あらすじ
ベイリー・ギフォード賞受賞のメモワール
終末的未来を描いた小説家、原爆開発の端緒を開いた物理学者、〈死の鉄路〉から生還した父と家族、流刑地だった国と人々の歴史を描く。
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Posted by ブクログ
アメリカの原子爆弾開発、原爆投下や、実父の日本での捕虜の日々、タスマニアの歴史など時や場所を超えた様々な事象を線で結びつけ良質な文学に仕上げられているような書籍。1回読んだだけでは十分な理解には程遠いが、文章が素敵だと思った。原爆の事実は死者の数をもって歴史的に伝えられるが、ほとんどの空襲は多くの命が失われたというのに人々の記憶に残っていない、と著者が述べており、確かにそうだと胸がつまされる思いがした。著者はいずれノーベル文学賞を受賞するだろうな。
Posted by ブクログ
普通に難しい笑
大学受験でこれが出てきたが嫌だなって思ったのと同時に読ませるべき内容でもあるように思える。広島原爆について是非を問うのは非常に難しい問題だ。私はアメリカを悪いとは思わない。日本が様々なことをやった結末であるし本書で言われてた通りもっと大きな被害が起こるかも知れなかったからだ。科学が政治家よりも偉いというのは面白い発想だと思った。確かに昔の哲学者も科学者が多いし、もし科学者の道徳がなければいつでもこの地球は滅びしてしまうだろう。
科学者ではなく芸術家の方が未来を見ることがあるというのも興味深かった。現代では様々な漫画やアニメなどSF関係のものが沢山出ているがおそらくいくつかは本当に実現してしまうし、過去同様実現せるような人物を生み出してしまうのだろう。
第七問といいながらも私たち人間に数えきれない質問を問う作品だった。