櫻木みわのレビュー一覧

  • コークスが燃えている
    炭鉱の話かと思ったらそうじゃなかった笑

    なんだろう・・・
    つまらなくはないけど、それで?!って感じ。
    主人公はよしもとばななさんの作品にいそうなイメージあるな。

    苦難を抱える人たちで手を取り合って助け合いながら生きていきましょう、って話なのよね。

    この小説の主題からは逸れるけど。
    個人的には、...続きを読む
  • カサンドラのティータイム

    読めば救われる人が必ずいる。

    すごい。すごい小説が出た。
    モラハラの原因の多くは自己愛性パーソナリティ障害(NPD)。私自身NPDのパートナーを持ったことがある。経験者として分かり過ぎて何度も涙が出た。物語の組み立ても秀逸で、一気読みしてしまった。
    モラハラや毒親の問題はメディアも頻繁に取り上げるが、原因であるNPDについて...続きを読む
  • コークスが燃えている
    めちゃくちゃよかった…2時間弱で集中して一気読み。泣いた。
    40歳、非正規、独身。そして妊娠。現代の女性の様々な問題を煮詰めたような一冊だった…当事者しかわからないほんとうのこと。
  • カサンドラのティータイム
    ボリュームが少ないこともあって一気読み。
    モラハラに思うところがあるので、ところどころ読んでいて苦しかったし、最後の未知の決断はどうなの?!って思うけど。
    それでも、穏やかな文章は読んでいて素敵だったな。

    ほかの作品も読んでみたい。
  • カサンドラのティータイム
    カサンドラ、にピンときた人は読んでほしい。
    圧巻の筆致。
    最後までほぼノンストップで読んでしまった。
    ラストは飲み込みがたい何かを無理矢理飲まされたのに、どこか爽やかで、晴れやかな気分もする不思議な読後感。
    この複雑な妙味に、小説の醍醐味を味わう。
  • コークスが燃えている
    力強い孤独な女性の生き様をかっこをつけず描いている。瑣末な物語かと思いきや次第に様々な女性の孤独を描くだけでなく、きっちり困難に直面する中でも頼れる人たちがいて、頼ることは恥ずかしいことではなく、力なんだと説く。いい小説でした。
  • カサンドラのティータイム
    ものの数時間で読み切ってしまった…
    装丁の綺麗さに惹かれて購入したので、内容にうんと期待していた訳では無かったのに、どんどん続きを読み進めたくなるような魅力のある人間関係やヒリヒリするような出来事が詰め込まれていた。
    読んだあとは、大好きな人をぎゅっと抱きしめたくなるような優しさと強さを分けて貰えた...続きを読む
  • コークスが燃えている
    強烈に痛い物語だった。淡々と少ない文字数でテンポよく進んでいってしまうので、ヒリヒリし過ぎてちょくちょく閉じながら読んだ。
    辛いけれど、最後まで読んで、タイトルのことを考えて欲しい。
  • うつくしい繭
    やわらかな光のように再生する、物語たちだった。この櫻木さんの作品はこれから多くの人たちに読まれていくようになると思う、「珠」のように多層な現実、過去、未来、幻惑、自然、時間、空間のイメージを読者に喚起させ想像させる。そしてひとりの人間の個にある心情風景たちがさざめき、彩りを強くしながら過去から現在に...続きを読む
  • カサンドラのティータイム
    カサンドラ症候群という言葉は聞いたことがあったけれど、こういうことなのか、というのが最初の感想。
    この話に出てくる友梨奈や未知のような例は、結構世の中にたくさんあるのかもしれないな、と感じられるくらい、自然に読み進められた。
    個人的には、もう少しすっきりした結末を欲していたけれど、これはこれでアリな...続きを読む
  • カサンドラのティータイム
    小説というより医療本の一面も。かなり読みやすくてさくさく読めた。私は自己愛の方に近い気がするので、図星を突かれたような感覚とともに、周りの人に気をつけたいと思った。
  • コークスが燃えている
    都会でひとり孤独に生きる部分がなんとなく自分と重なったし、こういう風に生きてる人もいるんだなと勇気づけられたような気がする
    もう一度読むことはないと思うけど読んでよかった本
  • コークスが燃えている
    厳しい現実の中では、人は強くならないと生きていけない。
    そう思う本でした。
    逆境にも負けないぞ。
    そんな力をもらえる本です。
  • カサンドラのティータイム
    ハラスメントを受けていること自体ももちろん苦しいのだけど、周りの人が加害者の言い分を聞いて自分のことを信じてくれないという状況は辛すぎる。
    でも、外面が極端にいい人って実際にもいて、その人も…と思い出した。
    3章で、友梨奈はこういう風に絡んでくるのかとびっくり。
    ハラスメントには色々な解決方法がある...続きを読む
  • カサンドラのティータイム
    モラハラ問題で

    逃げる一択でないのは

    評価できるけど

    苦しい道だろうなぁ
    理解してあげられない

    自分が悪いんだ

    っていう態度を辞めるだけでも

    二人の関係性は

    全く変わるはず

    どちらかといえば

    モラハラ旦那のほうが

    我慢できなくなるのかなぁ

    希望的すぎるかな
  • カサンドラのティータイム
    一章は自分が経験したことのない内容だったので、読み物としてある意味楽しんで読めた。
    二章は読んでいて、途中で気分が悪くなった。最後は泣いた。
    私は「意地悪」されたことはないけど、上から目線で「あなたにはこういう欠けているところがある」と怒鳴られたことが複数回あるので、心がヒリヒリした。

    それと同時...続きを読む
  • カサンドラのティータイム
    憧れの人と働くため、手紙をかき、資格を取り、晴れて採用された友理奈、アシスタントとして働き、地道に勉強を続ける友理奈にあこがれの人からチャンスを引き寄せる「ピンキーリング」のプレゼント。ある日出会った、ファッション雑誌を手掛ける深瀬という男性、整った見た目で服のセンスもある、一見スマートな彼。彼と飲...続きを読む
  • カサンドラのティータイム
    自己愛性パーソナリティの2人の男性に対峙する2人の女性について描かれていた。

    私の父がまさに自己愛性パーソナリティで、
    とても魅力的な人ではあったけど
    家庭内DVが酷かった。

    そんな人を夫に持ち
    大好きだからまず向き合ってみると決めた未知。
    それは強さだと私も思う。
  • コークスが燃えている
    淡々と紡がれる文章の中に熱さを感じる一冊だった。

    物語はコロナ禍を背景に、非正規で働く39歳のひの子を中心に描かれる。

    実弟の結婚騒動で出会った女性・沙穂の言葉がきっかけで別れた恋人と復縁し妊娠したひの子。
    沙穂、徳之島に移住した有里子、電車内で知り合ったリディア、ひの子の周りにいる女性たちは事...続きを読む
  • カサンドラのティータイム
    この作品を読んで、今まで形に出来なかったものの正体に気付き、救われる人はきっといるはずだ。

    物語は夢半ばで男に陥れられた友梨奈と、夫のモラハラに苦しむ未知を中心に描かれる。

    自分を優れた特別な存在であると認識し、承認欲求が強い自己愛性パーソナリティ障害。
    そして否定されれば過剰な反応を引き起こし...続きを読む