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筑豊の炭鉱町出身の私(ひの子)は東京に住み、もうすぐ40歳になる。非正規で新聞社の校閲の仕事をしているが、3年限定の仕事なので、いずれ新たな職を探さねばならない。両親は他界していて、年下の恋人だった春生とは1年以上前に別れていた。新型コロナウイルスが広がるなか、前に弟との結婚騒動で出会った女性・沙穂から連絡があり、東京で食事をすることになる。彼女は看護師で、独りで子育てをしていた。ひの子は沙穂の影響で、逡巡しながらも春生にメールを送ってしまう。すると思いがけず返信があり、再び付き合うことになって……。出会いと別れ、他者とのつながり。現代女性が対峙する実相を、かつて炭鉱で労働を担った女性たちに心を寄せつつ描く、鮮烈な中編小説。
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Posted by ブクログ
体調不良で休んだ金曜日、
横になっていてもモヤモヤがとまらず、
YouTubeで紹介されていた本作を手に取りました。
シスターフッド的要素があると聞いて、
これなら癒されるかなと。
主人公は40歳になる、ひの子。
福岡の筑豊出身。
筑豊は過去、炭鉱町だった場所。
要所要所で、炭鉱町だった当時の女性たちが語った言葉が差し込まれます。
妊娠をきっかけにひの子の弟に結婚を迫った沙穂と、
彼氏と別れ傷心中だったひの子を癒してくれた有里子さん。
ふたりはシングルマザー。
最初は沙穂の言動が理解できず引きましたが、
ひの子が元カレと再会し、
物語が進むにつれてて、
沙穂も必死だったのがわかるし、
有里子さんのすごさもわかる。
私は実際に出産育児は経験してないし、
経験せずに死ぬんだと思いますが、
彼女たちの切実な状況や気持ちはわかる気がします。
ひの子も春生も、
相手の弱った部分をうまく利用しているし、
どちらも自分勝手か部分があって、
それが無責任に映ります。
ただ、子供を産める年齢が過ぎてしまうという焦りとか悲しみとかじわじわ染み込んでくるような気持ちが痛いほどわかります。
弱い者は弱い者同士で連帯して助け合っていくしかない。
じゃないと強い人たちは助けてくれない。
炭鉱町で逞しく生きてきた女性たちのように、
私たちも繋がって強く生きていきたい。
タイトルと装丁からは想像していなかった世界が広がっていました。
シスターフッドかと言われるとちょっと悩む場所もありますが、どの目線や角度から見るかで感想が変わりそうな話でした。
Posted by ブクログ
40歳の女性のひとりの生き方をいろいろと考えさせられた話であった。
安定しない非正規雇用で、両親もなくて財産もない。
ひとりでの生活を考える中、元彼との再会から妊娠。
だか、結婚はできない、いやもう一度考えよう…とグラグラと揺れ動く状況の中で流産。
そして、別れと大怪我。
悲壮なのだが、なぜか明るい気がするのだ。
それは、頼りになる友人がいるから。
そして、直ぐに人との繋がりを結べる人だからかもしれない。
シングルマザーは、強くなる。
助け合うことで繋がりも持てる。
コロナ禍になって、人との交流もなくなってきてるかに思えたけど、どんなかたちであれ人と繋がることができるということは勇気を貰える。
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