沖田瑞穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画「オデッセイア」を、先日鑑賞した。そして、鑑賞後、この本を読み始めた。
映画は非常に面白く、ホメロス「オデッセイア」を忠実に再現していた。(オミットしたり、まとめたりした部分はあったが)
この本は前半が、オデッセイアの内容。後半が各国の神話、文学への波及。特に後半が、めちゃくちゃ面白い。元々、口伝による「イリアス」「オデッセイア」で、その起源はインドヨーロッパ語族共住期まで遡る。それが西に「イリアス」「オデッセイア」に、東に「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」に伝わっていく。
さて、ここからその後の文学への影響を考察していく。「アラビアンナイト」「百合若大臣」「デデコルクトの書」さらにデフォー「ロビンソンクルーソー」スウィフト「ガリバー旅行記」ジョイス「ユリシーズ」。
そしてアーサーCクラーク「2001年宇宙の旅」映画「ひまわり」ライトノベル「ダンまち」「無職転生」小野不由美「十二国記」まで。
「ダンまち」や「無職転生」が、本当に「オデッセイア」を意識していたのかは分からないが、「帰るべき家」が自明でなくなった現代、旅とは、もはや単なる帰還ではなく、家族や共同体を再定義し、それを引き受けるための神話的プロセスであるのなら、納得できる。
最後に、この本2026年映画「オデッセイア」公開に合わせて出版されたらしい。映画を観ようと考えている方には、お勧めの一冊。 -
Posted by ブクログ
神話の世界に登場する神々を集大成した著書だが、よく集めたものだ.日本以外ではギリシャ神話に出てくる神々の記憶が多かった.ゼウス、アテナ、ヘラクレス等々.宗教には教典と呼ばれる基本書があり、キリスト教では新約聖書、ユダヤ教では旧約聖書、イスラム教ではコーラン、仏教では経典が存在しているが、神話の世界ではそれはない.そこから類推すると、神話の神々の根拠はかなり怪しいものになると考えている.日本の神道もあまり根拠のない言い伝えを昔からの由緒あるものと崇めている状況だ.神話の世界だから大勢に影響はないものの、それを信じている輩にとっては重大なことを受け止めているようだ.
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Posted by ブクログ
世界各地の神話のエッセンスを取り上げることで、その共通点を知ることができます。地理的にも遠く隔たっているのにも関わらず、似ているどころかほぼ同じ内容の神話が伝わっていることに驚かされます。本書では、それぞれの地域別に章を設け、その神話から代表的なものを取り上げ、他の地域の似た神話の紹介も入れながら、その類似点の面白さを開設されています。なぜこのような類似点が生じるのかについて、著者の意見も述べられており、今後地域の物語を読む機会があれば、そのようなところも注意しながら読みたいなと思いました。人間はそれぞれ違っているけれど、根っこは同じということを、その根っこについて考えるきっかけになるかと思います。