沖田瑞穂のレビュー一覧
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『謎とき 世界の宗教・神話』という本を読んで興味を持った本。世界の神話には、共通するプロットがある。それは、人が移り住んで広まったり、物語自体が伝わったりするだけではなく、人間心理の奥に潜む人類共通の無意識なのではないか。そういう考え方をヒーローズ・ジャーニーといったり、モノミス理論といったりするが、先ず、そういう考え方に対し、自分達の出自を探るようでワクワクする。
石とバナナの話がある。死にゆくものは、バナナ。しかし、世代交代して続いていく。一方、石は死なない。しかし一世一代である。この構造は魂を受け渡した鬼や悪魔との対比にも共通する。そう考えるとモノミス理論というのは、構造主義的アンチノ -
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神話の世界に登場する神々を集大成した著書だが、よく集めたものだ.日本以外ではギリシャ神話に出てくる神々の記憶が多かった.ゼウス、アテナ、ヘラクレス等々.宗教には教典と呼ばれる基本書があり、キリスト教では新約聖書、ユダヤ教では旧約聖書、イスラム教ではコーラン、仏教では経典が存在しているが、神話の世界ではそれはない.そこから類推すると、神話の神々の根拠はかなり怪しいものになると考えている.日本の神道もあまり根拠のない言い伝えを昔からの由緒あるものと崇めている状況だ.神話の世界だから大勢に影響はないものの、それを信じている輩にとっては重大なことを受け止めているようだ.
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Posted by ブクログ
世界各地の神話のエッセンスを取り上げることで、その共通点を知ることができます。地理的にも遠く隔たっているのにも関わらず、似ているどころかほぼ同じ内容の神話が伝わっていることに驚かされます。本書では、それぞれの地域別に章を設け、その神話から代表的なものを取り上げ、他の地域の似た神話の紹介も入れながら、その類似点の面白さを開設されています。なぜこのような類似点が生じるのかについて、著者の意見も述べられており、今後地域の物語を読む機会があれば、そのようなところも注意しながら読みたいなと思いました。人間はそれぞれ違っているけれど、根っこは同じということを、その根っこについて考えるきっかけになるかと思い