沖田瑞穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・2026/9/14から、クリストファーノーラン監督のオデュッセイアが公開されることを知り、予習のつもりで購入。レビューも同じような人達でびっくり
・3000前にホメロスが作った叙事詩で、知恵の英雄/イタケ島の王オデュッセウスが10年続いたトロイア戦争後、帰還するまでの物語
・トロイ→トラキア→トロパゴスの島→キュクロプスの島→アイオロスの島・・・を巡り仲間を失いながらも帰還し、故郷で奪われそうになった家族を取り戻すハッピーエンド(物語自体は。映画は知らない)
・①なぜオデュッセイアが3000年以上語り継がれる冒険譚となりえたのか?、②物語自体に入れ込まれたギミック/構造とは?、③物語のエッセンスは何か?(構成/キャラクター/普遍的価値、等)、④後世の物語への影響は?、など初めて知ることが多く楽しめた
・ただ一点だけ、オデュッセイアに影響を受けた漫画として『ダンジョンで出会いを求めるのは間違っているだろうか』を深堀り対象として挙げるのは納得がいかない。ワンピース、ベルセルク、ヴィンランドサガ、クレイモア、イリオス・・・もっと典型的且つ皆が知る漫画があるでしょうに(男女共に語れる漫画という点では絞られてしまうのかもしれない)
・人が『冒険』と聞いた時に想起する、神や精霊、異形、航海、未開の地、仲間、家族、リーダーシップ、あるべき英雄の姿・・・等の概念をこれだけ織り込めているというのが興味深い
・映画という点では、2004年上映のブラピ主演/ペーターゼン監督(Uボート/ネバーエンディングストーリー/アウトブレイク/エアフォースワン/パーフェクトストーム/他)のトロイはアクション映画として面白かった。インターステラーでの「家族/親子」の描き方が印象深く自分は何度も見返しているが、ノーラン監督は今回オデュッセイアを通じて何をどう描くのかがとても楽しみ -
Posted by ブクログ
映画の予習に、と思って購入。
オデュッセイアの内容自体全く知らなかったので、興味深く面白く読めました。第八章までは。
単なる困難を乗り越える冒険譚ではなく、主軸に家族がある、ということが知れて良かったです。
オデュッセウスが、妻一筋みたいに書かれてるけど諸説ある中には、帰途で子供ができたとかそういう話が出てくると、どういうこと?とプチ混乱。
内容どうこうではなく、設定的に妻一筋ということなんですかね。
個人的には、オデュッセイアの話と、反復?対になってる構成というのが特に面白かったのでもっとそこだけを掘り下げたものを読みたい。
この本は、広く浅くオデュッセイア関連の話をフォローしてるのかな。
知識不足ゆえ、オデュッセイアの中でも、神々の名前とか相関関係が訳わからなくなるのに、それ以外の関連話の固有名詞が出てきても わからないものが増えるばかりではありました。百合若が一番覚えやすいのはやっぱ日本人だからですかね。
ロビンソンクルーソーの原題が、現代のラノベ風というのは驚きでした苦笑
補章からは、雰囲気が変わって戸惑いました。
正直、not for meでした。
ラノベを食わず嫌いしてるので、神話的で壮大な話を読んで楽しんでいたところに水を差された気持ちになりました。
ラノベの人気度と普及度、アニメ化、影響や市場マーケットを考えると昔の叙事詩と近いという解釈もあり得るかも知れないけれど、設定があからさまに近い(神々)ものでオデュッセイアに似てると言われても、アニメの設定を長々と語られても、心が躍ること、知識欲が刺激されることはありませんでした。
ここは要らなかったのではと思ったのと、補章の作者のあとがきの映画に合わせて本を出す商業的意識をあっけらかんと語るとこに嫌悪感を抱きました。
そういう狙いがあったとしても、わざわざ明らかにするのはちょっと…どう思われるとかそういう意識の欠如なのか、逆にかっこいいと思ってるのか。
文章だけでなく価値観諸々自分にはフィットしないことがわかりました。
日本にはたくさん面白い創作があるので、もっとオデュッセイアに近い!と実は思える掘り出し物がありそうなんじゃ…、そういうのを解釈凝って書く方が面白くないかなぁ?と思います。 -
Posted by ブクログ
神話というとギリシャ神話や、古事記・日本書紀、はたまたラブクラフトなどを思い浮かべられる。
しかし神話はそれだけではない。
奥深く、そして離れた場所の神話であっても、共通点を見出すことができる。
第一章では「神話で世界を旅する」と言う副題の通り、さまざまな国や地域の神話が紹介される。
バナナ型神話、とは面白い名前だが、これは人は必ず死ぬ、その理由を説明したものとなる。
ここで、鬼滅の刃が登場してくるのはファンとしてはたまらない。
『百万回生きたねこ』の物語も登場する。
エロスとタナトスは表裏一体、この言葉が数多の物語が私たちを感動させ、心振るわせる理由のように感じた。
第三章の「女神と女性の物語」は興味深い。
イヴやマグダラのマリア、アルテミス。
どれもお馴染みの人物だ。
女性が神話に出てくる場合、境界を示していたり、呑み込むことを示唆していたり、直接的に処女性や少女性を示していたりする。
著者はあえて詳しくは踏み込んでいないが、なんとも納得し難い物語も多くある。
本書はさまざまな神話を通して、神話やその意味に興味を抱かせる。
あまりメジャーではない地域の物語にも面白そうなものがたくさんある。
著者の作品についても随時読み込んでいきたい。