あらすじ
原初の海にただよう黄金の卵から世界が生まれ,悪魔と神々が協力して乳の海から不死の飲み物を生み出す.シヴァやインドラたちが束になってもかなわない悪魔の軍勢を打ち負かす女神たち.ふしぎな力を操る聖仙たち.ヴェーダ神話やヒンドゥー教の,ゆたかな神話の世界を原典から語り下ろす.世界のさまざまな神話への扉となる解説付き.
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Posted by ブクログ
インドの古い神であるヴェーダやヒンドゥー教の聖典に伝わるお話を読みやすくまとめた一冊。
児童書(対象年齢小学5年世以上)だから漢字がひらかれ、言い回しが柔らかく読みやすい。著者自身の解説も丁寧で、インド神話の入門書としてピッタリ→
全プレのトートバッグ目当てで購入したんだけど、思ったより読みやすくて面白かった!!
インドの神、苦行してる存在好きすぎ問題(笑)
「苦しい思いしてまで頑張るなら願い叶えよう」→「うわー!悪さしはじめたー!誰か止めてー」って流れに笑う。こういう勢いのある話、好き。
Posted by ブクログ
インド神話について、どれから手に取ってよいか悩んだ末に、これを選んだ。子ども向けではあるが、かなりわかりやすくダイジェスト化されているように思う。とっかかりとしてはベストな一冊。
Posted by ブクログ
インド神話を、時代に沿って収録した本。若年層向けの神話集が最近出ていなかったので、とても嬉しい1冊だった。小学生5・6年以上向けになっているけれど、比較的原典沿いで、子ども向けの「物語」には編み直されていないので、社会科でインド(あるいはヒンドゥー教)に関心を持ってから読んだ方が良いかも…ただし、普段本を読み慣れていないタイプの子にはある意味楽しめるかも(主に◯んこ大好き児)。『三神の競走』が収録されていたのは、正直驚いた。『解説』では、他地域の類似神話の紹介もあり、神話学の視点を体験できて大満足。
Posted by ブクログ
インド神話の創世譚のプルシャが気になったので手に取った。まず驚いたのはインドの創世神話は数パターンあること。色んな文献があるからかしら。
インドの神様はゲーム『女神転生』シリーズでよく登場するが、神話は読んだことがなかったので興味深かった。カースト制度がしっかり染み込んでいたのも感じた。
私はガネーシャの話でシヴァとパールヴァティが夫婦喧嘩していたのが1番印象に残った。パールヴァティが嫌がっていることにシヴァが配慮しないのは、インドの男女の関係の典型なんだろうか?
Posted by ブクログ
あまり日本では紹介されないインド神話のディープな(ところだと思う)話をまとめたもの。インドラやシヴァなど日本でのおなじみの話もあれば、初めて読むものもある。
著者は比較神話を専門にしているとのことで、あとがきでは他国の神話との共通点も語られており、一読に値する。
神話としては、さすが悠久の国、平気で数千年単位の時間が経過する。しかし、苦行の量と時間が評価基準になるのはひどすぎる。悪魔だけどその苦行っぷりが「ナイス苦行!」なので、世界を支配する力を与えちゃうよ、って突っ込まざるを得ない。