井上佳三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
目的Maasの基礎を把握し、現状と展望を自分なりにまとめる
締切12/20
MaaSの目的
◯あらゆるモビリティサービスの統合と、その最適化によって利用者や都市、交通の課題を解決する
→マイカーの削減
→車ではなくヒト中心のまちづくり
MaaSによって実現されること
①移動のパーソナライズ化
②都市・交通の全体最適化
③ヒト中心のまちづくり
日本は海外と比較してマイカーへの依存度が大きい。一家に一台マイカー所有というのが一般化しているため、渋滞や駐車場の乱立といった交通・都市課題が存在している。MaaSの実現によって人の移動がパーソナライズ化できればマイカーの所有は必要なくなり、様々な都 -
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MaaSについての本。
MaaSはサービスのひとつであるので、
当然、その地域の人間のwant,tobeが絡んでくるはずである。
当書では、シームレスな移動、決済など「便利になること」が多数書かれていた。それはそれで素晴らしいことですが、結局、目的のレイヤーが低いまま終わってしまった印象があります。
MaaSの達成の先に何を睨むのかが不明でした。
あるいは、素晴らしい移動手段があったとしても、移動したくなるような街でなければそれは意味がないのでは?と地方都市の現状を聞いて感じた。
MaaSですら駆け出しの状況の今、最終的にスマートでセクシーな街になる日はかなり遠そうであると認識した。
私 -
Posted by ブクログ
MaaSの基礎的な知識が網羅されている良書。
さらに、今後の各産業への影響、著者らのアイディアも記載があり勉強になる。
個人的に、自動運転が普及した後のメンテナンスの大切さに触れている点が印象に残った。高度な技術を搭載した車が増えるほど、整備の難易度は上がり、人材の確保が難しくなる。
現状、車の整備は人気のある業界ではないので、今後確実にMaaS進展のネックになるだろう。
だからこそ、メンテナンス関連は人手不足解消に躍起になっているし、知識を持った人が重宝される。
IT関連が花形になってきて久しいが、これからは“自己研鑽に励むブルーカラー”の市場価値が高騰するのでは?と考えている。
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Posted by ブクログ
世界における事例を踏まえながら日本版MaaSの方向性・最新動向をわかりやすく伝えてくれる2020年3月の本。
100年に一度といわれる変革が起きている中、どういった可能性がありうるのか、はたまた各種業界がMaaSと組み合わせてどういったことを始めているのか、そしてSmartCityとのつながりはなんなのか、といったところをわかりやすくまとめてくださっていて、この業界に関わっているものからすると大変ありがたい本。
2018年11月の前作に引き続いて、さらに今一歩踏み込んだ事例として書かれているのでわかりやすいし、理解がより深まる。
盲目的にこの本に書いてある情報を信奉するわけではないが -
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「MaaS」が出版されてから1年と少し。日本国内におけるMaaSの状況は大きく変わった。
本書の冒頭で次々と紹介される国産のMaaS、実証実験がその変化を雄弁に語っている。
本書ではMaaSの最前線、そしてDeep MaaSとBeyond MaaSといった「MaaSの先」について触れている。
国内外のプレーヤーによるインタビュー、国内屈指の有識者である筆者陣による未来予想図は読み応えがある。
紹介されている実証実験の「参加者には好評だった」という定性的なところから、ビジネスとしての飛躍までどう繋げていくのか。その点と点を繋ぐ道筋はまだおぼろげだ。
それはMaaSの先鋒をひた走るWhimの -
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Maasについてその本質と各国での取り組み、今後のアクションプラン等について解説した本。
僕は東京に住んでいて、自動車はあまり使わず専ら地下鉄+徒歩での移動ですが、もう少しバスが上手く使えたら便利だろうなと思ったり、タクシーみたいな交通手段がもう少し安価に利用できれば効率的だと感じたりすることがあります。
Maasは、地下鉄、バス、タクシーなど諸々の交通手段をパッケージ化して、今いる地点から行きたい地点へのシームレスな移動を実現するものです。Maasの導入により、乗り継ぎや予約などの手間を考えずに生活をすることができ、また都市空間を行き来する自動車の量が減ることで、駐車場や道路などの空間を、 -
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MaaS(Mobility as a service)という言葉は全然知らなかったけど、この本を読んで知った。フィンランド発の案というのも何かおもしろかった。
MaaSは、あらゆる交通機関がクラウド的に統一され、予約から決済まで一元化して利用できるサービスのことだった。
車に関して「所有から利用へ」というのは、私的には非常に賛成で、早くそういった世界になってほしい。実際、都内よりも地方の方がこのサービスを進めるべきだと思う。都内は、現状でもだいぶ交通においては、優れていると思うのだが、そもそも運転のできなくなった高齢者が多い地方こそ、こういったサービスを充実させることで、家から出られない老人を -
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Posted by ブクログ
MaaSという概念が日本でもキーワードとして普及してきた2018年の末に、その概念や現状、未来の方向性についてまとめられた本。 関わる業界の人にとって入門編として非常に勉強になるのではないか、と。
レビューというよりも、「序章」の部分に書かれている筆者陣のこの心意気を紹介したいではないか。
『そこで、海外を含めて少しでも筆者たちの見聞きしたこと、感じたこと、考えたことを日本に伝えたい。 またMaaSの「本質」及びその「先」にある交通および社会、あらゆる産業のビジネスモデルの変革が、果たして危機なのか、輝ける未来なのか。 モビリティの世界に閉じるのではなく、日本再興を期する全産業のチャンスと -
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Posted by ブクログ
MaaSに関する世界動向をまとめた本で非常にわかりやすい。田舎に住んでいる私のプライベート視点での感想は、早くMaaSが普及して、自動車の保有が不要となる世の中になって欲しい。そうすれば子供の送り迎え、駅から自宅までの嫁への送迎のお願い等、ややこしい部分が一気に解決。なお自動車業界で働くサラリーマンの視点での感想は、かなりヤバイ!自動車部品を作って儲けるビジネスモデルは長く無く、何らかの新しいスキームを作り上げないと生きていけないという危機感を強く感じた。幸いにしてS/W開発が専門なのでまだMaaSの領域への入りやすいのかも知れないが、上流のシステムを構築する価値のある所を押さえないとジリ貧か
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Posted by ブクログ
モビリティ社会で実現されようとしているのが、「MaaS(Mobility as a Service、マース)」です。
一口で言うと、「あらゆる交通手段を統合し、最適化を図った上で、マイカーと同等か、それ以上に快適な移動サービスを提供する」概念です。
例えば、旅行に行く際に、行き先に何時に着きたいか、スマホの専用アプリで検索。アプリを通じて予約すると、指定の時間に自宅に迎え(将来は自動運転車)がきて、最寄りの駅からターミナル駅へ向かい、そこで新幹線に乗り換え、目的地の駅に着けば、そこで迎えの車が待機している。これがアプリ一つで決済まで可能になる。そんな世界です。
そんな未来予想図をわかりやすく書 -