山野辺太郎のレビュー一覧

  • こんとんの居場所

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    とっっっても不思議。

    なんか不穏でなんか不思議でなんか素敵でなんか夢みたいでなんか現実的でなんな心地よかった。

    評価が極端に二極化してるのも納得。
    私は好き。どちらの話もなんか好き。

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    2023年12月11日
  • こんとんの居場所

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    なかなかにへんてこ(異色)な小説を読んだな、というかんじ。表題作はある孤島の「こんとん」という謎生物との遭遇譚。ですがその生物が現れるまでなんだか長い。ようやく「こんとん」と会うとそこには…

    天才ハッカーと世界の破滅を描く「白い霧」も面白い。

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    2023年06月20日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    ネタバレ

    彼は上司に話を持ちかけた。我が国の大地に、ブラジルへと続く、底のない穴を空けましょう、と。
    「なせ、そんな穴を?」
    「だって、近道じゃありませんか」

    戦後、闇市のやきとり屋で運輸省の官僚が思いついた、日本とブラジルを結ぶ穴を掘るという計画は、数十年の歳月を経てようやく着工されることになった。工事の請負企業に入社した鈴木一夫は、発案者の山本清晴についての取材、ポーランド人スパイとの接待温泉旅行、日本語通訳の香港人とのロマンス、外国人労働者との交流など、広報係として奔走する。そして三十数年後、ついに穴が開通する。鈴木は水着姿で穴に飛び込むのだった。

    地球を貫く穴を掘るという事業を描いた、フィク

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    2022年10月15日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    いつかのアメトークで紹介されていたので。

    内容はブラジルと日本を繋ぐ1本の穴を掘る話。

    フィクションで非現実的な設定だけど、当時の世界情勢や社会構造、行政の改変などノンフィクションな部分も多く、穴の事業は史実に基いた伝記なのか!?と思わせられました。
    もしかしたら、日本の山奥で本当にあるのかな〜と不思議な気持ちになるストーリーでした。

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    2022年04月11日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    これって史実?って思ってしまっても損はない、なんとも愉快な人生劇場。

    鈴木氏の人間の良さが滲み出ている。
    水泳がこんなところに繋がるとは(笑)

    こんな展開久しぶり、ちょっと元気になれたかも。

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    2021年12月27日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    花は、花びらが折り重なって一輪の花になる

    県大会決勝での敗退も失恋も恋愛の成就も
    変わり映えのしない毎日を綴った業務日誌も焼き鳥屋での軽い一杯も

    人生で無駄なものは何もない

    読み終わってそんな感慨を抱くような優しい作品でした

    あと、僕はDr.ペッパーという飲み物を人生で一度も飲んだ事がありません

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    2021年12月12日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    トンデモナイ発想から始まったプロジェクト。
    淡々と進んでいく話は、一見ユーモアいっぱい見えるが、同時に一貫した冷たい怖さも覚える。
    信念を持つ仕事に盲目的になること。
    疑問があっても、一度始まると止まらない国家施策。
    人はどうしようもない状況に追い込まれて、はじめて積み上げてきたものに悪いものの種がまかれていたことに思い至る。
    大切な人を思って自分が名乗り出る。その気持ちを利用する社会。
    「僕」が水着を着て、穴に飛び込むその様は、まさに「人間魚雷」そのものと感じるのは私だけでしょうか。

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    2020年05月03日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    ネタバレ

    「ブラジルの人聞こえますかー?」のリアルなやつ。
    ストーリーとしては荒唐無稽でばかばかしいのだが、表現として読んで楽しい。

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    2019年05月23日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    日本からブラジルまでの穴を掘るプロジェクトの広報になった男の話
    
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    戦後から現在まで続く「秘密プロジェクト」があった。
    発案者は、運輸省の若手官僚・山本清晴。
    敗戦から数年たったある時、新橋の闇市でカストリを飲みながら彼は思いつく。「底のない穴を空けよう、そしてそれを国の新事業にしよう」。
    かくして「日本-ブラジル間・直線ルート開発計画」が「温泉を掘る」ための技術によって、始動した。
    
    その意志を引き継いだのは大手建設会社の子会社の広報係・鈴木一夫。
    彼は来たるべき事業公表の際のプレスリリースを記すために、
    この謎めいた事業の存在理由について調査を開始

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    2025年10月30日
  • こんとんの居場所

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    なんか考えさせられる感じの奇妙な作品2編。
    混沌とは物事が入り混じっている様子。混沌の中には一体何人が入り混じっているんだろうと。

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    2025年09月21日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    独特な読後感。
    歯車であることは心地良くて、変えが効くとしても、今この瞬間に自分の存在が誰かのためになってるなら、その人にとって自分というのは唯一無二になるのかなと。

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    2025年06月07日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    お馬鹿なことを本気でやるのは面白いですよね!
    近くなるからブラジルまで穴をほろう!と頑張る人たちのお話…楽しめました!

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    2025年03月18日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    ネタバレ

    日本とブラジルを結ぶ穴を掘り進める事業の広報担当となった男が綴る35年間の記録のお話。

    奇想天外な事業の歴史と共に戦後の日本史、世界史が描かれるような内容で、正直事業の内容はほぼ出オチなので、このネタだけでこのボリュームの作品を作り上げたのがすごい。

    そんなバカな!という壮大な物語で、最後のオチがちゃんとネタっぽい感じ(でもモチーフの伏線がちゃんとはられてる)のも良い。

    中編くらいの長さはあるけど、全体的に星新一っぽいですね。

    ものすごく真面目に戦後日本史を絡めながら日曜劇場とかでドラマ化したら面白いんじゃないかと思う。

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    2025年02月22日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    バカすぎる笑

    このネタで168ページ書くのすごいな
    結果的に、飛び込んでも飛び込まなくても平社員だったという落とし穴

    リニアモーターカー事業に携わる人はこんな乗り物危険すぎて乗れんわ、とか思ってるのだろうか
    闇が深い

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    2025年01月27日
  • 孤島の飛来人

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    ゆったりとした休日を過ごしたい人にオススメ。

    次に何が起こるかわからない展開の速さ。
    没頭しやすいと感じたのは、設定の軽さと難しい言葉を使わない点にある。

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    2024年03月26日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    個人的にはそこまでハマらなかった。穴を開けて日本からブラジルに飛ばすところの発想力はめっちゃ面白いと思ったけど、終わり方を含めてスカッとしなかったかなあ

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    2024年03月11日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    最後の1ページで勝負するタイプの作品。そこまでの凡庸さはそのためのものなのか、作者のもともとのものなのか。

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    2023年12月03日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    オチがな…残念な感じだった。
    お笑いのネタのような話を、鈴木の
    キャラでなんだかほんわりした話にしてるけど
    ツッコミどころ多すぎて…

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    2023年11月02日
  • 孤島の飛来人

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    孤島を舞台に歴史をまぶしつつ、架空の年代記風も装ったファンタジー。あるいは毒気のないユートピア小説。

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    2023年09月03日
  • いつか深い穴に落ちるまで

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    日本からブラジルまで直通の穴を掘る事業の広報部・鈴木一夫の物語り。

    壮大な事業の割に特に問題もなく、そこに焦点はあまり当ててなくて、中心は鈴木の心情。彼の人間性が毒っ気がなくて、何だかほのぼのします。掘り当てちゃった温泉で色々な人と会話をする彼、特に大きな仕事が任されていない広報部の彼、微妙な恋心が描かれる彼、どこを切り取っても嫌いになれないし好感です。行われている事業の大きさと余りにも掛け離れてて笑
    しかも事業のきっかけは「近道だから」

    ラストはシュール、こんなオチなの!?

    正直なところ読み終えた直後はイマイチだったなぁ〜って感想でしたが、ジワジワときますね。振り返ってみたら面白くなっ

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    2023年08月17日