いつか深い穴に落ちるまで

いつか深い穴に落ちるまで

小説・文芸
748円 (税込)

3pt

だって、近道じゃありませんか。戦後まもない日本で、ブラジルまで直通の穴を掘る前代未聞の新事業が発案された。極秘事業の「広報係」となった鈴木一夫は、計画の前史を調べ、現在まで続く工事の進捗を記録していく。地球の裏の広報係との交流や、事業存続の危機を経て、ついに「穴」が開通したとの報告を受けるが……。奇想天外な発想力で多くの本読みたちを唸らせた、唯一無二のサラリーマン小説。第55回文藝賞受賞作。

この小説は、突拍子もないのに生真面目で、奇妙なのに誠実で、愛おしいけれど残酷な、私にとって忘れ難い物語でした。 村田沙耶香氏
作り込まれたリアリティーと荒唐無稽なファンタジーの狭間を行き来する異空間的小説。 ニシダ氏(ラランド)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    いつか深い穴に落ちるまで
  • タイトルID
    :
    20111242
  • 電子版発売日
    :
    2024年12月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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いつか深い穴に落ちるまで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    <poka>
    なんともバカバカしいことを真剣に考えます。最後は泣かせます。
    <だいこんまる>
    日本の裏側は、正確にはブラジルではございません

    0
    2026年06月07日

    Posted by ブクログ

    これはSFなのか、はたまた壮大なコントなのか…

    いや、すごいわ。
    文章だけみれば、非常に真面目で熱いものがあり一見熱血サラリーマン小説を読んでいるのかと錯覚してしまいます。
    しかし根底にあるバカバカしさが常に脳裏を過ぎり、ワタシは一体何を読まされているのだろうと…。
    筆者のデビュー作とあるが、文章は非常に巧みで上手。が、その上手さがバカバカしさに一層の拍車をかけているのが余計にタチが悪いなと。
    しかし、何はともあれめちゃくちゃオモロいです。

    人を選ぶ小説だとは思いますが、普通の読書に飽きた方はぜひ一読あれ。唯一無二の読後感を味わえます。

    未曾有の読書体験をさせてくれた本書に感謝感謝。

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    奇想天外のお仕事小説。おバカ計画「日本ーブラジル間をつなぐ穴」のプロジェクトに挑む大人たち。「そんなん無理って小学生でもわかるやん!」なのだけれど、もし実現したらという世界線を極めて冷静に真摯に描き切ったのがこの作品。

    裏金とも言える予算をつけてもらい、極秘プロジェクトとして進められる計画。その広報係として、真面目に仕事に向き合う主人公・鈴木。

    極秘プロジェクトの広報係というのがポイントで、世間に発表できることが何もない。自分は果たして必要なのか。広報にすら知らされない進捗状況に頭を悩ませながら、穴まわりで起こる出来事や出会いを日記という形で文字に残し続ける。果たして勤勉だと言えるのか、仕事というものに向き合う姿勢を問う小説でもある。

    戦後から現代へ続く壮大な物語だった。

    あらすじ。
    戦後、新橋の闇市で酒を飲んでいた山本。戦争から生き残った自分には「なさねばならぬことがあるはずだ」という使命に駆られている。焼き鳥を食べながら思いついたのは、串に貫かれた肉のように「日本からブラジルまで穴を貫通させる」ということ。理由は近道だから。ブラジル側からのOKの返事、幾度も運輸省で行われた会議を通して、極秘プロジェクトとして事業化が決定したのは山本が亡くなった二ヶ月後だった。

    主人公は、新卒すぐ極秘プロジェクトの広報係としてアサインされた鈴木一夫。本作は彼の生涯をかけた長いプロジェクトの広報係に選ばれる。それから計画の前史を調べ、現在まで続く工事の進捗を記録していく。ついに「穴」が開通したとの報告を受けるが……。

    0
    2025年04月27日

    Posted by ブクログ

    突拍子もない設定のはちゃめちゃコメディかと思いきや誠実に誠実に書かれた小説で素晴らしかった。最後はショートショートみたいな後味。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    積読チャンネルで紹介されており気になって手に取ってみた1冊。

    地面を掘ってブラジルまで繋ぐという、現実ではありえない設定を、その一点を除き特段違和感なく書き遂げられている点にまず感心した。

    また、本作は穴を掘る話というよりも、仕事とは何なのか、を考えさせてくれる1冊であった。
    自分は会社員であるが、何のためにその仕事をしているかわからなくなることも多々ある。従前からそうだから、で回っている仕事があり、既に担当者がいない場合が多い。

    本作ではやり遂げる方向に進んだが、1度立ち止まることも大事だと改めて感じた。

    0
    2026年03月22日

    Posted by ブクログ

    いやあ面白かった。ぶっ飛んだ物語のゴール設定と、それ以外は平凡で淡々とした語り口調とのコントラストで、脳が溶けそうになった。会社、国、親子関係、そして命。様々な普遍のテーマに代入できる物語で、ワクワクしながら、そして肝を冷やしながら読み進めた。最後は水泳の飛び込み、人間魚雷というこれまでに出てきたエピソードが合流していく。正しいとか合理性とかそういうものではなく、始まったからには止まることができずに流れていく、そんな恐ろしさと高揚感を感じた。

    0
    2026年01月31日

    Posted by ブクログ

    不思議なお話。これは、戦争の話なのだろうか、それとも国家の陰謀の話?それとも、一人の男の淡い恋物語?どれも当てはまるだろう。
    戦争のエピソード、『俺は、間違いだったかどうかと訊いてるんだ』…あの時、あの、特攻に行かなければならなかった人々。もう二度とその様なことが起きてはならないとおもった。

    0
    2026年01月19日

    Posted by ブクログ

    良いSFの条件は一つだけフィクションがありそれ以外はリアルなものである、と聞いたことがある。
    まさにそれだ。

    読み物してはスラスラ読めるし面白い。
    でも読後感はモヤモヤしてしまった。
    この結末から何を感じればいい?と思った

    ネタバレ解説をいくつか読んで納得。
    自分も読解力が欲しいなと思った今日この頃。

    0
    2025年06月29日

    Posted by ブクログ

    近道だからという理由で掘ることが決定したブラジルと日本を繋ぐ穴。
    穴掘り計画の広報係となった主人公鈴木。

    ハチャメチャだけど凄く面白かった。
    穴を掘るだけの話でこうも膨らむものかと。
    最後の最後まで楽しかった。

    0
    2025年03月18日

    Posted by ブクログ

    「ブラジルまで直通する穴を掘る事業に携わる人」という発想自体は突飛で、でもそれが粛々と、ときどきふわふわしながら描かれていて引き込まれた。
    「おしごと小説」なのかもしれないけれど、
    「おしごと」がもつロマンと恐ろしさが、
    誇張されずに語られていた。

    0
    2025年01月11日

いつか深い穴に落ちるまで の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    いつか深い穴に落ちるまで
  • タイトルID
    :
    20111242
  • 電子版発売日
    :
    2024年12月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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