ハワード・マークスのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
経済や市場はパターンに従って動き、その中に「サイクル」と呼ばれるものがある。
サイクルは自然発生的な現象に起因するが、人間の心理や行動に端を発する場合もある。
投資の世界では、サイクルが中心点や長期トレンドの周りで浮き沈みを繰り返し、振り子が行きつ戻りつする。
サイクルの形は様々だが、根本的な原因・動きのパターンには共通する部分が多く、時代が変わってもある程度、一貫している。
投資家にとって重要なサイクル・振り子には、次のようなものがある。
・景気サイクル
・景気サイクルへの政府の干渉
・企業利益サイクル
・投資家心理の振り子
・リスクに対する姿勢のサイクル
このうち最も重要なのは「リスクに対する姿勢のサイクル」。
過度のリスク許容は危険の発生を後押しし、リスク回避姿勢が行き過ぎると相場は下落するからだ。
サイクルは次のような性質を持つ。
・物事、特に人間の本性に左右されるものには、浮き沈みを繰り返す傾向がある。
・サイクルの中の1つ1つの出来事は、相互に作用し、影響を及ぼしあう。
・サイクルには、極限まで触れる傾向がある。
投資成績は何を買うかではなく、いくらで買うかで決まる。
そして、いくらで買うかは投資家自身の心理と行動で決まる。
市場の状況に見合った行動をとるためには、他者の心理と行動をいかに評価するかが重要である。 -
Posted by ブクログ
出来事のあとに次の出来事が続くのではなく、次の出来事を引き起こす。
「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」
ブームが生じなければ暴落の可能性は低い。
工業製品や原材料、部品業界と食品業界の違い。
市場は、強気と弱気のロープの引き合い。
ニュートンは、南海泡沫バブルのころ、バブルを見抜いていたにもかかわらず、他人の利益を傍観できず、自分も損をした。
高いリスクに高いリターンがついてくるのではなく、リスクが高そうな資産は、高いリターンを生み出しそうに見える必要がある、という意味。
新聞社は堅固とみられていたが、インターネットの発達でそうとは限らなくなった。
年間で±2%に収まる年は47年のうち3回。振り子は揺れ動く。相場は強欲と恐怖の間に行ったり来たりする。極限に達したときこそ最大級の利益を得られる。
長い期間を対象とする価格指数からみると不動産は投資に適していない。高騰したのはここ近年のこと。
金融危機はいつまで続くかはわからない。金融の世界が終わるなら買っても買わなくても終わり。世界が終わらなければ買わなければ失敗する。
底や頂点とはある期間をさす。最後の日とは言葉の綾。
落下しているナイフをつかむな=混乱が収まってしまってからだと遅すぎる。その時点を過ぎなければ底はわからない。ナイフをつかもうとしない参加者が傍観している間に買う。
下落後の相場に参加できなくなることも失敗。
積極果敢さとタイミングとスキル。そのうちスキルはたいして必要ない。
サイクルポジショニング、資産の選別、運。
今はサイクルのどこに位置するのか、常に考える。
永遠に機能する手法は存在しない。永遠に機能すると信じるようになったら、それが真実でないことが明らかになる。
投資においては、重要なことはすべて直感に反している。明白だと思われていることはすべて間違っている。
サイクルが無くなることは決してない。感情がある限り。サイクルが無くなったという勧誘が出たら、それがきっかけになる。
混乱が収まって先行きの不透明感がなくなっていたらバーゲンは終わり。