あらすじ
バフェット、マンガー、ダリオ、ガーリー、ガンドラック、アイカーンら、著名投資家が推薦!
マクロ情勢の予測はするな
サイクルに耳を傾けよ
■投資において、たった一つの最も重要なことなど存在しない。前著『投資で一番大切な20の教え』で論じた20の要素一つひとつが、成功を願う投資家にとって絶対に欠かせないものなのである。
■だが、最重要項目にまちがいなく一番近い要素は、市場サイクルを理解することだ。これまで私が知り合ったすぐれた投資家の大半は、サイクルの一般的な動き方と、「今、サイクルのどこに位置しているのか」を察知する類まれな感覚を身につけている。
■残念なことに、サイクルの根本的な性質について書かれた文献はほとんど存在しない。そこで私は、サイクルとは何かというテーマに的を絞った本を書く決意をした。
■投資家はサイクルを認識し、評価し、どうすべきかをそこから読み取り、それが示すとおりに動く術を身につけなければならない。サイクルに耳を傾ける投資家は、サイクルが引き起こす大混乱を理解し、それに乗じて著しいアウトパフォーマンスを得られるだろう。
■オークツリー・キャピタル・マネジメント共同会長兼共同創業者が、勝率を高める王道の投資哲学を説く。
感情タグBEST3
勉強になる
一読しただけでは、また投資経験が浅い身としてすっと落とし込むことが出来なかったため、また読みたいと思った本。サイクルに焦点を当てて、そのサイクルにうまく乗るために今何をしなければならない考えた。私の場合は資金の確保と知識の蓄えであると思う。
Posted by ブクログ
前著、投資の20の教えの中の一章、相場サイクルを拡大して1冊にした本。同じようなサイクルものとして、「アノマリー投資」を直前に読んでいたがこれはデータに基づいた具体的な話。この本は、対照的に投資哲学的な思考の本。相場の上下を振り子に例えて今相場のどの局面にいるかを認識して投資をする。と言う重要性が説かれている。
ひとつ大きな異論というか問題提起。前著と同じく、ここでも市場平均は簡単に達成できるが、市場平均を上回るパフォーマンスは難しく、そこに最大の価値を見出している。確かにそれはファンドマネージャーにとっては死活問題だ。平均を下回ればクビが飛ぶことだってあるし、ファンドの解約にもつながる。しかしそれは個人投資家にとっては大きな命題ではないだろう。+1~2%のプロも難しい市場平均以上のリターンを求めて大きなマイナスの可能性だってある。市場平均のリターンを求めるのが最も賢い、つまりインデックス投資の優位性を逆に実感してしまう本だったw。
また、正直抽象的思考な話が多く、少しとりとめもないと思うことも多い。個人投資家よりファンドマネージャーの方が役立つ本なのかもしれない。もちろん参考になるところもあり、サイクルこの投資のどの局面かというのは常に認識していなければならない事は実感した。
Posted by ブクログ
市場サイクルとは、いったい何なのか。
命題はとてもシンプルで、その解もシンプルなのだけれども、
奥深く、簡単には言い表せない。
そういうことが淡々と記されている。
Posted by ブクログ
はじめに
第1章 なぜサイクルを研究するのか?
第2章 サイクルの性質
第3章 サイクルの規則性
第4章 景気サイクル
第5章 景気サイクルへの政府の干渉
第6章 企業利益サイクル
第7章 投資家心理の振り子
第8章 リスクに対する姿勢のサイクル
第9章 信用サイクル
第10章 ディストレスト・デットのサイクル
第11章 不動産のサイクル
第12章 すべての要素をひとまとめに―市場サイクル
第13章 市場サイクルにどう対処するか
第14章 サイクル・ポジショニング
第15章 対処できることの限界
第16章 成功のサイクル
第17章 サイクルの未来
第18章 サイクルの本質
Posted by ブクログ
●2025年3月3日、Yahooフリマで「トレーダーの心理学」を出品してる方が他に出してた本。1,750円。
●2025年10月23日、メルカリですごく前にいいねしてた「レア美品!!【GILDAN ギルダン】アメリカハワード大学 スウェットシャツ」が1,800円に値下げされた通知がきて、Yahooフリマの方がクーポンあるから安いしと思ってYahooフリマで「ハワード」と検索したら、この本が出てきた。1,790円/2,000円。
Posted by ブクログ
投資の市場におけるサイクルポジションの重要性と投資戦略について、いろんな表現や事例を用いて解説してくれる。いまサイクルのどこにいるのか、振り子の極端な極限に到達する過程でどう行動すべきかの指針となる名著。逆張り投資家向け。
Posted by ブクログ
株式に限らず、投資全般における市場サイクルについて解説した1冊。15年間隔とも言われる大きな相場サイクルの構造を分析している。相互作用する別々のサイクルを一つず説明しているけれど、現実には同時かつ複雑に発生するのだろう。時間をおいて、読み返したい。
Posted by ブクログ
400ページ超でなかなかのボリュームです。
内容としてはタイトル通りで、投資をするうえではサイクルをしっかり考える必要があるということです。
それが繰り返しいろんな書き方がされています。
最後の18章に全体の要点がまとめられているので、そこだけ読んでもよさそうな感じです。
投資で成功するには大多数の人と逆の行動をとらないといけないという基本をしっかり再認識できる本です。
Posted by ブクログ
投資において、最重要なことは、市場サイクルだと本書は説き、サイクルとは何かだけにテーマを絞っている。
優れた投資家は、サイクルの一般的な動き方と、いまサイクルのどこに位置しているのかを観察する。
賢明な投資の方法はひとつ。
投資対象の価値を算出し、それ以下の価格で買う。
みんなの言動を懐疑的な目で見る。
シンプルだがそれ故に難しい
Posted by ブクログ
基本的な投資家の考え方というのを学べるとは思います。が、正直読んでいて面白いとは思えませんでした。
20の教えの引用や参照も多く、そっちを読んでからこっちを読んだらもっと深く考えられるのかな?
サイクルが企業活動でも経済、不動産、株式でも何でもあって、将来を予測する事は不可能だから、今がサイクルのどこにいるのかをしっかり見極めろという事です。
人は気分が高まってる時には警戒心なく買っていくので、その時には警戒し、下げ相場の時はどんどん買えという事。ただし、底値の時にはバーゲンは終わってる。
Posted by ブクログ
要は株式市場も歴史は繰り返されるということ。
そして、安く買って高く売る、これができるようにアンテナ張っておくこと。今の株価はどの立ち位置にいるか、投資家としてリスクをどう取るかを判断すること。
Posted by ブクログ
経済や市場はパターンに従って動き、その中に「サイクル」と呼ばれるものがある。
サイクルは自然発生的な現象に起因するが、人間の心理や行動に端を発する場合もある。
投資の世界では、サイクルが中心点や長期トレンドの周りで浮き沈みを繰り返し、振り子が行きつ戻りつする。
サイクルの形は様々だが、根本的な原因・動きのパターンには共通する部分が多く、時代が変わってもある程度、一貫している。
投資家にとって重要なサイクル・振り子には、次のようなものがある。
・景気サイクル
・景気サイクルへの政府の干渉
・企業利益サイクル
・投資家心理の振り子
・リスクに対する姿勢のサイクル
このうち最も重要なのは「リスクに対する姿勢のサイクル」。
過度のリスク許容は危険の発生を後押しし、リスク回避姿勢が行き過ぎると相場は下落するからだ。
サイクルは次のような性質を持つ。
・物事、特に人間の本性に左右されるものには、浮き沈みを繰り返す傾向がある。
・サイクルの中の1つ1つの出来事は、相互に作用し、影響を及ぼしあう。
・サイクルには、極限まで触れる傾向がある。
投資成績は何を買うかではなく、いくらで買うかで決まる。
そして、いくらで買うかは投資家自身の心理と行動で決まる。
市場の状況に見合った行動をとるためには、他者の心理と行動をいかに評価するかが重要である。
Posted by ブクログ
出来事のあとに次の出来事が続くのではなく、次の出来事を引き起こす。
「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」
ブームが生じなければ暴落の可能性は低い。
工業製品や原材料、部品業界と食品業界の違い。
市場は、強気と弱気のロープの引き合い。
ニュートンは、南海泡沫バブルのころ、バブルを見抜いていたにもかかわらず、他人の利益を傍観できず、自分も損をした。
高いリスクに高いリターンがついてくるのではなく、リスクが高そうな資産は、高いリターンを生み出しそうに見える必要がある、という意味。
新聞社は堅固とみられていたが、インターネットの発達でそうとは限らなくなった。
年間で±2%に収まる年は47年のうち3回。振り子は揺れ動く。相場は強欲と恐怖の間に行ったり来たりする。極限に達したときこそ最大級の利益を得られる。
長い期間を対象とする価格指数からみると不動産は投資に適していない。高騰したのはここ近年のこと。
金融危機はいつまで続くかはわからない。金融の世界が終わるなら買っても買わなくても終わり。世界が終わらなければ買わなければ失敗する。
底や頂点とはある期間をさす。最後の日とは言葉の綾。
落下しているナイフをつかむな=混乱が収まってしまってからだと遅すぎる。その時点を過ぎなければ底はわからない。ナイフをつかもうとしない参加者が傍観している間に買う。
下落後の相場に参加できなくなることも失敗。
積極果敢さとタイミングとスキル。そのうちスキルはたいして必要ない。
サイクルポジショニング、資産の選別、運。
今はサイクルのどこに位置するのか、常に考える。
永遠に機能する手法は存在しない。永遠に機能すると信じるようになったら、それが真実でないことが明らかになる。
投資においては、重要なことはすべて直感に反している。明白だと思われていることはすべて間違っている。
サイクルが無くなることは決してない。感情がある限り。サイクルが無くなったという勧誘が出たら、それがきっかけになる。
混乱が収まって先行きの不透明感がなくなっていたらバーゲンは終わり。