ハワード・マークスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
難しい本を想像していたけど意外と読みやすかった。
投資は科学ではなくアートだ、というのは言い得て妙である。
この本では繰り返し、本来価値よりも安い値段で買うことを投資の成功と定義付けている。
また、リスクがないと思い込んでいるのが一番のリスクというのは投資に限らず生活全般に言えることだと思う。
公務員だから、大手企業に勤めているから、リスクがゼロということはあり得ない。
どんな状況、環境でも常にリスクはつきまとう。
この本では、主に2008年のリーマンショック時を元に解説している。
リーマンショックとコロナショックを比較する本があれば読んでみたいと思った。
この本は、投資テクニックというより -
Posted by ブクログ
ネタバレ【感じた事】
未来は予想できない、サイクルはからなず存在する。したがって投資家がすべき事は、現状をよく知り変化に応じた対応が出来るように努力する事だ。
【メモ】
・二次的思考の考え方
-今後どのような範囲の出来事が起こりうるか
-その中で、実際に起きるのはどれか?
-その予想が当たる確率はどれくらいか?
-自分の予想はコンセンサスとどう違うか?
-その資産の現在の価値は、コンセンサスあるいは
自分の考える先行き見通しに見合っているか?
-価格に織り込まれているコンセンサスの心理は
強すぎたり、弱気すぎたりしないか?
-コンセンサスあるいは自分の予想が的中した場合、
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Posted by ブクログ
オークツリー・キャピタル・マネジメントの創業者の著作。2009年出版。2012年邦訳。リーマンショックの状況からのリターンを背景にして書かれたと想像する。サブタイトルの Uncommon Sense for the Thoughtful Investor というのが、まさに著者のスタンスを表している。「隠れた常識」と訳しているのも良い。
バリュー投資にはじまって様々な投資の概念についての自分の見解を述べている。投資にまつわる論点が十分に網羅されており、投資家としては読み応えがある。
通常と異なる思考:二次的思考 Second level thinking p19の例示が良い。いずれも売り -
Posted by ブクログ
本著は優れた投資家とは何か、また、市場との向き合い方とはを示す良書である。
著者は市場を二次思考という角度で市場を見ることを推奨している。単に自分が考えている視点は、自分だけの視点ではなく多くの人がその答えに辿り着いていると自覚する視点を提案している。つまり、企業一つにつき多角的な視点で物事を見る訓練をせよと問いている。
そして、絶対的な成功は無いと断言する。運の影響も多分にあるとした上で投資家としての余白を持つことを強調している。市場に投資するうちは一喜一憂しがちだが、それでは優れた投資家とは言えない。短期的な利益獲得ではなく、中長期視点で市場を見る大切さを述べる。
投資家として、どのような