今井宇三郎のレビュー一覧

  • 菜根譚

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    これは適齢期がまさに今だな、と。
    学生時代に読んでも説教としか感じなかったのに、社会人を15年近く営むと、はー、わかるわかる。それな!!みたいな気持ちが芽生え、自分におかしかった。一方、まだピンと来ない部分もあり、今後身に染みるのかと思うとそれもまた面白い。

    しかし、岩波文庫はやはり岩波文庫!
    だからこそ味があり、原文を噛み締める喜びがあるのだけれど。
    ただ、古典を読み慣れないと脱落する感ある。
    人にオススメするなら簡易な方を勧めるかも?

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    2022年03月31日
  • 菜根譚

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    中国の古典の1つで、著者については詳しい経歴が分からないとのこと。それでも松下幸之助など名経営者達に読まれている書物みたい。
    書名からもそのイメージが伺えるが、「派手なことはせず、粛々と今を有難く生活しろ。」という感じ。思ったより読めないことなかった。
    しかし、この時代に(1822年刊行)お酒飲んで暴れるとか、遅くまで歩き回るってみっともないよ。って書かれてるのが面白かった。父に教えてあげようと思う。笑
    同じ行に、「飽きたからってポイって投げ出すな」って書いてて、これは私に当てはまるから、
    一緒に頑張って変えていこうって言おう。

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    2015年09月11日
  • 菜根譚

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    ネタバレ

    真理こそ守り抜くべき重要なこととして扱っている。
    奢れるものは、人間が卑しくなるため、質素な生活を勧めている。特に、一歩を譲り三分を減らして譲るがまさにそう。まあ、題名が菜根で、貧困をテーマにしたものだからそれもそうか。
    うーん、時代背景からして、貧しい世の中だったから、時代にかなり依存した宗教的な内容だと思う。
    今の時代には合わないかなあ。

    それでも、生活の見直しには良い本。
    人といるときは笑顔で楽しくすることが大切と説く。当たり前だけど、大切なこと。文章内の言葉を借りると、「暖かいところだと万物は育ち、寒ければ万物を枯死させる。だから、人も他人に温かく接すること。」みたいな理由から。

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    2014年11月29日
  • 菜根譚

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    約400年ほど前の人物が書いた本が、著名な経営者などにも紹介されるくらい結構読まれているという。

    著者は洪 自誠(こう じせい)
    1573年 - 1620年の人物とされ、感性は現代人の我々と変わりが無い部分も垣間見られる。
    「春も良いけど秋が一番いいね」
    ・・・だそうで、400年前の人となぜか共感できてびっくり。

    道教、仏教、儒教を学んでいる著者の人生論が述べられている。

    モノに執着すればする程、人としての豊かさから遠ざかってしまう。

    成功や勝利は逆境から生まれるので投げやりになってはいけない。
    逆に失敗や敗北は上手く行っている時にこそ注意する必要がある。

    キモに命じておきます。。。

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    2014年10月27日
  • 菜根譚

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    ざっくり一言でまとめてしまうと、世の中(自然)を質素倹約に噛み締めて生きよう的な事だったと思います。読むのが早過ぎたのか若さを失うような感覚に襲われます。特に日本では経営者やらハイクラスの人はよく読まれる本と言う事で手を出してはみたものの、「うーん・・・」という感じです。ただ、自然に身を置く事は好まれる事だし、頭の隅にでも控えている事は、どこかで引き出せる機会も同時に得れます。なのでまあ、ボスクラスと対等にやり合おうと思えば必要なエッセンスかと。

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    2009年10月07日
  • 菜根譚

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     達観し過ぎているすごい人生の知恵の書である。中国人の人生訓というのはかなわないなと思う。西洋人の人生論でこのような名著に出会ったことはない。

     結果や結末から心の働きや人々の行いの過ちを伝えている。人生から一歩退いて客観的にながめるさまはさすがに達観している。まだ読んでおられない方にはぜひお勧めしたい一冊である。

     現代人に必要な言葉を引用します。「財産の多い者は莫大な損をしやすい。だから金持ちより貧乏人の方が、失う心配もなくてよいことがわかる。また地位の高い者は、つまずき倒れやすい。だから身分の高い者よりは身分のない庶民の方が、いつも安心していられてよいことがわかる

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    2009年10月07日