今井宇三郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ真理こそ守り抜くべき重要なこととして扱っている。
奢れるものは、人間が卑しくなるため、質素な生活を勧めている。特に、一歩を譲り三分を減らして譲るがまさにそう。まあ、題名が菜根で、貧困をテーマにしたものだからそれもそうか。
うーん、時代背景からして、貧しい世の中だったから、時代にかなり依存した宗教的な内容だと思う。
今の時代には合わないかなあ。
それでも、生活の見直しには良い本。
人といるときは笑顔で楽しくすることが大切と説く。当たり前だけど、大切なこと。文章内の言葉を借りると、「暖かいところだと万物は育ち、寒ければ万物を枯死させる。だから、人も他人に温かく接すること。」みたいな理由から。
あ -
Posted by ブクログ
約400年ほど前の人物が書いた本が、著名な経営者などにも紹介されるくらい結構読まれているという。
著者は洪 自誠(こう じせい)
1573年 - 1620年の人物とされ、感性は現代人の我々と変わりが無い部分も垣間見られる。
「春も良いけど秋が一番いいね」
・・・だそうで、400年前の人となぜか共感できてびっくり。
道教、仏教、儒教を学んでいる著者の人生論が述べられている。
モノに執着すればする程、人としての豊かさから遠ざかってしまう。
成功や勝利は逆境から生まれるので投げやりになってはいけない。
逆に失敗や敗北は上手く行っている時にこそ注意する必要がある。
キモに命じておきます。。。 -
Posted by ブクログ
達観し過ぎているすごい人生の知恵の書である。中国人の人生訓というのはかなわないなと思う。西洋人の人生論でこのような名著に出会ったことはない。
結果や結末から心の働きや人々の行いの過ちを伝えている。人生から一歩退いて客観的にながめるさまはさすがに達観している。まだ読んでおられない方にはぜひお勧めしたい一冊である。
現代人に必要な言葉を引用します。「財産の多い者は莫大な損をしやすい。だから金持ちより貧乏人の方が、失う心配もなくてよいことがわかる。また地位の高い者は、つまずき倒れやすい。だから身分の高い者よりは身分のない庶民の方が、いつも安心していられてよいことがわかる