まんが形式でとても読みやすい
ぶっちゃけ話も多く、わかりやすい
最新刊はインボイスにも対応
他に確定申告のやり方などもとても詳しく書かれていた。
◯開業前にやることリスト
・開業準備で使ったレシートや領収書を保管
(フリーランスになろうと思ったその日から取っておく)
・名刺を作る
・会社員の場合は、クレジットカードを作る
・会社員で引っ越しの予定があれば、契約する
◯開業したらやることリスト
・開業届と青色申告承認申請書
・国民年金の国民健康保険の手続き
◯4つの税金
①所得税【国】
1年間働いた所得にかかる税金
(税率は5〜45%)
②住民税【地方自治体】
自分が住んでいる都道府県&市町村に払う税金
(所得に対して税率は原則一律10%)
※3月に確定申告→6月8月10月1月に住民税支払い通知が来る
③事業税【地方自治体】
職種によって税率が0〜5%
※8月11月に納付通知が来る
事業税がかからない職種例:
芸術(画家、漫画家、音楽家、文筆家など)
林業、農業(一部)、医療など
※ライターは文筆業だから非課税で0%
Webデザイナーはデザイン業で5%
アフィリエイトブロガーは広告業で5%
だが
「文章を書いて生計を立てています」と説明すれば
非課税判断になることも
④消費税【国・地方自治体】
売上が1000万以上だとかかる
◎会社員は
所得税→給与から今年分が毎月天引き
住民税→前年の所得をもとに6〜翌年5月の給与から前年分が毎月天引き
◯所得税の決まり方
売上−(経費+控除)=所得(課税所得)
所得税=課税所得×税率−控除額
◯節税の方法
①経費をたくさん作ること
②控除をたくさん使うこと
◯源泉徴収で引かれている分も
確定申告すると返ってくるかも
(確定申告の還付)
※報酬の10.21%天引きして国が先に納付している
◯社会保険
フリーランスが会社を辞めた後、
自分で手続きする必要あり
・国民健康保険
・国民年金
(会社員は厚生年金+国民年金の2階建て)
→手続きできる場所
自分が住んでいる市区町村役所
(年金は年金事務所でもOK)
手続きに必要なもの
・健康保険の資格喪失証明書・離職票
・免許証など本人確認書類
・自分(+扶養家族)のマイナンバーがわかるもの
・印鑑
◯国民健康保険を安くする方法
①家族や配偶者の「健康保険」の扶養に入ると
0円なので1番お得!
※扶養に入れる条件
(1)年収130万未満かつ扶養に入れてくれる人の年収の2分の1であること
(2)被保険者が三等身以内であること
②国保組合に加入
同じ職種・業種の人が集まる保険
保険料は所得に関係なし
国保より安くなることも
(所得や家族構成で変わる)
おすすめは「文芸美術国民健康保険組合」
(略して文美国保)
③任意継続する(会社を退職する場合、原則2年)
ただし、保険料は会社が払ってくれていた分も
自己負担なので、実質2倍
退職日から20日以内に加入する必要あり
国保が高すぎるから、保険料2倍の方が安くなるケースもある。
地域の全国健康保険協会(保険証に書いてある)へ問い合わせを
◯国民年金
・会社員とフリーランスでは、もらえる額は2倍以上違う(会社員の方が断然多い)
◯年金上乗せ制度
(どちらも掛金は全額控除になり、節税効果あり)
①国民年金基金
会社員の厚生年金と同じように、一定の掛金を負担することで、自分で2階建て部分を上乗せできる制度
掛金は加入時の年齢や性別にもよるが、自分で設定できる
ただし途中解約できない
②付加年金
月額400円と手軽な掛金で年金を上乗せできる制度
「200円×収めた月数」の分だけ、もらえる年金(年次)が増える
2年間年金を受給すると、元が取れる仕組み
◯払いそびれている年金は、「後納制度」がある
過去2年分遡って払える
(制度は変わることあり)
年金もらえるといいが…
◯売上計算
・SNSもチェックされているかも
(この人の投稿儲かっていそう…と思われたら調査が来る可能性あり)
・自分が出した請求書は印刷してしておいて、実際に支払われた額と差があるか見ておこう!
(「売上」と「自分が前払いした税金」を管理できているかが大事)
・通帳の金額をそのまま帳簿に打ち込むと、源泉徴収が引かれた後の金額しかわからないので注意
(前払いした税金が取り戻せなくなる)
◯税務調査
・正しく確定申告されているか税務署から調査官が来ること
(法人は4〜5年に一度来ると言われている
個人に来る確率は1〜2%)
・税務調査では「帳簿」と「領収書」が見られる
(提出時は受理のみで、税務調査は何年か経ってからの「答え合わせ」)
・税務調査が入る時は事前連絡が来る
時間はAM10〜PM5時
調査は、
こちらが事業税の説明
→調査官の帳簿チェック・領収書、請求書など証拠書類のチェック
→最後に総括(「今後、この点を直してください」「ここは修正すべきでは?」など)
当日だけで完結せず、後日のやりとりをして結論が決まる
・「経費として認められない」とペナルティをうけたら、延滞税(延滞金)を払う
フリーランスは、所得税だけに延滞税がかかると考えればOK
延滞税はそこまで高くない
(計算方法がややこしい)
・他に重加算税
経費を水増ししたり、売上を不当に少なくしたりなど事実を捻じ曲げて税逃れしようとした場合。
脱税行為への罰則。
税率は35%。
刑事告訴される可能性も
◯経費
・「売上に貢献しているか」で経費になる、ならないが決まる
・「仕事」と関係すると自信を持って言える経費
どんどん確定申告書に反映させた方がいい!
・レシート、領収書、クレジット明細書もOK
・1つのレシートに経費とプライベートが混じっている時は、ペンで丸をつければOK
・レシートがもらえないときは出金伝票を使う
(100均で売ってる。
日付、相手先、勘定科目、支払った内容を記載。
金額は制作後改ざんできないように¥や-を書く。
あとは証拠資料を補足すればOK
←交通費なら履歴印字、
ご祝儀やお香典なら案内状や香典袋のコピーなど)
・家事按分
自宅兼事務所に関する費用
(家賃、水道光熱費、Wi-Fiなど)
→10割全てを経費にはできない
(広さ:ワンルームの半分を作業部屋に使うので5割
時間:8時間使うので3割など)
・仕事に直接必要であったものならOK
例)たくさんの作品を見て刺激を受ける
参考資料にする
・経費と経費以外のレシートも取っておくと説得力が出る
◯絶対に副業を会社にバレたくないなら
・住民税を通知する役所に副業分の会社分の住民税を分けて発送してくれと懇願する
・見落とされる場合もあるので、確定申告書を提出後、市区町村役所に確認
(役所に情報がいっているか確認。
住民税の納付書を何としても本業と副業でわけてほしいとお願いする)
・バレたら転職or脱サラしてやるくらいの気持ちで副業した方が副業が成功する確率が大きく上がる
・開業届や青色申告申請書は通常通り出す
・本業の源泉徴収票に記載してある情報を確定申告書Bに記載すること