井上久男のレビュー一覧

  • メイド イン ジャパン 驕りの代償

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    元朝日新聞記者であるジャーナリストさんがみた電機・自動車大手メーカのルポと、今後の提言です。
    取り上げているメーカは、パナソニック、シャープ、日産、トヨタなどです。
    特に電機産業の凋落の内情を、経営者の資質や人間関係の視点で捉えており、かなり実情が理解できました。著者に感謝。
    著者と同様、経営者はそれなりの経営学の素養を身につけていないと、務まらないのかなと感じました。
    製造業の大半は、経営陣には技術者出身者が多いかと思います。
    我が社の場合、最近は理系と文系のたすきがけで社長が変わってます。そして、理系社長はイケイケドンドンの拡大路線で、文系社長は組織を整えたり経費引き締めを図ったりといった

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    2017年05月07日
  • メイド イン ジャパン 驕りの代償

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    自分用キーワード
    有田焼・輪島塗の衰退 匠の蔵プロジェクト 意味的価値 パナソニック・ショック 「天皇」中村邦夫 山下芳生共産党議員(エコポイントの意味は) ハイアール(パナソニックの洗濯機・冷蔵庫部門を買収) ドメイン経営による本社への権力集中 広告主の力 Commercial Paper コンサルティング会社への丸投げ(シャープ) 日産のリバイバル・プラン クロス・ファンクショナル・チーム ポスコ盗用問題 日本人のなかにも情報提供者がいる IAT(中国の自動車ベンチャー企業) トヨタ「一日三回手を洗いなさい」 GMを助けるためのバッシングか ジェームズ=C=コリンズ「企業凋落5段階説」 ア

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    2015年08月15日
  • メイド イン ジャパン 驕りの代償

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    ・経営陣の決断力の弱さにより、会社の良し悪しが決まる。
    ・今の日本企業弱体化の原因は経営層の人間(ジジイ)に問題が有る
    ・経営が若者に移され、自分で考えて行動できることが大切

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    2013年03月24日
  • メイド イン ジャパン 驕りの代償

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    書評では既存の記事の寄せ集め、と言っているものもあったが、そんなことはないと思う。何よりも、筆者が長年に渡り取材してきた事実が内容に厚みを加えている。戦後、アメリカに追い付け、追い越せでやって来た日本が、今、目標を見失っている。元々、独創性や過去を否定して新しいことにチャレンジする事が苦手な日本人の悪い面が、今の日本の苦境の原因である。筆者も書いているが、今の日本企業の問題は経営層にある。決して現場は腐っていない。現場を理解しつつ、過去や前任者に囚われず、確固たるビジョンを持って事業を推し進める経営者が求められる。

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    2013年03月09日
  • メイド イン ジャパン 驕りの代償

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    非常に面白い本でした。NHKのドラマの内容とは関係ありません。しかし、NHKのドラマは酷かった、ああいった製造業の醜態をドラマにするるから、若者が製造離れをするのでは。
    大手企業の陥りやすい失敗事例がドキュメントタッチで思わず引き込まれてしまいました。最終章で私の所属する「若芽会」が書かれていて思わずドッキリしてしまいました。ぜひ読んでみては。

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    2013年03月02日
  • 日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年

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    そもそも日産てのはこんな会社だったのかって感じ。

    権力闘争に明け暮れて、外資導入せずにいられず。
    やって来たのは短期業績回復請負のコストカッター。
    それでV字回復したのは良いけど、要は、カンフル剤を栄養剤と間違えた。
    長期安定経営は無理だった。
    んで、本人が、名誉は金で買うものだという信念のお方だった。そこの仏政権の思惑とか色々絡んで来てるわけだが。

    おんぶ抱っこで来たくせに、クーデターは良いが、自分たちで出来もせず、国家権力に頼った。
    そんな図式ですか。

    この後楽器ケースで海外逃亡したおじさんの話はまだないわけだけど、つまり、そんな道化の果てに日本が失うものは国益なのか、あるいは、「正

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    2020年03月15日
  • 自動車会社が消える日

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    現在の自動車業界の状況を考察した本。自動車がスマホ化していると言う。果たして日本の自動車会社は生き残れるのかがテーマで、現在の状況をよく分析し考察している。
    車の電子化の広がりで脱落するメーカーもあると思うけれど、いくら電子化が進んでも、車の基本機能「走る曲がる止まる」のノウハウは最低限必要なものであり、本体の製造を担う会社が消えることは無いと思う。会社は時代の要請に応えて、事業を多角化したり提携したり変化させていくので、自動車だけの話で全てを語るのはどうかと思った。

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    2020年01月02日
  • 日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年

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    昨日も新しい弁護団の組成のことがニュースになっていて、どんな裁判になるんだろう?と全く見えない中で開いた新書です。朝日新聞で日産を長年担当してきた記者ならではのインサイドストーリー。失われた20年の中でカリスマとなった経営者カルロス・ゴーンの功罪を時期に別けて生々しく描いていきます。倒産するかもしれない日産の再建に力を発揮した最初と、カリスマ化した後、私欲に落ちていく過程を別々に評価しているのが、なるほど…でした。人って100%正しい、とか100%間違っているとか言えない、という当たり前の定理を感じました。また、彼の暴走を追従、黙認した西川社長を始めとする現・経営陣に対する断罪もなされています

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    2019年02月19日
  • 自動車会社が消える日

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    自動車会社は消えるわけではなく、自動運転やIT化による他の業種からの参入が一層激化するというのが主旨。

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    2018年11月17日
  • 会社に頼らないで一生働き続ける技術―「生涯現役」四〇歳定年のススメ

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    ・日本は一人当たりの生産性が、主要先進七カ国の中で1994年以来20年連続で最下位。仕事への誇りと責任感、仲間への信頼感、会社への愛着の喪失に起因する労働意欲の低下
    ・寄らば大樹的発想では、「座して死を待つ」に等しいい時代が近づきつつある
    ・少し抽象的な学問を学ぶと頭の整理に役立つ。社会学や歴史学、心理学など
    ・転身を他人に相談していると「覚悟」が揺らぐ。人生を豊かなものにしていくことは自助努力によってしかできない
    ・お役所以上に官僚的な組織は多い。「上層部の圧力やそれを忖度する雰囲気」「過剰なほどのコンプライアンス対応」「経費の大幅カット」などによって活力が失われつつある
    ・コンプライアンス

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    2018年11月04日
  • 自動車会社が消える日

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    昨今、自動車業界は最大の転換期を迎えているといわれています。エンジンからモーターへの駆動系の変化、ネットへの接続、自動運転への移行などの変化が一気に進もうとしています。
    これら一連の技術の簡単なおさらいと、これらの変化によって主なメーカーはどのような問題を抱えているのか等について解説しています。本書で取り上げられているメーカーはトヨタ、VW、日産、ホンダ、マツダです。中でもマツダの部分は非常に興味深い内容でした。
    一時期は経営難に陥ったマツダが最近は非常に好調です。この復活の裏には設計手法の大転換があり、それは他の日本メーカーの追随を許さないレベルで運用されている事実があります。これら設計手法

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    2018年01月31日
  • 会社に頼らないで一生働き続ける技術―「生涯現役」四〇歳定年のススメ

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    著者自身、40歳にして「朝日新聞」という安定した地位を投げ打ち独立した身であり、単に転職や起業を勧めているのではなく、組織力を失っても独立独歩で激変の時代を乗り切れるか、そうした覚悟や専門性の「幅」の修得を勧めている。その自信を持てば勤め人だろうが自営業だろうが逆説的だが肩の力を抜き随分楽になるのではなかろうか。

    肝心の内容は汎用性ある技術ではなく筆者の体験談であり、事例もエリートのセカンドキャリアのショーケースといった趣で、なかなか参考にするには難しいかもしれない。しかし40歳という年齢は遅きに失する前のターニングポイントなのだなと感じさせられる。

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    2016年12月20日
  • トヨタ 愚直なる人づくり

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    ネタバレ

    社会から何といわれようが、批判されようが、自分たちの経営哲学を大切にし、内部でとことん論議を尽くした上で自分の道を突き進む 目標管理は合成の誤謬を生みやすいシステムであるのに対し、方針管理はコンセンサスやチームワークを重視するシステムだ 競争力のある会社は、動物と同じように環境の変化に合わせて自然と変化していくものである 手を汚さないで仕事ができるか 基本原則①信頼して働ける職場づくり②恒常的、自発的な知恵や改善を促進する仕組みづくり③徹底的な人材育成④個々人の役割遂行と全体最適を目指したチームワークの推進

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    2014年11月25日
  • トヨタ 愚直なる人づくり

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    ブランドづくりは人づくり。トヨタらしい信念の一つだと思う。その人づくりの具体的な中身が説明された一冊。人づくりの起源は、昔田舎企業だったトヨタに学歴のある人が来ないためせめて入ってきた人は大切にしようとしたことらしい。育成に時間もお金もかけようとしない企業が多い中、とても共感できる社風。
    どうやら巨大企業だからというものではないらしい。
    徹底的な議論を大切にし、目標管理でなく方針管理を個人にまで行うなど、トヨタは本当に参考になることがとても多い企業。人事、教育の方にはおすすめ。

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    2013年08月01日
  • トヨタ 愚直なる人づくり

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     元朝日新聞記者である著者がしるした、トヨタ、トヨタ自動車の教育体制、人事評価制度、そして働いている人の有様などが綴られている。

     少し前のほんのなるので、創業家の豊田章男氏が社長になるかもしれないと書かれているだけで、どうなるかはわからないと書かれてあるが、かなりトヨタをよく書いている本であると思われる。

     とはいえ、冷静にみてみると、これだけ大きな企業でありながら、派手さがなく、物作りに実直であると言うことは、見直されるべき企業価値がトヨタにはある。

     何よりも響いたのは、トヨタインスティチュートなる大学などの教育システムではなく、関連企業が火事に見舞われ、ほぼシェア100%を握って

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    2009年11月08日
  • トヨタ 愚直なる人づくり

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    やっぱり、トヨタは人。
    Page.109、「知る->分かる->やる->やり続ける->教えることができる」

    「知る->分かる」は、デジタル教育で可能であるが、
    「やる->やり続ける」は、自分が現場で体験しないと習得できない。「この経験が豊富でなければいけない。」

    Page.188、「暗黙知->形式知->暗黙知」形式のプロセスをつくり出していることが重要である。
    ト、2008.4.22

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    2009年10月07日