日本の経営者に辛口の評価で珍しい産業記者 今日の体たらくをみると全く正しい
日本の記者クラブは「建設的批判」を許容せず、ガバナンスの一翼を担えなかった
著者の近著「自動車会社が消える日」も大傑作 トヨタに厳しい
1.パナソニックの中村邦夫会長へは糞味噌 「天皇」と呼ばれ、ゴマすり部下ばかり
社内
...続きを読むの根回しに奔走、根回しに疲弊、すべてを予定調和の会社に変質 リスクオフ
トップの判断に意見を挟めない企業風土になった 無謬性らしさに無限の努力
抜本的な改革を怠ってきたのに、株価や世間評価を異様に気にする変な会社
松下幸之助の経営理念まで破壊 自信喪失 誇りとやる気を失わせた
(PHP研究所社長 江口克彦)者」
*危機局面の経営
沈没する船から救命ボートに移す、人数と人を判断することに似ている
非常事故の救命士 腕につけた病状判断により救急患者を仕分け
2.トップ経営者の力量
経営者が自分の頭でしっかりと「処方箋」を書けない 魚は頭から腐る
衰退企業の経営は「腐っていくミカン箱」と同じ
シャープの片山氏 事業本部長の器量 短期の稼ぎは○ 中長期のビジネスモデル✕
経営者は権力を持つ代わりにその責任は大きい
3.日産のゴーン改革 評価高い 塙はなわ社長経営責任叙勲・名誉職✕
プロは複雑な物事をシンプルにするが、アマチュアはより複雑にしてしまう
会社内のコミュニケーション 経営者の危機意識を共有
4.組織・人事改革で運営が複雑化
解きほぐしてシンプルなマネジメントにするには頭脳明晰な経営者が必要
リスクオフの経営 石橋を叩いても渡らない 挑戦しないことを咎められない
今の経営陣は、産業が踊り場に来たときに対処する術を知らない
5.エンジニア流出
経営者 短期的な収益獲得に走り、非本業の金融業を強化
トヨタ本社ホワイトカラーの官僚化 収益計画の教条主義化
7.日本企業の課題
経営者の最大の仕事は、次の経営者を選ぶこと
秘書や側近など調整役を後任社長に据えるのは✕
現代の日本企業トップ
①守り 戦略的な攻めの投資をせず
②短期的 人も育てず
③自己保身 何かやったふりをしているだけ