御子柴善之のレビュー一覧

  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    カントの哲学に対して、普遍性と理屈に執着する無慈悲な哲学というイメージを勝手に抱いていたのですが、イメージがコペルニクス的に転回しました。人々の権利に寄り添った、愛のある人だと思いました。入門書として、大人世代からしたらかなりわかりやすくまとまっているとは思いましたが、ジュニア世代にはちょっと重そうだな、とも思いました。

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    2025年03月24日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    カント哲学の入門として、内容の充実生と分かりやすさのバランスが良い。
    『純粋理性批判』等の難解な書物を読むにあたって、準備運動の序の序として勧めたい一冊。
    これだけでカントの作品が苦もなく読めるというものではないが、入門書で何から読んだらいいか分からない場合は、この本から始めるべきであろう。

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    2025年02月13日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    今まで読んだ本の中でTOP10に入る面白さだった 事典とかで読んだ浅い知識じゃなくてカントを専門に研究してる著者の言葉でより深く、正確に理解できた気がする 有名な認識のコペルニクス的転回もその例に漏れず

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    2025年01月03日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    カント哲学の入門書。5章構成で、第1章がカントの生涯について、第2、3、4章で三批判書を解説し、最終章で『人倫の形而上学』と『永遠平和のために』を中心に解説している。中学生高校生に向けて書かれているが、難しい概念を分かりやすい言葉に置き換えていて、大人の入門書としても良いと思う。

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    2024年12月19日
  • 哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで

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    西洋哲学のオールスターというラインナップ。
    通読しまして、やはりここの哲学思想を学びたいなとモチベされました。

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    2024年07月16日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    自分に向かって「自己の完全性」と「他人の幸福」を追求しているだろうかと問う。
    自分の中で1番しっくりきた。

    大学生どころか、素人の大人の入門としても大変ありがたい本だと思った。分かりやすい。「分かる」という意味につけても、「分ける」ことができるという話はそういうことかと膝を叩いてしまった。

    高校時代に倫理の授業を受け、その後もセンターでは倫理を選択するほど倫理が好きだった。中でも、カントの思想は当時から好きだった。ボランティアや人助けなど、理由などなくそれをしなければいけない。その考え方が潔すぎてカッコイイと思ってた。
    純粋理性批判を図書室で借りたけど難しすぎて挫折した。でも、今でも読みた

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    2024年02月11日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    著者の名前が独特なので覚えていられるであろう。カントに関する本で最もわかりやすい本である。岩波ジュニア新書ではあるが、大学生向けの本として十分に読むに堪える本である。あるいはカントを読んで自分の考えを整理するためにもいいと思われる。小川のおすすめ本である。

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    2022年11月29日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    ネタバレ

    なぜ自分で考える「勇気」なのか。
    なぜ考えることに「勇気」が必要なのか。
    クリティカルシンキング
    『イドラに取り憑かれるな』(F・ベーコン)

    道徳的に生き、人間の内なる悪との闘いに勝たなければならない。

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    2023年03月02日
  • カント哲学の核心 『プロレゴーメナ』から読み解く

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    カント3冊目。「純粋理性批判」の手引書として後にカントにより執筆された「プロレゴーメナ」の解説書。迷宮入りしている私には渡りに船で、意気揚々と読み始めてみなしたが、期待に反して(思った通りとも言えるが)難解なまんま。でも、カントが目指した形而上学の在り方への啓蒙的な、理性への徹底的なまでの批判が情熱的で、分からないなりに心が震える体験することができましたよ。
    ざっくり自分の理解を表現すると、認識は感官による
    感性的なものでもの自体ではなく、その表象を感じ取っており、それは経験由来となる。そこで、悟性の力を使って時間・空間の規定されている範囲内でカテゴリー分類を行いア・プリオリ的な認識を行うこと

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    2022年02月05日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    ネタバレ

    かなりよかった
    入門書の入門書 子供向け
    それでやっと仰々しくなくわかりやすくなって
    やっと意味わかった
    カントいいな

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    2018年11月20日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    正直あまりよく理解できたとは言えないが、カント哲学の入門書として分かりやすく構成されているということは感じられた。
    ざっくりとだけど、人間には悪に傾いてしまう弱さがある点を認めたうえで、無限の先にある理想的な世界に向かって進んでいこうとする気持ちをみんなで持ちましょうよとやさしく呼びかけてくれているような感じがした。

    各章ごとにカントの代表作である「純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」「永遠平和のために」について要点を説明してくれている。
    「理性批判」というのは、「理性の欠点を指摘する」という意味ではなく「理性で理解できる部分とそうでない部分を区別して理性の限界を確定する」といった意

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    2025年05月02日
  • カント哲学の核心 『プロレゴーメナ』から読み解く

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    改めてカントの偉大さを思い知らせてくれる1冊だった
    自身が「『批判』以外の方途と手段で学問としての形而上学は不可能である」と自負するだけあってページは厚くないが内容はとても濃い
    よく知られる「コペルニクス的転回 」や「自由」も同じ文脈で理解出来ると知った

    カントと共に「ア・プリオリな総合的認識はいかにして可能か」という問いにどう向き合っていくかが、よりカントを理解する一手だと思った

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    2025年01月03日
  • 哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで

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    上野先生のところが一番面白かった。

    本書でも批判されている図式だが、あえて使わせてもらうと大陸合理論やイギリス経験論の説明はわかりやすかった。
    しかし、カントやドイツ観念論は相変わらずなんだかわからなかった。

    ブックガイドを参考に深掘りしやすいのも良かった。

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    2024年11月22日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    カントの著作を、思考を追体験するかたちで読んでいくため、非常に理解しやすい良質な入門書だと思う。

    自分の浅学さゆえにメモを取ったり、前のページを見返したりしなければ理解が追いつかない部分はあったものの、この前提を踏まえて考えると確かにそうだな、と納得のできるかたちで書かれていた。

    いきなり著作を読み始める前に、それぞれの著作の概要やカントの思考の変遷と結論を頭に入れておく目的で読むにはとてもおすすめだと思う。

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    2024年10月17日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    今年はカント生誕300周年。高校生の頃、カントと聞くだけで「難しい!」「何回読んでも分からない、倫理科目のテスト対策に、キーワードを暗記しとけ」といった印象を抱いていたが、読書会仲間が紹介してくださったので、「今回こそは読まねば」と一念発起。

    哲学者ジュニア新書とはいえ、大人の自分にとっても非常に歯ごたえのある一冊であった。200ページ弱、これは手軽に読めると気楽に構えていたが、、、ボーっと読んでいくと、サッパリ理解できない。何度も前のページに戻って読み直し、パラグラフごとの概略を抑え、頭に入れてから次に進む・・・大学入試の現代文科目のような集中力を持って、何とか読み切った。久々に脳の筋トレ

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    2024年10月05日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    カントの哲学を通して、自分で考えることの勇気とそこに開かれる展望を説く。
    岩波ジュニア新書だが、大人が読んでも骨太で、かつ、批判3部作や『永遠平和のために』などの概要やつながりについてたいへんわかりやすい。
    人間として善く生きるために「自己の完全性」と「他人の幸福」をめざすべきというカントの考え方は、人生のヒントになると感じた。
    しかし、カントの「普遍的な道徳法則」や「最高善」のような考え方は、理解はできるけど納得はしがたい感がある。

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    2022年08月03日
  • カント哲学の核心 『プロレゴーメナ』から読み解く

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    イマヌエル・カントが『純粋理性批判』の手引書として執筆した『プロレゴーメナ』の体系的な解説書。カントは同書で、「ア・プリオリな総合的判断がいかにして可能か」という、この総合的判断を可能にする条件を問う課題に対して、純粋数学と純粋自然科学がすでに存在しているという事実から出発し、それらの学問が成り立つ仕組みをまず解き明かしてから、いよいよ本題の「学問としての形而上学はいかにして可能か」という問いに取り組む。本書もそれに即応して、第3・4章で純粋数学と純粋自然科学を可能にするロジックをカントに即して解説してから、第6章以降、『プロレゴーメナ』第三部に対応する理性批判のあらましを述べていく。この書が

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    2021年05月17日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    御子柴善之(1961年~)氏は、早大第一文学部卒、同大大学院博士後期課程満期退学。ボン大学留学等を経て、早大文学学術院教授。専門は、カント哲学を中心とする西洋近現代哲学。
    イマヌエル・カント(1724~1804年)は、プロイセンのケーニヒスベルク(現ロシアのカリーニングラード)に生まれた、近代哲学の祖ともいわれる哲学者である。『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書で批判哲学を提唱して、認識論における、いわゆる「コペルニクス的転回」をもたらし、デカルト以来の大陸合理論(知性重視の概念分析/独断論)とロックらのイギリス経験論(経験重視の概念分析/懐疑論)の対立を調停したといわ

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    2020年11月17日
  • 自分で考える勇気 カント哲学入門

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    高校生にも勧められる。かなり力業だ。高校倫理とかを勉強するうえで、カントは避けて通れない山の1つなので、こういう本があるのはとてもいいことですよね。

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    2019年09月22日
  • カント哲学の核心 『プロレゴーメナ』から読み解く

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    『プロレゴーメナ』を読解した1冊。

    オビには「哲学の最高傑作が自分で読めるようになる」とあり、期待は高かったが、その期待以上の内容でとても満足。

    いろいろな読み方はあるとおもう。カント以降の思想を無視して読むことは難しいとおもう。それでも(なるべく)ストレートにただ『プロレゴーメナ』を読んでいく、という読み方が良いかとおもう。

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    2019年03月05日