御子柴善之のレビュー一覧
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アリストテレス、ダレス、スピノザ等掻い摘んで読んでみたがよく分からず。
こちらの書籍は読者と一対一で寄り添ってくれ、一つひとつ丁寧に解説してしてくれる良書。
ソクラテスが何を語り、そして何を語らなかったか。彼の語った言葉を正確に読み取ることから何が見えてくるのか。非常に良い読書体験でした。
ア...続きを読むPosted by ブクログ -
自分に向かって「自己の完全性」と「他人の幸福」を追求しているだろうかと問う。
自分の中で1番しっくりきた。
大学生どころか、素人の大人の入門としても大変ありがたい本だと思った。分かりやすい。「分かる」という意味につけても、「分ける」ことができるという話はそういうことかと膝を叩いてしまった。
高校...続きを読むPosted by ブクログ -
・第一巻(のディーツ版)
・原典引用と著者による解説・解釈で構成
今まではほとんど知らなかった資本主義のメカニズムについて理解が深まったと思う。現実の賃労働者である自分という立場について、これまでより高い視座から資本主義や資本家との関係を見つめる事が出来そうな気がする。
インターネットによる繋...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の名前が独特なので覚えていられるであろう。カントに関する本で最もわかりやすい本である。岩波ジュニア新書ではあるが、大学生向けの本として十分に読むに堪える本である。あるいはカントを読んで自分の考えを整理するためにもいいと思われる。小川のおすすめ本である。Posted by ブクログ
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なぜ自分で考える「勇気」なのか。
なぜ考えることに「勇気」が必要なのか。
クリティカルシンキング
『イドラに取り憑かれるな』(F・ベーコン)
道徳的に生き、人間の内なる悪との闘いに勝たなければならない。Posted by ブクログ -
幸せになる勇気を読んでアドラー心理学とギリシャ哲学に興味を持ちこの本を読んだ。非常に面白くあっという間に読んでしまった。岸見一郎先生の翻訳で読みやすく、時代背景やソクラテスの心情が詳しく解説されているのでよく理解できた。
2500年も前に人間の徳について語っている人がいた事に衝撃を受け、確かにこの考...続きを読むPosted by ブクログ -
古田さんの本は相変わらず読みやすく、わかりやすい。
こちらの本を読むことで、自分が論理哲学論考に対してより理解を深められたように感じたし、何より論理哲学論考そのものを読んでみたいという気持ちになった。Posted by ブクログ -
カント3冊目。「純粋理性批判」の手引書として後にカントにより執筆された「プロレゴーメナ」の解説書。迷宮入りしている私には渡りに船で、意気揚々と読み始めてみなしたが、期待に反して(思った通りとも言えるが)難解なまんま。でも、カントが目指した形而上学の在り方への啓蒙的な、理性への徹底的なまでの批判が情熱...続きを読むPosted by ブクログ
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語りえない(生きる意味)と知りつつも、語ろうとしてしまう。その狭間で格闘し抜くことこそ、哲学なのだと改めて思った。Posted by ブクログ
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原著を読んでいたけどちんぷんかんぷんで、この本の解説を見てなんとか理解できる部分があった。
全部は読めていないし理解しきれていないけれど、
最初の部分に書かれている、物はそのものとして存在せず、事態のなかから切り出されているということは理解できた。
人が言葉を定義して輪郭を決めて認識しているが、それ...続きを読むPosted by ブクログ -
ソクラテスとは、どのような人物だったか。
知恵や真実に気を使い、魂を優れたものに、という思想。無知に対する無自覚ぶりと、無知を自覚している自分の優越性を背景に、ソクラテスが賢者であるという評判が広まる一方で、無知を指摘された人々やその関係者からは憎まれ、数多くの敵を作る事になった。
授業料も受け...続きを読むPosted by ブクログ -
無知であるというのは全く何も知らないということではなく、「善美の事柄」「最も重要な事柄」について知らないという意味ってあるけど、「善美の知」とか「最も重要な事柄」ってのは詳しくはどういうことなんかな?とモヤモヤした〜Posted by ブクログ
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カントの哲学を通して、自分で考えることの勇気とそこに開かれる展望を説く。
岩波ジュニア新書だが、大人が読んでも骨太で、かつ、批判3部作や『永遠平和のために』などの概要やつながりについてたいへんわかりやすい。
人間として善く生きるために「自己の完全性」と「他人の幸福」をめざすべきというカントの考え方は...続きを読むPosted by ブクログ -
このシリーズ、古典の長めの本文抜粋と現代視点の解説を並べるっていうのはとてもよい形式だと思う。古典そのまま読むのは実際無理だし。Posted by ブクログ
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岸見先生の本が好きで読んでみました。
当時の文化や時代背景、政治や裁判の仕組みについても岸見先生の言葉でわかりやすく補足がされているので、哲学の観点以外からも楽しんで読めます。
「弁明」自体からは話がそれますが、ソクラテスがその生涯をかけてしてきたように、「対話」から得られる自発的な「気づき」が人間...続きを読むPosted by ブクログ -
この本ではディーツ版の資本論の第一巻を紹介している。
資本論の実際の文章に、筆者の説明が補足されている。第一章しか読んでいないが著者の説明は、程よい程度で自分にはあっている感じがした。
時間があるときに続きを読もう。Posted by ブクログ -
こういう難しい本や古い本は頭をしっかり使いながら読まなきゃ理解ができないからしんどいけど、まずは乗り切れてよかった。
本書については、解説や訳はある程度理解ができたけれども、その解説必要?とか文の構造がおかしくて理解し辛いとかいう部分があったので、そういった点で理解に苦しんだ。
魂を優れたものにする...続きを読むPosted by ブクログ -
イマヌエル・カントが『純粋理性批判』の手引書として執筆した『プロレゴーメナ』の体系的な解説書。カントは同書で、「ア・プリオリな総合的判断がいかにして可能か」という、この総合的判断を可能にする条件を問う課題に対して、純粋数学と純粋自然科学がすでに存在しているという事実から出発し、それらの学問が成り立つ...続きを読むPosted by ブクログ
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御子柴善之(1961年~)氏は、早大第一文学部卒、同大大学院博士後期課程満期退学。ボン大学留学等を経て、早大文学学術院教授。専門は、カント哲学を中心とする西洋近現代哲学。
イマヌエル・カント(1724~1804年)は、プロイセンのケーニヒスベルク(現ロシアのカリーニングラード)に生まれた、近代哲学の...続きを読むPosted by ブクログ