佐川恭一のレビュー一覧

  • 学歴狂の詩

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    閉ざされた「進学校」という異界
    「東大・京大・国立医学部以外は人にあらず」。 進学校という極めて狭い世界で醸成される「学歴狂」の価値観。本書は、その特殊な環境で洗脳された、個性あふれる登場人物たちの群像劇である。

    ■「学歴高野山」の狂気
    著者が記す「学歴高野山」という表現が秀逸だ。 外界と隔絶されたその宗教都市では、神戸大学ですら高卒と同義に扱われる。社会に出ればそれが幻だと分かるが、渦中にいる当事者たちの苦悩や優越感は、紛れもなく本物。 私立進学男子校の出身者であれば、この歪んだ空気に覚えがあるはず。逆に、それ以外の世界で生きてきた読者の目に、この異様な生態系がどう映るのか興味深いところ。

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    2025年12月06日
  • 学歴狂の詩

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    Xで話題になったのを見たのだったのかな

    ちょっと、、、、面白すぎるよ
    京大生特有の文体のクドさみたいなのはあるw

    私も滋賀県出身で、著者よりももっとレベル低いしょうもない自称進学校に通っていたので、めっちゃ言いたいことわかる
    なんなんだろうな 関西の京大をはじめとする国公立信仰 そして進学実績重視で、1、2個上を志望校にさせられる感じ
    トップ新学校で神戸大をはじめから選べる人ほんまに眩しいよね

    マウント柔術師ほんんんまにワロタwwwwどこにでも1人はいる
    しかしマウント柔術は僕には効かないので〜の二段構えでダーッハッハ
    そうなんよな 大多数の人から何やねんこいつ…と煙たがられてる人でも、

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    2025年11月24日
  • 学歴狂の詩

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    高学歴の人が持つ微妙なコンプレックスをリアルに描く。
    京大卒の作家が描く、神童から難関進学校、まさかの浪人から京大文学部へ。同級生のその後を含めそれぞれの持つ繊細な心の傷。
    学歴社会が現に存することは異論のないところだろう。
    大学進学後の同級生たちも描くことで、学歴信仰とその果てについても描かれている。
    受験戦争に真に苦しんだ人ならきっと共感するだろう。

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    2025年11月13日
  • 学歴狂の詩

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    とてもおもしろかった。
    ここまでではないにしろ、それなりの進学校(特に男子校)に進んでしまった人ならうなずいてしまうエピソードがたくさん。アニメ化、あるいは実写ドラマ化しないかなあ。

    しないか...

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    2025年11月03日
  • 学歴狂の詩

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    めちゃくちゃ面白い。
    学歴に取り憑かれ、学歴で人を評価していたあの頃を愛おしく振り返り、懐かしみ、笑い飛ばす姿勢に、何回も声をだして笑ってしまった。
    テーマが学歴なのに、時折滲む尊大さにも卑屈さにも嫌味がないのは、著者の教養のなせるわざであると思われ、そういう点で、学歴は人格に影響するような気がしてくる。
    文章も大変に読みやすく、一気に読んでしまった。他の作品も読みたいと思います。

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    2025年11月03日
  • 学歴狂の詩

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    ネタバレ

    「学歴」がいいものがすべて
    〜なぜ、私たちは学歴にとらわれるのだろうか。〜

    東大・京大・国公立医学部以外は「カス」「ゴミ」と呼ばれるような世界で生きていた主人公(作者本人)。
    本作は主人公の学友を紹介するノンフィクションストーリー。

    もともと、「東大生」や「京大生」が出てくる番組が好きだったし、自分も高学歴になりたいと憧れていた。
    まぁ、成績が伴わず、それは潔く諦めたが…
    「東大」のOCに行った時は、かなり興奮したのを今でも覚えているくらいですね!

    めちゃくちゃキャラの濃い人が多くて、読んでいるだけで笑いが止まらない1冊。


    ①特に印象に残ったのは、第5章に登場した 〈努力界の巨匠〉菅

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    2025年10月14日
  • 学歴狂の詩

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    主人がR高校卒で作者と同年代だったので、面白い本があるよとオススメしたらめっちゃ声あげて笑ってた
    男子校、全てを捨てて受験をやり切ってバーンアウトするより、意思を持って何をしたいか自分は何が得意なのかを意識して生きていく方がしあわせなのかもしれないと気付かせてくれる。
    筆者は受験勉強は筋トレみたいなものだと言っている、
    学歴(学力)もやるべきことも捨ててはいけないのだ

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    2025年09月29日
  • 学歴狂の詩

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    傑作、と個人的には思う。筆者と少なからず似た経歴を持つ者としては共感の嵐だった。

    学歴って大切だし、一つの勲章ではあるけど、必要以上に囚われてはいけないなあと。思いつつ、立派な学歴厨がここにもできあがっているのであった。

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    2025年09月15日
  • 学歴狂の詩

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    田舎の神童であった筆者が関西屈指の進学校で味わう学歴信仰と屈折した青春。偏差値ばかり気にした青春を過ごした人は大体頷いてしまうだろう。基準以下の大学を軽んじる雰囲気、到底追いつけない天才、がむしゃらすぎる勉強法、浪人生活、名物先生…どのエピソードも面白過ぎる。

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    2025年09月10日
  • 学歴狂の詩

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    わかりみが…
    何回か吹き出した、純粋に面白かった

    作者さんの名言

    『スーパー学歴タイム』…学歴さえ高ければあとはどうでもいいという謎の期間

    学校を出た後の世界、社会を具体的に子にイメージさせるべし

    色々なことを理解した上で、それでもなお、受験ほどリターンの大きな競技は他にない

    エピクロス『アタラクシア』…心の平静な状態
    俗世から距離を取って達する境地
    調べる

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    2025年08月01日
  • 舞踏会

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    現代に現れた太宰治。

    拗らせた自意識。
    出口のない煩悶。
    人に言えぬ苦しみ。

    今どき流行らない、かと言って、いつかの時代ならポピュラーであったということもない、ひた隠しに隠したい思いを、思うさまぶちまける。

    素晴らしい。

    「この舞踏会から逃げ出すことはできない。出口はない。ダンスの優れた者だけが評価され、評価された者が次の世代を評価する。評価されなかった者に存在価値はない。価値はなくともダンスはやめられない。誰も認めることのないダンスを倒れるまで踊らなければならない。あなたは倒れる。向いてもいないダンスを嘲笑われ、馬鹿にされ、いいことなど一つもなかった舞踏会場の端で、血と汗にまみれて倒

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    2023年02月16日
  • 清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた

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    くっだらない。
    笑えるほどくだらない。
    久しぶりにしょーもなくて笑えた。

    多分多くの男性は、物心ついてしばらく童貞で、程度の差こそあれ、拗らせていて。
    でも、そうでなくなったら、そんなことはほとんど忘れて毎日過ごしているものだと思うけど。
    いい年して、しっかりそこをほじくり返す筆者の力には刮目した。

    学歴もそう。
    高校名や現役、浪人、多浪生。
    アホみたいにこだわって、撫で回す登場人物は、アホだが、可愛い。
    忘れた顔してるけど、割と多くの人は、過去こだわった時期があって、どっか甘酸っぱい思いを味わえるのではないか。

    社会人になってからの階級はあんまり笑えないしね。

    素晴らしい。

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    2023年01月16日
  • 舞踏会

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    どれだけ、ネガティブな感情を吐き出しても辟易しないのが不思議です。
    これは根っこの部分での作者への信用の成せる技でしょう。可愛い女性からの承認はこの世界を生き抜く為の最強の鎧であるのですね笑 

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    2022年11月06日
  • 学歴狂の詩

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    勧められて読んでみたけれど面白かった笑
    学歴が第一!
    という思考になるとこんな風になるのか(一例です、全員ではない)
    天才は確かに存在するし、私なんかじゃ足元にだって及ばない
    精神的ヤンキーなんて初めて聞いた

    笑えるのに、時々とても真面目に大事なことが書かれている
    読んで損はない一冊だと思います

    久しぶりに本読みながら声出して笑いました

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    2025年12月03日
  • 学歴狂の詩

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    京大卒の著者が、学校生活や受験を回顧するエッセイ。
    章ごとに面白キャラを紹介する構成です。
    まあこんなに強烈なキャラの人たちがいたもんです。
    「こんなんもう手の運動やん」なんて、ノイマンかよって感じです。
    頭がいい人は、どこかずれているイメージです。

    受験から30年以上たって忘れていた記憶がよみがえり、なんだか懐かしい気分にも。まあ自分は、近い、安いで学校選びをしていたので、そこまで頑張ってはいなかったのだけど。

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    2025年11月20日
  • 学歴狂の詩

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    学歴至上主義でお受験推しの本かと思ったら全然そんなことはなく、むしろ学歴のために失ってきたものを自虐するような内容でおもしろかった。
    文章もカジュアルで、高学歴あるあるなど笑ってしまうネタがたくさん。
    なりより嫌味が全くない。
    高学歴の人たちのクセ強めな話や、卒業後の生活など知れるのも良いし、気軽に楽しめる一冊。

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    2025年11月15日
  • 学歴狂の詩

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    面白くて、現実逃避にピッタリだった。
    次々と出てくる学歴にこだわって拗れた男子校の子たち。
    リアルだなあー。確かに進学校ってこういう感覚あるんだよね。
    本音でむき出し。カッコ悪い、カッコ悪い笑

    声出して笑って読めました。

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    2025年10月06日
  • 学歴狂の詩

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    小説風のエッセイなのか。それも知らずに手に取った。周囲の友人達の描写が、猛者ばかりで笑ってしまう。
     かつてなら、貧乏ネタや大騒ぎネタで構成するのだろうが、「学歴」の連作短編。(連作全体のオチはないけども)
     

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    2025年10月02日
  • 学歴狂の詩

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    オーディブルにて。

    学歴に狂った人たちの物語。
    著者は、2025年の京大合格者数第2位の高校出身のようです。
    一浪で見事京大に合格されたらしいのですが・・・

    正直言って、僕には異次元過ぎて全くピンとこない。ただただ興味深い世界だった。
    登場人物がとても滑稽で笑ったけど、他のものを全て犠牲にして受験に打ち込んでいるからこそだ。

    美しい。

    ♫Eyeless/Slipknot(1999年)

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    2025年09月27日
  • 学歴狂の詩

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    ⚫︎本概要より転載
    【目次】
    第1章 〈田舎の神童〉の作り方
    第2章 「こんなんもう手の運動やん」とつぶやいた〈天才〉濱慎平
    第3章 〈東大文一原理主義者〉内山とスーパー学歴タイム
    第4章 〈伝説の英語教師〉宮坂の恐怖政治
    第5章 〈努力界の巨匠〉菅井が教えてくれたもの
    第6章 ノートにappleと延々書き続ける〈大物受験生〉永森
    第7章 京大生のヌルすぎる就職活動
    第8章 佐川恭一以来の神童と呼ばれる〈後継者〉国崎くん
    第9章 〈二浪のアニオタ〉柴原が深淵をつづった詩集
    第10章 〈数学ブンブン丸〉片平のあまりに危険な戦法
    第11章 神戸大学志望を貫いた〈足るを知る男〉本田
    第12章 「二十

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    2025年09月20日