佐川恭一のレビュー一覧
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読んでてこんなに笑っちゃった小説は初めてかもしれない。
オビの紹介文「失笑連続の全九話」には嘘偽りなく、どれもこれも天まで突き抜けたくだらなさが迸る作品ばかりだが、ふにゃんと漂う青春の残り香みたいな気配になんかあるはずもない幻を重ね合わせちゃうのかなあ。
わかってないはずなのに何故か共感してしまう、童貞ソウルをこちょこちょ刺激する短編集。
以下、気になったものをいくつか。
《清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた》…悪ふざけみたいな題名の表題作。あらすじとしては本当にこのままで、デコトラに轢かれた〈宇山英俊〉が目を覚ますとそこは清朝中国であった。学力には自負のあった英俊は科挙にお -
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友達のおすすめ。
エッセイは普段あまり手に取らないのでいつぶりか分からないくらいエッセイを読んだ。
いつだかそこそこ有名なお笑い芸人のエッセイを読んだ時にこのエピソード、面白いでしょ!?!?的な雰囲気が出過ぎてて内輪ネタ見せつけられてる感に辟易としてしまいやや避けていたが、本書についてはめーーーーっちゃくちゃ面白かった。(Funny的な意味で)
何回も声出して笑った。
やはり学歴の高い人は何というか言葉のチョイスが秀逸なのと、いうなれば同じ内輪ネタでもここまで面白く書けるのがすごい。これが賢さというやつなのか。
それにしてもここまで熱くなれる受験勉強というのは一種のスポーツだなと思った。 -
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閉ざされた「進学校」という異界
「東大・京大・国立医学部以外は人にあらず」。 進学校という極めて狭い世界で醸成される「学歴狂」の価値観。本書は、その特殊な環境で洗脳された、個性あふれる登場人物たちの群像劇である。
■「学歴高野山」の狂気
著者が記す「学歴高野山」という表現が秀逸だ。 外界と隔絶されたその宗教都市では、神戸大学ですら高卒と同義に扱われる。社会に出ればそれが幻だと分かるが、渦中にいる当事者たちの苦悩や優越感は、紛れもなく本物。 私立進学男子校の出身者であれば、この歪んだ空気に覚えがあるはず。逆に、それ以外の世界で生きてきた読者の目に、この異様な生態系がどう映るのか興味深いところ。 -
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Xで話題になったのを見たのだったのかな
ちょっと、、、、面白すぎるよ
京大生特有の文体のクドさみたいなのはあるw
私も滋賀県出身で、著者よりももっとレベル低いしょうもない自称進学校に通っていたので、めっちゃ言いたいことわかる
なんなんだろうな 関西の京大をはじめとする国公立信仰 そして進学実績重視で、1、2個上を志望校にさせられる感じ
トップ新学校で神戸大をはじめから選べる人ほんまに眩しいよね
マウント柔術師ほんんんまにワロタwwwwどこにでも1人はいる
しかしマウント柔術は僕には効かないので〜の二段構えでダーッハッハ
そうなんよな 大多数の人から何やねんこいつ…と煙たがられてる人でも、 -
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ネタバレ「学歴」がいいものがすべて
〜なぜ、私たちは学歴にとらわれるのだろうか。〜
東大・京大・国公立医学部以外は「カス」「ゴミ」と呼ばれるような世界で生きていた主人公(作者本人)。
本作は主人公の学友を紹介するノンフィクションストーリー。
もともと、「東大生」や「京大生」が出てくる番組が好きだったし、自分も高学歴になりたいと憧れていた。
まぁ、成績が伴わず、それは潔く諦めたが…
「東大」のOCに行った時は、かなり興奮したのを今でも覚えているくらいですね!
めちゃくちゃキャラの濃い人が多くて、読んでいるだけで笑いが止まらない1冊。
①特に印象に残ったのは、第5章に登場した 〈努力界の巨匠〉菅 -
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現代に現れた太宰治。
拗らせた自意識。
出口のない煩悶。
人に言えぬ苦しみ。
今どき流行らない、かと言って、いつかの時代ならポピュラーであったということもない、ひた隠しに隠したい思いを、思うさまぶちまける。
素晴らしい。
「この舞踏会から逃げ出すことはできない。出口はない。ダンスの優れた者だけが評価され、評価された者が次の世代を評価する。評価されなかった者に存在価値はない。価値はなくともダンスはやめられない。誰も認めることのないダンスを倒れるまで踊らなければならない。あなたは倒れる。向いてもいないダンスを嘲笑われ、馬鹿にされ、いいことなど一つもなかった舞踏会場の端で、血と汗にまみれて倒 -
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くっだらない。
笑えるほどくだらない。
久しぶりにしょーもなくて笑えた。
多分多くの男性は、物心ついてしばらく童貞で、程度の差こそあれ、拗らせていて。
でも、そうでなくなったら、そんなことはほとんど忘れて毎日過ごしているものだと思うけど。
いい年して、しっかりそこをほじくり返す筆者の力には刮目した。
学歴もそう。
高校名や現役、浪人、多浪生。
アホみたいにこだわって、撫で回す登場人物は、アホだが、可愛い。
忘れた顔してるけど、割と多くの人は、過去こだわった時期があって、どっか甘酸っぱい思いを味わえるのではないか。
社会人になってからの階級はあんまり笑えないしね。
素晴らしい。 -
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著者の文体が心地よく、流れるように読め、登場人物の人となりがよくわかり、かつ面白い。昨今YouTubeなどで、学歴厨なる人物の投稿の人気が高いが、著者も生粋の学歴病にかかっていた経緯を語り、そこから寛解の途上にある。滋賀県の片田舎で生まれたが、そこで自らが無双の神童体験を経て、学歴至上主義にはまっていく。そんな著者が小学校から大学(京大)にかけて、出会った奇異な人々を、漫画キャラみたいに紹介していく。多少誇張が入っているとは思うが、こんな人もいるだろうと想像しながら、抱腹もののエピソードが紹介され、その文章の可笑しさに才能が感じられる。学歴だけに縛られる不幸を自虐化しているが、されど学歴に対す
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ハチャメチャに面白かった。今年一番笑ったのは多分この本。
筆者の佐川さんが学歴に取り憑かれ京大に入るまでの勉強漬けの日々と、高校・浪人・大学生活で出会った個性豊かな同級生たちについて書かれたエッセイです。
佐川さんの進学したR高校は、東大・京大・国公立大学医学部以外の大学は大学と認めないような偏重した学歴至上主義の学校で、その価値観に染まった学生たちもまた極端な学歴狂である。
佐川さん含め、とにかく登場人物全員が面白すぎる。問題集を猛スピードで解きながら「こんなんもう手の運動やん…」と呟く規格外の超天才の濱、「東大文一に現役合格できなければ自殺する」と真剣に宣言する内山、センター英語180