佐川恭一のレビュー一覧
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京大卒の小説家•佐川恭一氏がこれまで出会ってきた高学歴友人の猛者達との邂逅を綴ったエッセイ。登場人物は仮名ながら実在するノンフィクション。
日本は世界有数の学歴社会だ。高学歴があれば就職に有利なのは事実。表向きは「学歴は関係ない」とする企業も本音と建前は異なるし、本書では京大卒の就職活動での優遇っぷりが赤裸々に綴られている。
一方、「学歴のその先がある」とあるように、大学入学してからや社会に出てからの努力の方が大事。難関大学に合格することはゴールではなく通過点。大学でも社会に出ても、方向性を定めて前向きに努力し続けることができる人が、目標を達成し夢を叶えて出世していく。
本書で引用されている -
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豊かな人生とは?
学歴が全てではないことは、みんな分かっている。だからこそ、その学歴に真っ向に立ち向かい、全てを賭ける筆者の生き方に惹きつけられる。学歴に狂う主人公、その環境、自分とは違うが、なぜか分かる、面白い。
学校の学習は、やればある程度成果が出る。幼少期にその経験があることは、努力と成果の成功体験にもつながるはずである。それは別に、勉強に限ったことではない。学歴に狂ってもいいし、スポーツに狂ってもいい、自分の将来を考え、真剣に行動できる生き方は魅力的だ。
学歴社会の良し悪しはさておき、真剣になれるものは持っておきたいと思えた一冊。そなためには、勉強も含めて苦手なことでもやってみること、 -
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おもしろい笑
相変わらず一気に読めるから最近本読めないみたいな時の読書の潤滑剤
痛快エンタメと書いてあったけど本当にそう。
まあどこかで見たことあるような展開がちだけど、主人公がやたらと美女とのラッキースケベ未遂の目に合うのがほぼラノベだしあまりに簡単に人が死ぬ展開がコメディ漫画だけど、この主人公の自問自答に真摯な問いがある。
そしてまたもや京大に絶大なアイデンティティを持つ怠惰な軟弱主人公笑、こいつのこと見守りたくて佐川恭一を読むんだよね笑
あと関わる女が美女ばかりだから、たまには冴えない女も描いてほしい、筆が乗らないんだろうけど。
MARCHゲーム設定の発想が面白かったけど、なんか混乱して -
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変態ネタ多めの、と言うより9割変態のお話&感想が長くなりそうなので、こういう内容に耐性のある方はお付き合い下さい笑。
ひたすら科挙の合格を目指す話かと思いきやまさかの短編集、しかも全て変態青春もの笑。
下半身で物事を考えると幸せになれるのかも知れないと危ない方向へ洗脳されそうになりましたが、謎にどれも爽やかな読後感。それではそれぞれの変態ワールドを覗いてみましょう。
『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』
もうこれはのっけから特殊性癖の話!とてもじゃないけど内容は書けませんが主人公の秀俊はその性癖を妄想する「ゾーン」の力を使って進学校で1位をキープ。更にはそれが簡単すぎるので更 -
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やばい9話の短編集。
何がやばいって 1話目 表題作の「科挙ガチってみた」。レビュー何書いていいか分からない。と言うより何も書けない。1Qさんの言ってたとおりだ笑 これ問題作だ!エロだ!というより変態だ!変態小説だ!わたしが女性だからか、始めから心折れそうになる主人公の性癖 笑 ただ この1話目がかなりの変態度だったので 2話目以降は可愛らしく思えた笑
とにかく全話 アホみたいな事にアホみたいに全身全霊をささげる めちゃくちゃ拗らせてる人たちの話。
【花火大会撲滅作戦】
中学生の津村は 友達の栗林(男)から花火大会に誘われる。「将来の予習」という栗林と一緒に 花火大会に来るカップルの観察を -
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なんだこれ〜
バカだな〜
狂ってるな〜
もちろん、いい意味でw
エロ満載!下ネタ満載!設定がアホすぎて笑える!w
これは面白いのか?面白くないのか?
いや、面白いな!w
『清朝時代にタイムスリップしたので科挙でガチってみた』
超絶難関校に通う天才・英俊は、タイムスリップみたいなやつで清朝の中国にくる
彼はある不埒な目的のために科挙に人生を懸けることを決めるんですw
単なる変態ですねーw
女性の方も見てくれているので不埒な目的が何かは書くのを差し控えさせてもらいまーすw
【変態目的の執念度 ★★★★★】
『少年激走録』
同級生が描くエロ漫画が尋常じゃないくらい上手い
漫画のモデルは好きな -
Posted by ブクログ
一気読み。大学受験とか就活とか、当時の辛さとか嫉妬とか挫折とか、ごちゃごちゃの感情が蘇ってきてうぅってなった。いろんな友人の多種多様な受験時代の話と、少し今の生活にも触れられていて、「当時の浪人は長い人生で見ると関係ないと思えるけど、それはあくまで結果論で、当事者は最悪の可能性を背負いながらとてつもない重圧に打ち勝った結果で、当事者でない人はそんなこと言えない」というのにとても共感した。足るを知る男本田さんの生き方は、子供時代にこの境地に辿り着くなんて信じられないと思ったし、私もこう考えられていたらな、と思ったけど、彼は彼で砕け散ったとしても何かに全力で挑むことができなかった自分を後悔していた