河野哲也のレビュー一覧

  • 道徳を問いなおす ――リベラリズムと教育のゆくえ
    道徳教育に関して哲学的な議論を展開しているユニークな著書だ.前半は道徳に関するこれまでの弱点や様々な引用でややとっつきにくい感じだったが,第4章 「道徳には哲学が効く」でかなり具体論が出てきてほっとした.道徳性についての思考力と行動力を養うものとして,主権者に対する道徳教育を哲学として創設すべきだ ...続きを読む
  • 子どもの哲学 考えることをはじめた君へ
    僕は、この本の「友達はたくさんつくるべき?」という問いかけでとても悩んだ。僕はムラセの考えに賛成だったけれど、ゴードやツチヤの考えを聞くと、何となくかんがえこんでしまった。
  • 子どもの哲学 考えることをはじめた君へ
    僕は、この本の「友達はたくさんつくるべき?」という問いかけでとても悩んだ。僕はムラセの考えに賛成だったけれど、ゴードやツチヤの考えを聞くと、何となくかんがえこんでしまった。
  • 意識は実在しない 心・知覚・自由
    アフォーダンス理論やアクターネットワーク理論などを援用して「頭の中の劇場」としての意識に依らない心の理論を構築した本。
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    言葉というのは、最大の発明であるが厄介でもあって、心に宿る事象を我々はいまだ完璧に言葉で共有できていないし、ズバリと言い表していないのかもしれない…。脳の研究を進め、仮に人の能力をEnhanceしていく上では、感情と言葉の一致は避けて通れないようですね。そこを見落とした時に、ロボトミーのような誤った...続きを読む
  • 道徳を問いなおす ――リベラリズムと教育のゆくえ
    ★内容はズシリとした重さがあるので、一読後気になった箇所を再度読み直しながらメモをとっていった。
    良かった点、最初はよくわからなかったが序章が長く書かれている。『道徳を「問い直す」』の「問い直す」への序章であってこの部分が私には意味があった。
    和辻哲郎がドイツから帰国した1928年に、「...続きを読む
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    書かれている内容は納得する点が多かったものの、これを読んだだけでは「暴走している」とまで言えるかは疑わしいと感じた。
  • 道徳を問いなおす ――リベラリズムと教育のゆくえ
    現代の道徳教育のあり方、不完全な点を問いなおす本。著者の本は初めて読みますが、この本は新書でも深く突き詰めて書けていると感じました。
    新鮮だったのは「民主主義の本質は対立を維持し続けること」という主張。確かに、何人も人間が集まっている場で、ひとつの意見に集約できるわけがなくて、そうやって対立とか異質...続きを読む
  • 道徳を問いなおす ――リベラリズムと教育のゆくえ
    民主主義社会を、最も個人の尊重が可能な政治体制であるというリベラルな考えのもと、現在の日本の道徳教育への批判と新たな教育手法の提案を行う。
  • 道徳を問いなおす ――リベラリズムと教育のゆくえ
    和辻哲郎が生きた時代から公共心が無い日本人。その日本人を公共に参加させる(政治参加)ために、道徳、もしくは道徳教育は何をすれば良いのか。

    そもそも民主主義社会における道徳とは何かに立ち返って、サンデルの共和主義的な手法をも批判しながら、考察した一冊。
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    [ 内容 ]
    脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。
    そもそも脳イコール心と言えるのか。
    脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。
    人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。
    脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち...続きを読む
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    脳科学が進むにつれ、哲学や経済学、マーケティングや美術など、思いもよらなかった分野との融合が起こっている。本書の内容は、哲学者から見た脳科学で、題名にもあるように、脳科学を実社会に応用する際の倫理について述べることが一つの柱になっている。それとは別に、この人が考えているフレームワークともいうべき「拡...続きを読む
  • 「こども哲学」で対話力と思考力を育てる
    哲学という言葉が持つ難しさか。「とことん考える」くらいで捉える。子供は探究するエネルギーが豊かなので,探究の一手段として考える,対話するのスキルを持つと,一段と深い探究ができるだろう。学ぶことが覚えるだけに焦点化されやすいので,考えることや説明することも学ぶことの一つとする見方が大人側でいる。大人の...続きを読む
  • 道徳を問いなおす ――リベラリズムと教育のゆくえ
    例えば自分がよかれと思って行った善が他人にとっての善ではなかったとしても、それは自分がよかれと思って行った善だから相手にフィットするような形で自分が工夫しようとするはずだ的なことを言ってて、案外善は独りよがりじゃないんだと認識した。
  • じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン 増補版
    前半は為になったしこども哲学、やってみたくなった。
    後半は本格的に実践したい人向けだった。教育者の立場になったらまた勉強したい。
  • 問う方法・考える方法 ――「探究型の学習」のために
    高校教育では、総合的な学習の時間が総合的な探究の時間に変わる。探究的な学習を進めるに当たって、哲学対話のやり方、文献の探し方、プレゼンテーションの仕方、レポートの書き方を詳しく説明している。小学校の総合的な学習の時間にも役立つ。
  • じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン 増補版
    タイトルが惹かれすぎる。やり方なども具体的に書かれてあって、やってみたい人の参考にもなりそう。場がほしい‥
  • 子どもの哲学 考えることをはじめた君へ
    イメージとしては
    「全国子どもなんでも相談室」
    という(子供たちにとって)長期の休みに
    ラジオ放送されるモノを思っていました。

    読んだところ
    毎日・小学生新聞に連載されている
    シリーズとのこと

    「会話」でのやりとり と
    「文章」でのやりとり(?) との
    差であるのでしょうか

    面白さで言えば
    ...続きを読む
  • 子どもの哲学 考えることをはじめた君へ
    イメージとしては
    「全国子どもなんでも相談室」
    という(子供たちにとって)長期の休みに
    ラジオ放送されるモノを思っていました。

    読んだところ
    毎日・小学生新聞に連載されている
    シリーズとのこと

    「会話」でのやりとり と
    「文章」でのやりとり(?) との
    差であるのでしょうか

    面白さで言えば
    ...続きを読む
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    言葉や感情を成り立たせているのは社会か、それとも個人か、というあたりは脳科学とはあまり関係ないような気がしてならない。

    あらゆる問題の根源を自身の内面に求める心理主義化に陥ってるという指摘は妥当だが、世の中はその後「脳科学化」に陥ってるともいえなくもない。

    章が進むにつれて脳科学とは離れていくの...続きを読む