河野哲也のレビュー一覧

  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    第2章より。
    <1>〜19世紀中
    ・ヒポクラテス…心は脳にある
    ・アリストテレス…心は心臓に
    ・魂は全身の感覚器に散在…ロッツェ、ルイス(19C)
    <2>〜19世紀末
    1 相互作用説:心身をそれぞれ独立した実体としたうえで因果関係あり、と考える…デカルト:「心の座は脳である」
    2 平行論:心身間に対...続きを読む
  • 「こども哲学」で対話力と思考力を育てる
    小中高生が授業の中で哲学をテーマに議論する際の教師の指導法、という内容だったので、個人的には思っていたのと違う内容にガッカリでした。
    しかし、内容そのものは過去の実践の記録もあったりして、現場での実用性に重きを置いた内容なので、子を持つ親としては、このような授業や先生が増えてくれることに期待したい。
  • 道徳を問いなおす ――リベラリズムと教育のゆくえ
    著者は、メルロ=ポンティやギブソンの生態学に基づく哲学的考察をおこなっており、とくに近代哲学における近代的自我の立場を根底から批判することに力を注いできたことで知られています。そうした視点は本書でも生かされており、道徳が心理主義的に解釈されがちな傾向が現代社会に広がっていることに異議を唱えています。...続きを読む
  • 子どもの哲学 考えることをはじめた君へ
    子どものなぜなにに答える本だが、いまどきの子ども、この答え方では納得しない。児童文学か漫画でも読んだ方がよほど人生を学ぶ。すなわち、哲学者だとか文筆家と呼ばれる人は人生経験豊かではないので、人生の問いに答えられない。
  • 子どもの哲学 考えることをはじめた君へ
    子どものなぜなにに答える本だが、いまどきの子ども、この答え方では納得しない。児童文学か漫画でも読んだ方がよほど人生を学ぶ。すなわち、哲学者だとか文筆家と呼ばれる人は人生経験豊かではないので、人生の問いに答えられない。
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    著者は立教大学教育学部教授の哲学者。メルロ・ポンティなどの本を書いている方のようです。2008年初版。本書の副題は”哲学・倫理学からの批判的検討”とのことで、哲学者から見た最近の脳科学に対する見解、といったところでしょうか。最近の脳科学に関する動向がうまくサマライズされているので、脳科学入門として読...続きを読む
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    題名につられ読みはじめたが、安易なものではなく、なかなか本格的なもの。新書らしい一冊と言えよう。

    脳研究が社会に及ぼす影響への考察など、示唆にとむ。

    残念なのは、文章がすんなり頭の中にはいってこない。自分に哲学の素養や科学的基礎知識が欠落してるためだと思うが。
    かなり読者を選ぶかもしれない。
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。そもそも脳イコール心と言えるのか。脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち、どのような倫理的問題...続きを読む
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    最近の脳科学研究や似非研究について書かれていると思いきや、脳研究の前段階の議論(心の話や倫理的なもの)だった。広く浅くの脳科学。脳科学のラベリングが恣意的であるという主張には納得。
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    (今の)脳科学で分かること分からないことを取り上げて,脳科学の倫理を考えましょうというおはなし.
    どっちつかずで中途半端.哲学的な議論にしては表面的すぎる気がしたし,脳科学の限界を示すならもう少し研究を引用した方が良いと思うのだけど.
  • 暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~
    脳のモジュール化が、ある種の流行になっているが、それがむしろデカルト的な思考の流れであること。
    心とは脳の反映ではなく、拡張されたものであること。
    全体を通して、目からうろこ的な教示をいただいた。
    古い考え方から新しい考え方まで、とてもわかりやすく解説されている。