暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~

暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~

814円 (税込)

4pt

脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。そもそも脳イコール心と言えるのか――。“脳の時代”を生きる我々誰しもが持つ疑問に、気鋭の哲学者が明快に答える。

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暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「脳トレは本当に効くのか?」という帯の文であまり期待せず買ったけど、脳科学の発展してきた歴史や、哲学・倫理学も絡めた問題提起などがあり非常に良い本。
    「ニートは個人の問題じゃなくて社会問題。」
    「テクノロジーを使ってまで障害を克服しないといけないのか?それは何のため?」
    沢山の引用元の本の紹介もあっ

    0
    2025年02月11日

    Posted by ブクログ

    人間らしさとは何か。近年流行し始めた生成AIを見ていると、自然言語であたかも誰か人が質問に回答してくれる様に勘違いするレベルまで来ているのに驚き以上に恐怖も感じる。いつか人間は要らなくなってしまうのではないか、仕事は全て無くなるのではないか、人という存在の価値や意味がよくわからなくなってくる。とは言

    0
    2023年10月07日

    Posted by ブクログ

    脳科学の産業応用の本を読むと同時に、脳科学のの倫理的考察を行うこの著書を読めたのは、実にタイミングが良かった。最新の脳科学の動向を、哲学の視点からじっくり整理している点も素晴らしいが、将来現実になる脳科学応用に向けた倫理のあり方、引いては、著者が考える人間観まで感じられる点に感銘した。

    0
    2013年06月26日

    Posted by ブクログ

    書かれている内容は納得する点が多かったものの、これを読んだだけでは「暴走している」とまで言えるかは疑わしいと感じた。

    0
    2013年05月26日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。
    そもそも脳イコール心と言えるのか。
    脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。
    人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。
    脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち

    0
    2011年04月09日

    Posted by ブクログ

    脳科学が進むにつれ、哲学や経済学、マーケティングや美術など、思いもよらなかった分野との融合が起こっている。本書の内容は、哲学者から見た脳科学で、題名にもあるように、脳科学を実社会に応用する際の倫理について述べることが一つの柱になっている。それとは別に、この人が考えているフレームワークともいうべき「拡

    0
    2011年08月07日

    Posted by ブクログ

    CTやMRIなどの脳を扱う技術の進展に伴って、人の心を弄ぶような現象を心配し、脳科学における倫理学や考え方を整理しようという主張と思われる。
    決して、脳科学の進展(暴走)を批判しているわけでは無い。
    脳研究は、心全体の研究とはなり得ない。
    心と呼ばれるシステムにおいて脳活動がどのような位置付けを持ち

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    言葉や感情を成り立たせているのは社会か、それとも個人か、というあたりは脳科学とはあまり関係ないような気がしてならない。

    あらゆる問題の根源を自身の内面に求める心理主義化に陥ってるという指摘は妥当だが、世の中はその後「脳科学化」に陥ってるともいえなくもない。

    章が進むにつれて脳科学とは離れていくの

    0
    2019年05月20日

    Posted by ブクログ

    第2章より。
    <1>〜19世紀中
    ・ヒポクラテス…心は脳にある
    ・アリストテレス…心は心臓に
    ・魂は全身の感覚器に散在…ロッツェ、ルイス(19C)
    <2>〜19世紀末
    1 相互作用説:心身をそれぞれ独立した実体としたうえで因果関係あり、と考える…デカルト:「心の座は脳である」
    2 平行論:心身間に対

    0
    2018年11月18日

    Posted by ブクログ

    題名につられ読みはじめたが、安易なものではなく、なかなか本格的なもの。新書らしい一冊と言えよう。

    脳研究が社会に及ぼす影響への考察など、示唆にとむ。

    残念なのは、文章がすんなり頭の中にはいってこない。自分に哲学の素養や科学的基礎知識が欠落してるためだと思うが。
    かなり読者を選ぶかもしれない。

    0
    2013年06月09日

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