文京洙のレビュー一覧

  • 新・韓国現代史

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    戒厳令のニュースで韓国の近代史を知らないなと思って読み始めた
    読み終わる頃に弾劾訴追案が可決されてホッとした

    第二次世界大戦後日本から解放されたところからの内容なのだけど、地獄のドミノって感じでこれ以上悪くなることないよねってビクビクしながら読むけど一番最悪の選択肢が選ばれ続けてどんどんドミノが倒されていくのを止められない…!!ってなって読んでてかなりへこんだ

    今回の伊大統領、李承晩の戒厳令の言い訳(北朝鮮のせいとか)と同じこと言ってて、歴史を踏まえるとこんなことする人がマトモなわけないよね…

    李承晩をやっとやめさせられて多少民主化できるかもというところでクーデターが起こってさらに最悪に

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    2024年12月14日
  • 新・韓国現代史

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    【これまで韓国の市民社会は,外国支配や分断,独裁権力といった生活世界の外部からやってくる脅威に身構え,そのことを通してそのアイデンティティを育んできた。だが,もはや韓国社会は,その内的なアイデンティティそのものの深刻な揺らぎや危機に直面している】(文中より引用)

    知っているようで知らない韓国の現代史を時系列的にまとめた作品。民主化運動の高まりや急速な経済成長といった国内面に加え,北朝鮮や日本との関係といった外政面についてもコンパクトに詳述した一冊です。著者は,立命館大学の国際関係学部で教授を務める文京洙。

    教科書的な記述であることに加え,特に現在に時が近づけば近づくほど著者の韓国内政に対す

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    2020年04月24日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    韓国併合以前から現代に到るまでの在日朝鮮人の歴史を概説したレビュー。特に併合以前(1910年まで)の国内朝鮮人労働者は、当時の風景としては一般的であったようだが(清水宏監督の映画「有りがたうさん」など)、本書のような概説はあまり見かけないので貴重かもしれない。日本政府の移民対策・管理の考え方や方法論は、基本的に明治以後から現在に到るまで変わっていないという印象を受ける。終戦直後の在日朝鮮人連盟形成などのくだりは、同時期を舞台にした東映やくざ映画などの(映画自体は劇的に演出されているとはいえ)基本的な背景になっている。また、戦後在日社会の内部抗争などについても触れられており、一言で「在日」といっ

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    2015年04月29日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    10年ほど前に出版されたが、韓国文学関連の本で紹介された。植民地としての韓国以前の問題はあまり触れられていないが、韓国と日本での政治的な動きは掴んでいる。前半分は内容がぎっちりと詰まっていて読むのに時間がかかるが、後半は現在のことなのですんなり読める。
     在日朝鮮人についての知識を得るには最適であろう。ただし現在の学校での在日の児童生徒についてどう指導するかまでは記載されていない。さらに在日の朝鮮人が少なくなりそれよりも中国人や日系二世が多くなってきている状態を指摘するにとどまっているが、10年後のものも書いてほしい。

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    2025年10月28日
  • 新・韓国現代史

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    尹錫悦のクーデターで隣国のことを全然知らないと気づかされて購入したもの。
    李承晩以前から朴槿恵時代までの波乱に満ちた歴史を、日韓関係や市民運動の記述を織り交ぜつつ分かり易く書いていて勉強になった。日本もまぁ当然酷いんだけどアメリカも悪辣国家過ぎてびっくりした。
    韓国もまた日本と同じく、80〜90年代の問題の清算が必要な時期が来ているんだなぁ

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    2025年07月04日
  • 新・韓国現代史

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    お隣の国のことを全然知らなかった。
    読んでいる最中に戒厳令があり、民主化を国民の手で獲得した歴史があるから戒厳令にも抗えたんだなと、日本では見る影もない、国民が民主主義を守ろうとし実際に勝ち取る姿に感動した。
    盧武鉉大統領への期待の大きさについては当時ほとんど無関心だったのが悔やまれる。
    朴槿恵大統領当選の意味合いも全然知らなかったし、当時は女性が大統領なんて進んでるとしか思ってなかった。
    世界史学び直したい。

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    2024年12月18日
  • 新・韓国現代史

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     本書では江戸時代の朝鮮通信使から主に日本とどのような関係を結んできたかから始まり、その後脱亜入欧へと加速した日本による植民地支配、第二世界大戦終戦後の米ソによる南北の分割占領、その後の軍事政権から脱却を図るための民主化運動、アジア通貨危機による経済破綻など、朴槿恵大統領政権までの歴史を概観することができる。本書を読むことによって、『K-POP 新感覚のメディア』に書かれていた韓国で共有されているという「恨」(ハン)の感情のルーツの一端を見ることができた気がする。

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    2021年06月27日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    併合から現在までの日本と韓国、朝鮮との関わりがよく分かる
    ヒトを単なるモノ、資源として扱うことが問題を産んできた、ヒトは人であることを理解することが重要

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    2021年05月05日
  • 文在寅時代の韓国 「弔い」の民主主義

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    盧武鉉時代から、李明博、朴槿恵、そして現在の文在寅までの韓国の政治状況を教えてくれる。セウォル号の悲劇で、時の政府の不甲斐なさと不正義があぶり出され、政治を一部の者で壟断したことに怒った多くの市民・学生が参加したろうそくデモで朴槿恵政権は倒された。次の大統領選挙では進歩勢力の文在寅が当選した。当初の支持率からの降下はあったが、コロナ・パンデミックでの対応で支持率が上がっているらしい。過去の清算では韓国が納得するような対応を日本が取ることは難しいだろう。絡み合った紐を解くことができるのか?

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    2020年11月26日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    植民地化から現代に至るまで、在日朝鮮人を取り巻いてきた環境について丁寧に説明がなされ、予備知識がなくてもかなりのレベルでどういう困難に直面してきたかがわかる。
    思想的にもかなり中立的だと思う。

    そして、差別の歴史を恥ずかしく思うとともに、本国の動乱にこれほどまでに在日朝鮮人のコミュニティが翻弄されてきたのかと衝撃をうけた。

    しかし、現代に於いてますます悪化している在日朝鮮人への”蔑視”とも言える恥ずべき行為を鑑みると、少し未来に対して明るすぎる展望にも感じられた。

    とにかく、前半の水野先生の書かれたパートは鋭い指摘の連続で、自らの歴史認識を改めさせられる。
    後半の文先生も、戦後の複雑な歴

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    2020年04月25日
  • 新・韓国現代史

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    かつてないほど混迷する日韓関係を読みほどきたくて、本書を手に取る。
    日本が戦後復興、高度経済成長を謳歌していたとき、安定した社会、政治構造をもてない韓国は苦しみ続ける。それは、現在も続く。草の根レベルと指導者レベルの団結、離散の対比になんとも言えない気持ちになる。

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    2019年08月31日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    1910年の韓国併合によって韓国・朝鮮人は帝国臣民とされたが日本人と同様な取り扱いはされてこなかった。戸籍自体から区別されていた。第一次世界大戦勃発により日本国内の労働力が必要とされ、併合以前と比べて日本への労働力としての導入が図られていった。そしてその時から在日のルーツがある。朝鮮半島で生活できなくて日本に渡ったり、日本が労働力が必要で徴収したりした。また朝鮮半島の政治状況にも影響され、朝鮮総連系と民団系で衝突と緊張があった。この時代から戦後に至るまでの日本国内での韓国・朝鮮人の状況について記述されている。ほとんどが知らなかったことである。貴重な内容と感じた。

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    2019年02月08日
  • 新・韓国現代史

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    韓国の近現代史。日本の敗戦から解放された朝鮮半島は、しかしながら北からの共産勢と南からの資本主義勢との間で引き裂かれた。双方の勢力で国土は蹂躙され、多くの住民が亡くなった。解放から、朝鮮戦争、李承晩時代、軍事クーデタによる朴時代、光州事件、軍事政権、そして金大中、盧武鉉、李明博、朴槿恵までの期間を描く。日本は朝鮮半島に対して何をなしてきたか。隣国に対して、もっと冷静に向き合わないといけないだろう。

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    2018年11月29日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    在日朝鮮人、在日韓国人の誕生から現在の状況までが資料や数値に基づいて説明されている。総連や民団など詳細な在日団体の争いや内部事情の記載はくどく感じるものの、総じて客観的、冷静な記述であると思う。

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    2018年04月18日
  • 新・韓国現代史

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    韓国の歴史がわかりやすくまとめられていて、とても勉強になった。正直なところ、どうして韓国と北朝鮮に分かれているのか、そんな基本的なこともよくわかっていませんでした。韓国と北朝鮮が別々に存在し続けることと、韓国と北朝鮮がひとつの国になること、韓国と北朝鮮の国民にとってはどちらが幸せなのでしょうか。

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    2017年08月20日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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     「韓国併合」前から植民地期、戦後期を経て現在に至る在日コリアンの通史。戦前は労働者の「内地」・朝鮮間の移動の変容に、戦後は在日韓国・朝鮮人による社会運動の変遷に力点を置いて叙述している。近代の在日コリアンついての最新の入門書として有益である。

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    2015年07月21日
  • 新・韓国現代史

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    大変まじめな韓国現代史の教科書という内容。近世の歴史から繙き、直近(2015年まで)を政治・経済を軸に書いている。大きな事件の顛末や歴代大統領の当選経緯や政策内容などが遺漏なきようまとめてある。
    限られた紙面で網羅的に書くご苦労は評価すべきだろうが、細かい記録ばかりが目について、内容は記憶に残りづらく、理解が深まらなかったと思う。本書では著者の首長は言葉の使い方にわずかに現れているにすぎず、無味乾燥な教科書を読んでいる感じだった。(先生だから教科書に指定してるのか?)
    もっと著者自身のざっくりした感想や評価を私見として大きく打ち出して書いてほしかった。多少偏った意見になろうとも、著者の立場がわ

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    2024年11月18日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    ネタバレ

    この1897年には、朝鮮人労働者が初めて日本にわたってくるようになった。九州の炭鉱試合で労働者が不足したため、佐賀県西松浦郡の長者炭鉱経営者が朝鮮から労働者を雇い入れたのが最初である
    関東大震災時の虐殺の根本にあるのは、朝鮮人を分別する反面で、危険な存在として警戒し、恐れる意識が日本人の間に広まっていたことである

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    2024年08月30日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    実際にはこれと違う
    「在日朝鮮人 歴史と現状」山田照美・朴鐘鳴
    (明石書店)を読んだ。

    朝鮮人からしたら確かに、帰化しろよなんて気軽に言うんじゃねーよ昔のこと水に流す気かよと言う気持ちも分かる。だからこそ同和と違って「私は気にしないよだって友達だもん」って言われると烈火の如く怒り出すんだよな。その一方で、実際に在日の犯罪者が多いんだよな。ただでさえ遺伝子レベルで恨み持ってる人達なんだもん、出来るなら封じ込めたくもなるよな。

    世代が変わり当時者意識が薄れていく中で、今後はゆるーくお互い忘れていって帰化する人が増えるんじゃないかな民族意識だのどうこうではなく、そんなの古いやん知らんしええやんっ

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    2021年06月12日
  • 新・韓国現代史

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    湖南が蔑視されたりする遠因に任那、百済があるなんて・・・。韓国も「ひとすじなわ」でくくることはできないのですね。

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    2016年02月02日