文京洙のレビュー一覧

  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    朝鮮・韓国近現代史を専門にする、日本人と在日朝鮮人二世の学者による共著。
    著者らはまえがきで、本書は、大きくは、「韓国併合前後から、植民地期の在日朝鮮人世界の形成を経て、戦時期の試練へと至る時期」を扱った前半と、「朝鮮解放から、高度成長期以後の在日朝鮮人の世代交代や多様化を経て、グローバリゼーションの時代へと至る時期」の二つの部分から成り立ち、前半は「植民地と支配本国との間の移動という特殊性を持ちながらも、現代の移住労働者と共通する面があると考え」て「移民労働者という側面に注意を払うことにし」、後半は「国籍や民族にまつわる画一的な見方や観念ではもはや捉えきれないような、在日朝鮮人のありのままの

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    2016年01月16日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    岩波新書のカタさには慣れているつもりだったが、いつもにも増して読みづらく感じた。戦前の朝鮮人労働者流入対策がまず先にあり、その結果韓国での工業化を許容する植民地施策が実行されたなどの興味深い指摘は多いが、民団や総聯などの各種団体の合従連衡や、本国や日本の共産勢力との絡みが異様に複雑で、一読しただけでは全体像が掴みづらい。一番知りたかった在日コリアンの現代の暮らしぶりに関する記述が少なかったのもやや残念。

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    2015年12月08日
  • 在日朝鮮人 歴史と現在

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    概観はつかめたが、理解には程遠い。
    時代と国家に翻弄された民族か哀れ。
    日本の責任論だけでなく、そもそも朝鮮半島は大陸からの脅威と侵略の歴史でもある。
    民族の悲哀は地政学的でもあるのかも。

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    2015年03月04日