中北浩爾のレビュー一覧

  • 日本政治、再建の条件 ――失われた30年を超えて

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    野党について視点を得られる本でした。特に1章、2章は、政権交代可能な政治システムを作ることにどのように失敗してきたかという議論が細かくなされていました。強固な自民党に反して、名前も方針も代表も、目まぐるしく変わりすぎて何なのか分からない、というのは割と有権者が信頼を持って票を投じることを妨げてしまっているのではと思いました。選びにくい政党、選ばれにくい政党、という印象がさらに強まってしまいますが、
    イギリスの政党政治をモデルにしてきたということも知り、選挙制度が政党を選ぶ、という側面もあることも学びました。
    衆議院の比例代表議席を削減する、という話は、よりイギリスの政治システムに近づける、とい

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    2025年12月27日
  • 日本共産党 「革命」を夢見た100年

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    一貫して「革命」を目指しつつも大きく変化した日本共産党の100年の歴史を追い、国際比較と現状分析を交え、同党の全貌を描く。
    日本共産党の歴史が詳細かつ実証的に分析されており、日本共産党を理解するに当たって必読の書だといえる。
    日本共産党が時代ごとに大きく方針等を変えてきたということ、特に1955年以降、民族民主革命論に基づく平和革命路線と自主独立路線などを内容とする宮本路線が定着したということがよく理解できた。
    一部で言われているいまだに武力革命を目指しているとか、天皇制や自衛隊を完全否定しているというような日本共産党批判が的を射ていないということもよくわかった。
    一方で、いつの時代も、民主集

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    2024年02月12日
  • 日本共産党 「革命」を夢見た100年

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    昨年結党から100年を迎えた日本共産党100年の歴史。日本共産党に関しては立花隆『日本共産党の研究』(1978)が有名、かつ面白いことは言うまでもない。しかし、本書も負けず劣らず読み応えがあって面白かった。何よりも1980年代以降の分析が加わっている(アフガン侵攻、天安門事件、ソ連崩壊など)ので国際情勢が大きく変化していった1980年代以降、日本共産党が変わった部分、変わらない部分、両方含めてそのスタンスがよくわかる。

    著者は1968年生まれなので、自分より7つ年下だが大学に入った頃にキャンパスには「民青」の方たちが大勢いたのを目の当たりにしているなどという経験は共有している。本書には書かれ

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    2023年08月25日
  • 日本共産党 「革命」を夢見た100年

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    日本共産党100年の歴史を書いた本である。最近の最後の方はあまり頭に入ってこないが、戦前あるいは戦後及び学生運動の前後については非常にわかりやすく書かれているので、日本共産党についての卒論では必携となるであろう。

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    2022年12月08日
  • 自民党政治の変容

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    自民党の成立から第二次安倍政権誕生までを追った内容で、その時その時のキーパーソンが何を狙ってどう動いたかが記されている。
    読み応えあり。終章が全体の要約のようになっている。

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    2022年07月17日
  • 自民党―「一強」の実像

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    自民党の歴史と勢力図を理解するための「派閥」、近年の総裁および幹事長ポストの権力増大を理解するための「総選挙とポスト配分」、支持の源泉がどこにあるかを見るための「友好団体」「地方組織と個人後援会」といった具合に、複眼的に自民党の正体に迫ろうとしている。〈現在の自民党は、政治改革への対応を経て、民主党に対抗するなかで形作られてきたといってよい〉という結論にいたる道筋は、本書のなかでおおむね裏打ちされていると思う。野党勢力が民主党政権「失敗」の痛手から立ち直りきらず、低い投票率が続いているなか、相対的に多い固定票を持つうえに公明党と選挙協力ができる自民党が有利に国政選挙を戦っているという分析も、う

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    2021年08月21日
  • 自民党―「一強」の実像

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    綿密なデータに基づいて分析されている。
    自民党総裁が長続きするようになった背景には、総裁選挙への一般党員の投票を重要視した事にもある。

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    2019年12月18日
  • 自民党―「一強」の実像

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    結論は穏当ながら説得力に富んでいる。
    友好団体の章の経団連と宗教団体、そして、地方組織と後援会の章は知らないことが多く、興味深い。

    #整理
    ・中選挙区制度は派閥を必要としたが、金権体質を産み、小選挙区制度が求められ、首相の権限の強化と相まって、派閥の弱体化に繋がった。
    ・選挙においては、1.無党派層獲得のための強い党首、2.固定票としての自公連携

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    2019年06月06日
  • 自民党―「一強」の実像

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    現在、圧倒的な強さを示している自民党について、その組織がどのように動いているのかという点から理解できるように書かれています。歴史的な成り立ちについても書かれていますが、それよりも、いまの戦い方(直近の戦い方)に重点が置かれていると思います。派閥とは何なのか。派閥政治からの脱却がもたらしたものは何か。そこから最近の自民党の強さと、脆さを知ることができます。これからの日本政治を知るために。一党独裁になるにしても、二大政党制になるにしても。この自民党という戦後政治を作ってきた存在を学ぶことは避けられないと感じました。

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    2019年02月23日
  • 自民党―「一強」の実像

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    平成31年現在、一強状態にあるとされる自民党について、党の文書や機関紙・一般紙の記述や数量的なデータ、そして関係者へのインタビューなどを駆使し、派閥、総裁選挙とポスト配分、政策決定プロセス、国政選挙、友好団体、地方組織と個人後援会、理念といった多様な視覚から、包括的に分析、その実像に迫ろうと試みている。
    本書では、1980年代半ばを55年体制下の自民党の完成期と位置づけ、それとの対比で現在の自民党を捉えており、衆議院での小選挙区比例代表並立制の導入をはじめとした1990年代の一連の政治改革及び民主党の台頭を要因として、自民党は組織や理念の点で大きな変貌を遂げたと分析している。自民党の強みであっ

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    2019年02月02日
  • 自民党―「一強」の実像

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    ①1994年の政治改革②民主党への政権交代 が今の自民党を形成していく上で大きなインパクトを与えたというのが印象的。特に①に関して、今まで自分は「ふーん、小選挙区比例代表並立制にこの時に変わったのね」というくらいの認識だったが、自民党・派閥に対して大きな変化だったことを知る。

    政治学ちゃんとやるべきだった…真面目に勉強しよう…

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    2018年03月23日
  • 自民党―「一強」の実像

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    この本を読んで思ったのは、安倍ちゃんが卑怯で弱虫なのが奇跡的に功を奏して選挙に勝ち続けているということ。しかも、利益誘導型の政治を行うために組織化されていない国民を低賃金で働かせ、増税して、年金の原資などの財産にまで手を付けている。そりゃあ緊急事態条項が必要になる日が来るわ。もちろん海外からの攻撃ではなくて、大規模なデモや市民運動に対してなんだから。国民はそうなって初めて自らの政治問題として事態を受け止めることになるのか。あるいは、北朝鮮のように闇市を立てて生き延びるかだろう。

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    2018年08月24日
  • 自民党―「一強」の実像

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    最近の自民党はごたごたしていますが、その強さの秘密がわかったような気がしました。一方、派閥政治から官邸主導への転換は必然とはいえ、それによって、自民党にはいろいろな意見を持った政治家がいる、それが強みという見方も過去のものになりつつある。
    全く知らない世界ですが、面白かったです。

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    2017年08月18日
  • 自民党―「一強」の実像

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    実証的研究としては、よく調べており、なるほどと思いましたけどね。著者の結論、そうだろうなと思うけど、やっぱり悲しい。

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    2017年10月07日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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    1994年の小選挙区導入からの、政党政治の構造変化を二大政党間の競争デモクラシーを切り口に読み解くもの。
    民意を反映させるためのシステムはどうあるべきなのか? 選挙システムから議院内閣制にまで考察を深めている。
    個人的には普通選挙制度にも踏み込んで欲しかったなぁ。

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    2015年11月29日
  • 自民党政治の変容

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    中選挙区制から小選挙区制に変わり、同士討ちがなくなった結果、派閥が弱体化する一方、党執行部に公認決定や資金配分といった権限が集中した。だから、いまの自民党議員は誰も安倍総理に何も言えない。独裁が続くのでしょう。民主主義が聞いて呆れます。嫌な世の中になったものだ。それから、野党のだらしなさにもうんざりです。いまの政治家はおのれの保身しか考えていないのでしょうか。

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    2015年09月05日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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    マニフェスト導入、二大政党制の有り様を現代史を一次資料と研究成果をまとめた新書。提言が比例代表の増加&参加デモクラシーであり、違和感はあるがこの分野では野党を入れて分析した唯一の本。貴重です

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    2013年04月05日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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     1990年代の「政治改革」以降の日本政治の変動と混迷を、「マニフェスト選挙」の形成と挫折の過程を中心に歴史的に分析。混迷の原因を「政治の市場競争化」に求めている。

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    2013年03月13日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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    とても整理されていて、よくわかる文章でした。
    現代の日本に暮らすものにとって、この十数年間の政治の体たらくにはほとほと困り果てて・・・・。
    何がいけないのか、何が原因なのかをしっかり指摘している。
    穏やかな多党制が一番いいのでしょうね。

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    2013年02月01日
  • 日本政治と宗教団体 その実像と歴史的変遷

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    20251123-1213 本書は日本政治と宗教団体とのつながりがどのように変化していったかを創価学会と統一教会、立正佼成会を中心として追っている。著者は朝日新聞記者と大学教授の共著。出版が2025年11月なので、安倍元首相暗殺事件と統一教会の関わりまで触れているのでとても生々しく読んだ。現役国会議員の名前がたくさん出るし、レファレンスツールにも使えそうw

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    2025年12月14日