中北浩爾のレビュー一覧

  • 自民党―「一強」の実像

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    実証的研究としては、よく調べており、なるほどと思いましたけどね。著者の結論、そうだろうなと思うけど、やっぱり悲しい。

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    2017年10月07日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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    1994年の小選挙区導入からの、政党政治の構造変化を二大政党間の競争デモクラシーを切り口に読み解くもの。
    民意を反映させるためのシステムはどうあるべきなのか? 選挙システムから議院内閣制にまで考察を深めている。
    個人的には普通選挙制度にも踏み込んで欲しかったなぁ。

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    2015年11月29日
  • 自民党政治の変容

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    ネタバレ

    中選挙区制から小選挙区制に変わり、同士討ちがなくなった結果、派閥が弱体化する一方、党執行部に公認決定や資金配分といった権限が集中した。だから、いまの自民党議員は誰も安倍総理に何も言えない。独裁が続くのでしょう。民主主義が聞いて呆れます。嫌な世の中になったものだ。それから、野党のだらしなさにもうんざりです。いまの政治家はおのれの保身しか考えていないのでしょうか。

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    2015年09月05日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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    マニフェスト導入、二大政党制の有り様を現代史を一次資料と研究成果をまとめた新書。提言が比例代表の増加&参加デモクラシーであり、違和感はあるがこの分野では野党を入れて分析した唯一の本。貴重です

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    2013年04月05日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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     1990年代の「政治改革」以降の日本政治の変動と混迷を、「マニフェスト選挙」の形成と挫折の過程を中心に歴史的に分析。混迷の原因を「政治の市場競争化」に求めている。

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    2013年03月13日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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    とても整理されていて、よくわかる文章でした。
    現代の日本に暮らすものにとって、この十数年間の政治の体たらくにはほとほと困り果てて・・・・。
    何がいけないのか、何が原因なのかをしっかり指摘している。
    穏やかな多党制が一番いいのでしょうね。

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    2013年02月01日
  • 日本共産党 「革命」を夢見た100年

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    おつかれさーっす。

    「日本共産党」さまにはこの言葉しかない。

    新しい見方もあるし、いつまでも公安監視団体ってのもやっぱりどうかと思ってはいたが。

    なんつか、命懸けのサークル活動というか、見えないものを見ようとして、チラッと見えたものに縋って、手を伸ばしては裏切られ続けて、それでも理想は必ず実現できるんだと信じてというか、実現できたものが理想に違いないと信じて。

    理念に現実がついてくると考えていると思われる割には、その理念を、少数の指導者によって何気に変更させてきた。
    異分子は認めず、「俺の信じる共産主義こそ正しく、正統であり老舗であり本家である」ことにこだわる。異論は排除する。何故なら

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    2023年03月25日
  • 日本共産党 「革命」を夢見た100年

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    日本共産党を敵視するでもなく、とはいえ忖度するでもなく、分析する名著。今後、日本共産党を研究する上での前提となる本になるだろう。

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    2022年07月30日
  • 日本共産党 「革命」を夢見た100年

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     立花隆『日本共産党の研究』を読んだのは随分前のことになるが、3.15や4.16における大量検挙、武装共産党から非常時共産党、そしてスパイリンチ事件と、戦前の共産党が弾圧により党としては壊滅していた史実は大体記憶に残っていた。

     本書は結党から100年になる共産党について、その歴史を辿りつつ、現在の活動状況や組織の現状を具体的に紹介するものである。
     戦後の共産党については、個人的には、1950年のコミンフォルム批判から所感派と国際派の分裂、対立、幹部の地下潜航、山村工作隊等による武装闘争、そして55年の六全協による武装闘争方針の放棄、この辺りまでが関心範囲であった。本書で一連の流れが掴めた

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    2022年05月23日
  • 自民党政治の変容

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     自民党の結党から今日までの組織構造や社会基盤の変容を、選挙制度や党組織の「改革」を巡る抗争を軸に描いている。

     本書の白眉は、1980年代における自民党復調の契機としての「日本型多元主義」(自民党の分権的構造と日本社会の「集団主義」の肯定)の抽出で、大平正芳内閣や中曽根康弘内閣でブレーンを務めた香山健一の思想と行動に着目し、通説に反して新自由主義とは本質的に相容れず、理念的にも前後の時代を通して党内「リベラル」派の優位と攻勢が続いたことを明らかにしている点にある。この点は著者の以前からの主張だが、日本における新自由主義政治の出発時期、特に「第二臨調」の位置付けや中曽根内閣の評価を巡る研究状

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    2015年05月23日
  • 現代日本の政党デモクラシー

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    我が国における、デモクラシーの在り方を探るため、選挙を軸に小選挙区制導入からの政治史をまとめた本。キーワードとしているのは、参加デモクラシーとその対立概念である競争デモクラシーである。
    小選挙区制導入以後の選挙を軸にした政党政治の変遷については、よくまとめられていると思う。しかし、冒頭で筆者が示す枠組みが整理し切れていない印象を受ける。枠組みの提示の際に、筆者は多くの論者の概念について触れているものの、このせいで筆者独自の枠組みが見えづらくなっている。この枠組みの曖昧さが、のちの分析に響いてしまっている印象を受けた。
    上記で示した問題点は、筆者独自の見解の見せ方の問題であるとは思うが、何とかな

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    2013年02月18日