自民党―「一強」の実像

自民党―「一強」の実像

ビジネス・実用
968円 (税込)

4pt

自民党は結党以来38年間にわたり政権を担い、2度「下野」したが、2012年に政権に復帰。一強状態にある。その間、自民党は大きな変貌を遂げた。本書は、関係者へのインタビューや数量的なデータなどを駆使し、派閥、総裁選挙、ポスト配分、政策決定プロセス、国政選挙、友好団体、地方組織、個人後援会、理念といった多様な視角から、包括的に分析。政権復帰後の自民党の特異な強さと脆さを徹底的に明らかにする。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 政治
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    自民党―「一強」の実像
  • タイトルID
    :
    614727
  • ページ数
    :
    328ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年05月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    14MB

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自民党―「一強」の実像 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自民党が長期に渡って(例外はありながら)選挙に勝利し続け、政権を維持してきた方法が記されている。自公政権という枠組みが崩れた現在の自民党を、筆者はどのように見るのだろうか。

    0
    2026年02月19日

    Posted by ブクログ

    派閥の衰退、総裁権力の増大、事前審査制の持続力、議員層の二重構造化、友好団体の減少、地方組織への回帰

    0
    2026年01月17日

    Posted by ブクログ

    『日本共産党』に続き読んでみた。
    良し悪しはわからないけれどどの党にも偏らず新書の範囲にあり得ない濃さをコンパクトにまとめていると思う

    0
    2022年09月17日

    Posted by ブクログ

    派閥の性格の変化、事前審査制度の変化などから自民党の政治的強さを論じている。中北さんの政治史系の本は読んだことあったが、現代の政権を分析している本は読んだことなかった。しかし、非常に緻密な分析をしており読みごたえがある。

    0
    2021年06月19日

    Posted by ブクログ

    これは非常によくまとまってる良書ですよ。さすが中公。章の間にやや重複は見られるものの。財界はその他業界団体と異なる位置付けという認識はなかった。発見であった。

    0
    2017年06月13日

    Posted by ブクログ

    中北浩爾『自民党 「一強」の実像」』(中公新書、2017年4月)税別880円

    一橋大学大学院社会学研究科教授の中北浩爾(1968-)による55年体制以降の自民党論。

    【構成】
    第1章 派閥 弱体化する「党中党」
     1 衰退への道のり
     2 派閥とは何だったのか
     3 失われた機能
     4 残存する役割と上意下達機関化
    第2章 総裁選挙とポスト配分 総裁権力の増大
     1 脱派閥かする総裁選出プロセス
     2 揺らぐ人事慣行
     3 ポストはどう配分されるのか
     4 強まる総裁の権力
    第3章 政策決定プロセス 事前審査制と官邸主導
     1 事前審査制とは何か
     2 小泉政権という危機
     3 安倍政権の官邸主導
     4 事前審査制の持続力
    第4章 国政選挙 伏在する二重構造
     1 減少しつつも優位にある固定票
     2 公明党との選挙協力
     3 公募による候補者選定
     4 二重構造化する国会議員
    第5章 友好団体 減少する票とカネ
     1 団体における自民党の優位
     2 加入率の低下と影響力の後退
     3 データでみる友好団体の変化
     4 経団連と献金システム
    第6章 地方組織と個人後援会 強さの源泉の行方
     1 強固な自民党の地域支配
     2 地域回帰への道
     3 末端組織としての個人後援会
     4 変わる国会議員と地方議員の関係
    終章 自民党の現在 変化する組織と理念

    1993年の55年体制崩壊とともに、長らく衆議院議員選挙として定着していた中選挙区制から小選挙区制と比例代表制へと転換された。20世紀末の政治改革であった。
    本書の導入は、55年体制下の自民党、とくに1970年代に全盛を極めた派閥政治の解体過程である。
    総裁選への出馬ハードルの低下、政治資金規正法改正によりその求心力が低下し、特に当選回数を重ねた議員には派閥加入のメリットが低減したと分析する。
    さらに、橋本内閣以来の首相・首相官邸権限の強化により、派閥の最大の強みであった閣僚はじめ各種ポストへの配分もままならなくなった。特に小泉政権以降、当選回数が少ない議員からも抜擢し、派閥所属のベテラン議員の人事が頭打ちになるケースが増えた。おそらくここまでは、従来の自民党分析・平成政局分析の中でも言及されてきた。

    本書の政治学的分析は第3章以降が本題となってくる。
    第3章は、首相権限の強化を国会提出法案の事前審査制を取り上げる。この点、竹中治堅『首相支配』でも簡単に触れているが、これを自民党の党運営の伝統と位置づけて一章を使って論じるところに本書のユニークさがある。本来自民党はボトムアップの政策立案を行ってきたと本社は前提する。自民党の伝統的な事前審査は、部会-政調審議会-総務会の各レベルで議論され、全会一致(総務会長に一任)されることで法案提出となる。これに風穴をあけた2例を比較し、首相(総裁)-党の間の力関係の変化を示すのが狙いである。具体的には、党内で強力な異論が噴出した小泉政権の郵政民営化法案、第二次安倍政権の農協改革法案が俎上になる。党の合意形成を無視し中央突破を図った小泉政権に比べ、安倍政権は族議員を取り込んだり、農協からの要求に譲歩を見せるなどして円滑に事を運んだ(この点、農協改革が微温的になったという批判もできると思うが、それは本書の議論とは直接関係ない)。

    第4章以降は、ポスト55年体制下においても自民党が国政選挙での得票が続いていることについての分析である。公明党との選挙協力の深化、民主党への政権委譲後の新人候補増加など、目につきやすい点である。世襲議員と3バンを持たない非世襲議員との二極化はわかりやすいところ。一方、非世襲議員の立候補に際して、公募でのリクルートが活発化しているという指摘は面白い。政党のオープン化と清新さをPRすることで、選挙対策として活用できるという思惑。欲を言えば、選挙の鍵を握る無党派層から自民党への投票傾向にもう少し説明や分析がほしいところ。

    第5章、第6章はいわゆる業界団体と地方の後援会組織と党中央との関わりの分析である。政治資金規正の強化により、企業からの献金は減少傾向ながらも経団連は21世紀に入ってなお自民党への献金を継続している。とはいえ、野党の集金力に比して、自民党の力は一段も二段も上であり、第4章の冒頭で言及されている「絶対的に減少しているが、相対的には固い票田」が自民党にはしっかり残っている。
    地方組織との関係性への言及の中で、特に面白いと感じたのは、市町村議会・府県議会の議員と国会議員との力関係の変化である。つまり、中選挙区制時代は、同一選挙区に自民党候補者がいれば、候補者は自らの選挙応援をしてくれる地方議会議員との関係性を重要視せざるを得ない(そうしなければ、他の自民党候補にその地方議会議員がコントロールできる票をもっていかれる)。しかし、小選挙区制になれば、国会議員と地方議会議員の関係も一対一対応となり、殊更関係を強化しなくとも惰性となる。

    総じて、中選挙区制時代(55年体制下)と小選挙区時代(55年体制以降)を、党内の派閥構造の変化、法案審議・閣僚&幹部人事、支持基盤に分けて明快に分析がされている。派閥構造の変化、首相権限の拡大などは、すでに小泉政権期に関する先行研究で示されていたところではあるが、安倍政権まで尺をのばしてみると余計にその変化が小泉政権の一過性のものでないことがわかる。1990年代の政治改革とその後の野党の不振が、自民党一強の現状をつくりだしたことが構造的に理解できる。

    これで著者の守備範囲は
     ①占領期の中道政権樹立(『経済復興と戦後政治』)
     ②保守合同・左右社会党再統一による55年体制成立(『一九五五年体制の成立』)
     ③自社の55年体制の固定化(『日本労働政治の国際関係史』)
    までの従来の研究に加え、
     ④55年体制崩壊期(『自民党政治の変容』)
     ⑤55年体制崩壊以降の自民党政権(本書)
    も加わったことになる。

    1980年代終わりから1998年の橋下政権までの期間については、 同じ著者の『自民党政治の変容』(NHKブックス、2014年5月)で政局も含めて記述されており、本書の前編にあたると言える。著者は後書きで佐藤・松崎『自民党政権』を55年体制自民党分析のスタンダードとしているが、著者の二書はあわせて平成自民党分析のスタンダードとなるのだろう。

    ところで、著者とほぼ同門と言える政治史・政治学出身の北岡伸一(無論北岡氏の方が年長)が手がけた『自民党』は、一般向けながら55年体制下の自民党分析としてはそれなりに定評はあったと思うが、本文でも脚注でも、言及がない。アプローチも政権への評価も相当違うだろうが、同じ書名を使うからには、何かしらの対抗意識はあったのではと想像してしまう。

    0
    2017年05月06日

    Posted by ブクログ

    自民党の歴史と勢力図を理解するための「派閥」、近年の総裁および幹事長ポストの権力増大を理解するための「総選挙とポスト配分」、支持の源泉がどこにあるかを見るための「友好団体」「地方組織と個人後援会」といった具合に、複眼的に自民党の正体に迫ろうとしている。〈現在の自民党は、政治改革への対応を経て、民主党に対抗するなかで形作られてきたといってよい〉という結論にいたる道筋は、本書のなかでおおむね裏打ちされていると思う。野党勢力が民主党政権「失敗」の痛手から立ち直りきらず、低い投票率が続いているなか、相対的に多い固定票を持つうえに公明党と選挙協力ができる自民党が有利に国政選挙を戦っているという分析も、うなずける。すごく面白いかというとそういう本ではないが、自民党の現在地点を理解するという意味で、非常によくまとまった一冊。

    0
    2021年08月21日

    Posted by ブクログ

    結論は穏当ながら説得力に富んでいる。
    友好団体の章の経団連と宗教団体、そして、地方組織と後援会の章は知らないことが多く、興味深い。

    #整理
    ・中選挙区制度は派閥を必要としたが、金権体質を産み、小選挙区制度が求められ、首相の権限の強化と相まって、派閥の弱体化に繋がった。
    ・選挙においては、1.無党派層獲得のための強い党首、2.固定票としての自公連携

    0
    2019年06月06日

    Posted by ブクログ

    現在、圧倒的な強さを示している自民党について、その組織がどのように動いているのかという点から理解できるように書かれています。歴史的な成り立ちについても書かれていますが、それよりも、いまの戦い方(直近の戦い方)に重点が置かれていると思います。派閥とは何なのか。派閥政治からの脱却がもたらしたものは何か。そこから最近の自民党の強さと、脆さを知ることができます。これからの日本政治を知るために。一党独裁になるにしても、二大政党制になるにしても。この自民党という戦後政治を作ってきた存在を学ぶことは避けられないと感じました。

    0
    2019年02月23日

    Posted by ブクログ

    平成31年現在、一強状態にあるとされる自民党について、党の文書や機関紙・一般紙の記述や数量的なデータ、そして関係者へのインタビューなどを駆使し、派閥、総裁選挙とポスト配分、政策決定プロセス、国政選挙、友好団体、地方組織と個人後援会、理念といった多様な視覚から、包括的に分析、その実像に迫ろうと試みている。
    本書では、1980年代半ばを55年体制下の自民党の完成期と位置づけ、それとの対比で現在の自民党を捉えており、衆議院での小選挙区比例代表並立制の導入をはじめとした1990年代の一連の政治改革及び民主党の台頭を要因として、自民党は組織や理念の点で大きな変貌を遂げたと分析している。自民党の強みであった派閥や友好団体による固定票、地域組織等は弱体化しつつも、連立を組む公明党の存在を含め、自民党が保持するリソースは他党を圧倒し、それらを安倍政権も活用しており、長年にわたって築かれた自民党の優位は、簡単には覆らないだろうと結論づけている。
    本書により、過去及び現在の自民党の姿を、包括的に理解することができた。特に、衆議院の選挙制度について、中選挙区制から小選挙区比例代表並立制へと変更した政治改革の、自民党の在り方への影響の大きさを認識した。また、現在、「一強」といわれる、自民党、そして安倍政権であるが、近年の自民党の絶対得票率の低迷や政治的リソースの弱体化に鑑みると、必ずしも盤石とはいえないということも感じた。
    本書について欲を言えば、他の政党よりも充実していると思われる自民党の事務組織についても、言及してほしかったと思う。しかし、現時点での自民党の全体像を捉えるのに、最良の一冊であると感じた。

    0
    2019年02月02日

自民党―「一強」の実像 の詳細情報

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    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 政治
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    自民党―「一強」の実像
  • タイトルID
    :
    614727
  • ページ数
    :
    328ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年05月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
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    14MB

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