あらすじ
2025年10月10日、公明党は26年目を迎える自民党との連立を解消した。そして10月21日、保守色を強める新内閣が誕生。折しも、安倍元首相銃撃事件の裁判が始まった。
政治と宗教はどんな関係にあるのか。宗教票、政治資金、政策、組織防衛、選挙制度、政党システムはどうなっていたのか。
創価学会、旧統一教会、神社界など保守系宗教団体が中核を占める日本会議、立正佼成会の歴史を振り返り、戦後政治とのつながりや変遷を関係者の証言と多数の資料から解き明かす!
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Posted by ブクログ
本書は、タイトルの通り、日本政治と深く関わってきた宗教団体――創価学会、旧統一教会、神社本庁と日本会議、立正佼成会――の歴史と現在地を丁寧に掘り下げた良書である。
本書が執筆されたのは、公明党が自民党との連立を離脱した後であり、中道改革連合を設立する前の時期にあたる。創価学会と公明党の歩みを振り返ると、1970年代には「中道革新連合」構想のもと、当時の社会党や民社党と連携し政権を目指していたという事実が紹介されている。この点は、まさに本年(2026年)の衆議院選挙を目前にして起きた新党結成の動きと重ね合わせることができ、歴史が持つ連続性を感じさせるものとして非常に興味深い。
さらに本書は、創価学会のみならず、各宗教団体がそれぞれ異なる歴史的背景と思想的特徴を持ちながら、どのように政治との関係を築いてきたのかを具体的に描き出している。その比較を通じて、宗教と政治の関係性が単純な図式では捉えられないことが浮かび上がる。
日本政治をより深く理解するうえで、宗教団体の存在を避けて通ることはできない。本書は、その複雑な実態を冷静かつ実証的に示す一冊として、重要な知見を与えてくれるだろう。