【感想・ネタバレ】日本政治、再建の条件 ――失われた30年を超えてのレビュー

あらすじ

機能不全に陥った日本政治。いまや自公は少数与党となり、一方で野党はまとまることができず、右派ポピュリスト政党が存在感を増している。こうしたなかで、わが国の政治を立て直すには何が必要か。「平成の政治改革」から現在まで、野党再編、政権構想、選挙制度改革、ジェンダー平等、西欧の右派ポピュリスト政党、2025年参院選など複数の視点から検証。現在地を浮かび上がらせるとともに、来るべき日本政治を展望した、必読の論集! 【目次】はじめに(山口二郎)/第一章 日本政治の失われた三〇年と野党の蹉跌――なぜオルタナティブは生まれなかったか(山口二郎)/第二章 平成の政治改革と「二党制の神話」――なぜ小選挙区比例代表並立制は機能しなかったのか (中北浩爾)/第三章 ジェンダー政治の三〇年――平等で包摂的な社会に向けた成果と課題(辻由希)/第四章 政党政治の危機状況――西欧の混迷から考える(古賀光生)/終章 二〇二五参議院選挙と政党政治の再編(山口二郎)/あとがき (中北浩爾)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

平成の政治改革以降、2025年の参議院選挙までを振り返り、日本政治を多角的に検証。
日本でも台頭しつつある右派ポピュリズム政党の問題点の指摘など、今後の日本政治を展望するのに有益な内容だった。
一方、自民党に対抗する進歩的な勢力の結集を目指してきた「闘う政治学者」の山口二郎氏の論考にはやはり負け犬の遠吠え感が強く感じられた。令和8年2月の衆院選での高市自民圧勝・中道改革連合惨敗の結果を知った上で読むと、山口氏が提示した穏健派大連合の結成という今後のシナリオも大甘な見通しだったなと言わざるを得ない。では、破局シナリオ以外に、日本政治にどういう道があり得るのかという答えは見出だせないのだが。

0
2026年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

野党について視点を得られる本でした。特に1章、2章は、政権交代可能な政治システムを作ることにどのように失敗してきたかという議論が細かくなされていました。強固な自民党に反して、名前も方針も代表も、目まぐるしく変わりすぎて何なのか分からない、というのは割と有権者が信頼を持って票を投じることを妨げてしまっているのではと思いました。選びにくい政党、選ばれにくい政党、という印象がさらに強まってしまいますが、
イギリスの政党政治をモデルにしてきたということも知り、選挙制度が政党を選ぶ、という側面もあることも学びました。
衆議院の比例代表議席を削減する、という話は、よりイギリスの政治システムに近づける、という意味でもあるのかな。

0
2025年12月27日

「社会・政治」ランキング