有馬美季子のレビュー一覧
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内容(ブックデータベースより)
江戸の人情が胸を打つ、感動の医療時代小説!
奉公先でいじめられ、身投げしたところを町医者・道庵に救われたお葉。診療所への手伝いにも慣れ、やれることが増えてきた彼女のもとに、診療所に暴行されたというお婆さんが運び込まれてくる。心をこめて手当をするお葉だが、お婆さんは憎まれ口ばかりたたき、治そうとする気力も見えない。内心困りながらも一生懸命に患者と向き合うお葉。そのうち、道庵との意外なかかわりが明らかになる。だんだんと心を通わせ始める二人だが、お婆さんは段々と衰弱していってしまう--。お葉は彼女を救うことができるのか? お葉の真心と江戸の人情が胸を打つ、感動の医 -
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ネタバレ道庵の元弟子の源信は蘭方の医学を学び出世欲もある人物です。道庵を尊敬するお葉には気に入らない面もありますが、腕は確かです。今後、お葉達との関わりがどうなっていくのか楽しみでもあり、気がかりでもあります。
そしてこの巻ではお葉をいじめていた元奉公先のお内儀さんが患者としてやってきます。
養生部屋で看病するお葉には当然ながら葛藤があります。
でも命は尊いもの、この仕事をしているからには助けるもの、という信念にたどり着き、懸命に看病します。
お内儀さんが家に戻る時、元奉公先の娘多加代に「お葉先生」と呼ばれた時、お葉は過去を少し乗り越えたられたような気がしました。
老舗の大店の隠居の話『日溜まりの -
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ネタバレ流行り病で両親を亡くし、薬代の支払いのため売られた奉公先でひどい虐めを受けていたお葉は川へ身を投げますが、町医者の道庵に救われます。生きることを拒否していたお葉ですが、道庵や産婆をしているお繁の介抱で徐々に身体が快復していきます。
しかし、伯母が自分を奉公先に薬代以上の金で売ったことを知り傷ついていたお葉は人を信じられなくなっていました。
どこにも行く当てがないお葉はそのまま診療所を手伝うことになりました。無愛想だが心は優しい道庵や、厳しいことを言うけれど面倒見がよいお繁、道庵の元へ通ってくる患者たちのおかげで少しずつ癒されていくお葉。
特に皮膚の炎症で道庵の元へきたお澄との会話に泣けてしまい -
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ネタバレ雪月花の客にしては嫌なヤツが泊まりにきました。その客の無理な要求を毅然とした態度で断る里緒。
実はその客は“旅籠番付”を発行していて、雪月花は番付の下の方に位置付けられていました。
その客が殺され、里緒に疑いの目が向けられ ―― 。
良い客層に恵まれている雪月花。番付が下がってもさほど影響はなさそうですが、女将の里緒は落ち込みます。
さらに殺人の疑いまでかけられました。
懇意にしている同心の隼人が下手人をあげようと頑張ります。
事件解決後、覚悟を決めた隼人はついに里緒を自分の母親に会わせます。
二人の関係がどうなるのか、雪月花はどうするのか、次巻が待ち遠しいです。