あらすじ
「お父つぁん、おっ母さん、もうすぐ私もいくからね」
流行り病で両親を亡くし、奉公先のいじめに耐えきれず、川に身を投げたお葉。だが、気づくと町医者・道庵のもとで親身な介抱を受けていた。お葉はずっと醜いとののしられ、すぐには人の優しさを信用できなくなっていた。しかし、患者へと真摯に向き合う道庵の診療を手伝ううちに、人の真心を学び、成長してゆく――。江戸の人情が涙を誘う、感動必至の時代医療小説!
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Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
真心を学び、患者と向き合う少女の感動の成長物語!
「お父つぁん、おっ母さん、もうすぐ私もいくからね」
流行り病で両親を亡くし、奉公先のいじめに耐えきれず、川に身を投げたお葉。だが、気づくと町医者・道庵のもとで親身な介抱を受けていた。お葉はずっと醜いとののしられ、すぐには人の優しさを信用できなくなっていた。しかし、患者へと真摯に向き合う道庵の診療を手伝ううちに、人の真心を学び、成長してゆく――。江戸の人情が涙を誘う、感動必至の時代医療小説!
令和7年10月7日~9日
Posted by ブクログ
流行り病で両親を亡くし、薬代の支払いのため売られた奉公先でひどい虐めを受けていたお葉は川へ身を投げますが、町医者の道庵に救われます。生きることを拒否していたお葉ですが、道庵や産婆をしているお繁の介抱で徐々に身体が快復していきます。
しかし、伯母が自分を奉公先に薬代以上の金で売ったことを知り傷ついていたお葉は人を信じられなくなっていました。
どこにも行く当てがないお葉はそのまま診療所を手伝うことになりました。無愛想だが心は優しい道庵や、厳しいことを言うけれど面倒見がよいお繁、道庵の元へ通ってくる患者たちのおかげで少しずつ癒されていくお葉。
特に皮膚の炎症で道庵の元へきたお澄との会話に泣けてしまいました。
そしてお葉の成長を感じた一幕。
産後の肥立ちが悪く寝込んでいる嫁と衰弱している赤ん坊を前に、赤ん坊だけでも助けて欲しいという姑に、「自分が虐められたことと同じことを他の人にはしません。誰かが止めなければ悲しい思いがずっと続いていくことになるから」とお葉が言います。
悲しい思いをした分、人に優しくできる、人の心がわかる。これからのお葉の成長が楽しみなシリーズです。
Posted by ブクログ
時代小説特有の難しい言いまわしや表現がないので、さーっと読めるが、話の流れが単純で時代小説好きな私には少し物足りない感じだった。
もう少し、隠し味やスパイスをガツンと効かせ、グッと心を掴まれる表現や描写が欲しかったな。
欲しがりすぎですかねぇ(笑)
Posted by ブクログ
うーん。何か普通だったなあ〜!何かミステリーとかがあるっていうよりかはほのぼの日常という感じ。少し物足りない。主人公が身投げして命を落とそうとして、救われてそこから始まるストーリーだったけど、主人公が他人を信用出来ない疑心暗鬼ぶりも中途半端というか…どうせだったら疑心暗鬼で事件を起こしてくれたら引き込まれるけど単純に疑っているというだけで、日常の中で信頼していくという流れだった。普通かもしれないけど、本当にそんなに素直に早く心が和らぐのかなあと。主人公が最後らへんで娘として、弟子として認められたい気持ちになってるけど、それもそんなに早くそういう気持ちになるのかと感情移入が出来なかった。