今回の本は「時間」がキーワードになっている。食べる時間1つとっても健康に関わる。
遺伝子というと、人間が生きていくうえで重要な役割を果たすが、ヒトゲノム解析の結果によって驚くことが判明した。遺伝子はゲノムのわずか1〜2%だった。残りは「ジャンクDNA」だった。
しかし、ジャンク
...続きを読むだからと言って不要なものではなく、食事、運動、睡眠によって、両親からもらったオリジナルの遺伝子を、日々の生活を良くするためのDNAに変えている。
これは初めて知った。
体内時計で浮かぶのは、空腹になると「グー」というアラームがなる腹時計だ。しかし、体内時計は腹時計に限定したものではなかった。「からだの数十兆のすべての細胞に時を刻む遺伝子があり、時を刻んでいる」というように、時計があらゆる所に配備されていた。
それでも動かない時計を持っている細胞があったそれは男性の精巣の機能だった。女性の卵細胞の時計に関してはまだ分かっていないようだ。
健康でいる為には睡眠が重要だとよく言われる。睡眠の質を高める食事と栄養素についても取り上げている。
ゴマなどの植物種子や、イワシなどの青魚に含まれている不飽和脂肪酸をたくさん取ると、睡眠を引き起こすメラトニンを大量に殖やして、寝付きが良くなる。
逆に、油の多いものを取ると食後に睡魔が襲ってくる。過剰な脂肪摂取は、時計遺伝子の調子をおかしくする。
健康について考えることはいろいろあるなあ。