あらすじ
【朝に多い】 → 心筋梗塞・脳梗塞・くも膜下出血・不整脈
【月曜日に増える】 → 狭心症
【冬に3割増】 → 心臓死
病気が生じやすい“魔”の時間帯はなぜ存在するのか?
〈体内で時を刻む精巧なメカニズムが、健康と病気をコントロールしていた!〉
脈拍や呼吸、睡眠はもちろん、細胞分裂やたんぱく質の製造まで、人体はさまざまなリズムにしたがって「いつ」「何を」おこなうかを精密に決めている。そのリズムの乱れが、健康を害する引き金になっていた。
「朝」「月曜日」「冬」など、病気が生じやすいタイミングがあるのはなぜか?
脳出血や心臓性急死にみられる約1.3年のリズムの正体とは?
薬が効く時間、効かない時間はどう決まるのか?
それらを治療に活かす方法は?
時計遺伝子やカレンダー遺伝子の機能としくみから、体内時計を整える食品まで、生体リズムに基づく新しい標準医療=「時間治療」をわかりやすく紹介する。
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Posted by ブクログ
ヒトの体に体内時計があることが発見されたのは、1972年であったという、まずその事実に驚いた。
色々詳細な病気や治療のお話があって、ちゃんと理解するのは覚束なかったが、まずは規則正しい生活が一番の基本であるようだ。
Posted by ブクログ
時間は日常生活で意識するが、病気もなりやすい時間もあれば治りやすい時間があるとは知らなかった。
病気になりやすい魔の時間があったという衝撃的な事実を知ってビックリ。
その時間帯はいつかというと、朝だった。
「新しく朝が来た。希望の朝」で始まるラジオ体操だが、その希望の朝が絶望の朝になるかの腕があるとは。
どうして朝が病気になりやすい魔の時間なのか。
その理由について著者は以下の点を挙げている。
1.心臓を守る副交感神経の活動が急激に弱くなる
2.心臓のはたらきを促進する交感神経の活動が高まる
3.体全体の健康度を見守る役目を果たしているデフォルトモードネットワーク等の、脳の機能的神経ネットワークが組み替わる時間であるなど。
いろいろな要素が組み合わさって朝の時間帯が病気になりやすいのか。
朝の次に多いのは夕方だった。
他にある魔の時間帯として、月曜日や冬も挙げられる。
食習慣として、朝食はたっぷり食べ、夜は控えめにする。決まった時間に食事を摂る。
運動にもいいタイミングがあった。
「筋肉時計」のはたらきによって、運動の効用にも薬と同じように「よく効く時間」と「効かない時間」があるのが分かってきたそうだ。
筋肉にも時間があったとはこれも驚きで目が飛び出そうだ。
健康に生きていくのは、生活のリズム、食事、運動、睡眠と必要なことがたくさんあるからなあ。