レイチェル・イグノトフスキーのレビュー一覧
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とにかくイラストがかわいい!
今まで恐竜や古生物の本というと、怪獣ちっくな絵柄の、男の子向きのものが多かったと思うが、これは女子受けしそうな絵本だ。デフォルメの仕方がちょうど良く。色合いも明るくて優しい。
地球史や古生物についての知識は小学校高学年〜中学生ぐらいで読めそうなわかりやすい文章で書かれている。古生物が好きな大人がこの本を手に取った場合、新しく得られる知識はそれほどないかもしれないけど、イラスト集として眺めるだけでも楽しい。私はこの絵柄をもとにして古生物の刺繍を施した服や小物を作ってみたいと思っている。もちろん著作権の問題があるから、売り物にするのではなくて自分が愛着を持って使うための1点物を作りたい。とりあえずディメトロドンのポーチかシャツでも作ろうかな♪ -
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「世界を変えた」50人の女性科学者。そのチョイスから、イラストレーション、ライティングまで、著者がひとりで行なっている。絵になる個性的な50人だ。
レイチェル・カーソン、ジェイン・グドール、マリー・キューリーといった有名どころのみならず、パトリシア・バス、リータ・レーヴィ=モンタルチーニ、イーディス・クラーク、リリアン・ギルブレス……といった日本ではあまり知られていない女性たちも紹介されている。雲仙普賢岳の噴火の火砕流に呑み込まれて亡くなったフランスの火山学者、カティア・クラフトも、この50人に入っている。
見開き2ページにひとりの科学者。左ページには、彼女を示すキャッチフレーズを配し、右ページには、世界をどう変えたかという簡潔な紹介文とトリビア。よく出来ている。 -
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別に科学分野に明るくなくとも、女性(特に女の子)をエンパワーしてくれる本。科学者、というだけあって取り上げられている人には近現代の人が多い。それ以前の時代にも女性科学者はいたと思うが、更級日記の”菅原孝標女”のように、才があっても名前が残らなかったのかもしれない。
各科学者の略歴を読むと、とにかく『女子は正規の教育を受けられなかったので…』とか『功績を横取りされ…』とか『女性は正規職員になれず…』のワードが頻出し、悲しくなる。『キャプテンマーベル』の映画で、周囲がダンバースの心を折ろうとしてくるのと同じだ。その逆境下で、彼女らの凄まじい努力や冒険心によってまた凄まじい成果を得ていることに素直に励まされる。
特に核酸の結晶構造解析で実質的に二重らせん構造を明らかにしていたロザリンド・フランクリンの業績は今すぐに生物の教科書に乗せるべきと感じた。ワトソンやクリックは細文字にしてよいから、フランクリンの名前は太文字で記してほしい。 -
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物理や化学、技術、工学、数学など科学の分野で目覚ましい実績をあげた、女性50人をおしゃれなイラストともに紹介されたビジュアルブック。
なんといってもインパクト大の装丁が目をひく。
内容もインパクト大で、知らなかったこと、知るべきことがたくさん込められている。
史上初のプログラミング言語COBOLを生み出したプログラミングの母グレース・ホーッパ―。コンピューターに「話しかける」という発想がいかにも女性らしい。彼女は「最も有害な決まり文句は『われわれはいつもこのやりかたでやってきた』のです」と常に世界に呼びかけていた。
DNAの二重らせんの発見者は、ロザリント・ルランクリンだったこと、彼女のデータを盗み見たワトソンがノーベル賞を受賞したことなど。
その時代にかき消されてしまった彼女たちの偉業に経緯を評し、その魂は永遠に継承されていくことを願ってやまない。 -
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ネタバレ⚫︎歴史と変遷、その課題
タイトルが気になり読んだ。基本的には絵本の部類だが、内容は決して優しくはなく、意欲のある人向け。 古代から数を数えるための道具は使われてきており、単なる計算の道具から、戦争の道具、宇宙開発の道具、日々の仕事の道具、クリエイティブなものの道具へ変遷されてきた。
コンピュータとは人のことを示していたということに驚きであったが、それを操る人という意味では自然であり、腑に落ちた。また技術の発展に数々の女性の活躍が多いことを知った。
いわゆるコンピュータが発展して、これとは流れが違うパーソナルコンピュータが台頭する。ここでスティーブ・ジョブズやビルゲイツが登場。IBMやHPは歴史ある企業だが、パーソナルコンピュータ部門では遅れを取る理由がよくわかる。 一方で技術革新はなされているが、いわゆるiPhoneは絵を描けるわけではない。道具との距離の置き方、考え方、問題点も掲げられ、コンピュータは素晴らしいという観点だけではない記載に心が動いた。
問題提起も
アップルやMicrosoft
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世界初のコンピュータ・プログラマー「エイダ・ラヴレス」に興味を持ってWikipediaを読んでいたら、参考文献に載ってたのが本書でした。
50人の女性科学者についてイラスト付きの見開き2ページで説明していくというスタイルの本。
正直なところ惹かれる文章ではなかったので、こういう人たちがいるんだなーといった雑な感想を抱いたくらい。COBOLを作ったのがグレース・ホッパーさんという女性の方だったのが、興味深いと思った。まさか、日本でここまで忌み嫌われることになるとは思ってなかっただろうな。。
あとアメリカ人が書いた本だからかも知れないけど、日本人が1人も出てこないのが寂しい。 -
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映画「ドリーム」に感銘を受けて喜んでいた頃、夫が買ってくれた本、だったかな。私と、やがて産まれる娘のために。
元々伝記を読むのが好きだったけど、それはそれはエクストリームなゴリッゴリのバリッバリのバリキャリ達が数々登場して、勇気が出る。私の困難はまだまだ大したものではないし、私の苦しみは取るに足らないものだし、それでいて、成した事はまだ少ない。もっとやるべきだという気に、させてくれる。
この本の年表を見ていて思ったけど、女性を取り巻く問題は社会的な問題でありながら、女性への評価は寧ろ社会科学界より自然科学界で先に認められてきたのだなと思う。それはまあ、考えてみれば、ラジウムを発見した人に「発見してない」と言い放つことは難しいので、当然そうなるといえばそうなんだけども。
ただ、逆を言えば、余程尋常でない貢献を分かりやすく掲げてこなければ、不利な状況を打開してこれないものだなとも思う。そして、自然科学界の女性の貢献が、女性全体の地位向上に多大なる寄与をしてきたのだらうとも思う。有難い。
物知りな人、北米文化圏の人だと常識な人物ばかりなのかもしれないけど、自分程度の人間だと、知らない人物が多かったので、周りへの薦めやすさという意味で星を一つ留保したけど、方向性と、内容はとても良い本。
無理強いしたくないので、娘に強く勧めることはしないかもしれないけど、いつか自然と手に取ってくれると良いな。
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歴史の陰に科学あり。その科学の陰に女性科学者あり。
本書は偉大な功績を残しつつ、あまり注目を浴びてこなかった50人の女性科学者にスポットライトを当てる。
著者のレイチェル・イグノトフスキーはイラストレーター。教育や科学リテラシーに深い関心を持ち、わかりやすいイラストで情報を伝えようと試みている。本書は、米国でビジュアルブックとして出版されて20万部を突破、世界19カ国で翻訳されたという注目の1冊である。
50人の女性科学者の業績を、彼女たちの似顔絵と略歴、印象的なエピソードやひとことで綴る。
目次をざっと見ても、知らない人物が多いことに驚く。
古代の天文学者・数学者ヒュパティア、化石コレクターのメアリー・アニング、ラジウムのマリー・キュリー、『沈黙の春』のレイチェル・カーソン、『二重らせん』のワトソン・クリックの陰に隠れたロザリンド・フランクリン、霊長類研究のジェーン・グドールなど、比較的有名な人物も取り上げられていることはいるが、大半は知らない名前がならぶ。
だが業績を見ると綺羅星のごとくである。
科学・技術・工学・数学(STEM)の分野で活躍した50人。理論物理学者、細胞遺伝学者、コンピュータ科学者、神経科医、薬理学者、プログラマー、宇宙飛行士。
人物によっては著者の筆がいささか前のめりに感じられ、実際には評価の分かれそうな例もある。とはいえ、いずれも後世に与えた影響の大きい、マイルストーン的な成果を残した人たちである。この本をきっかけに名前を知り、より深く調べる端緒となればそれもまたよしということだろう。
驚くのは、時代によっては、そもそも女性が学ぶこと自体が困難で、男子学生と机を並べることも許されなかった場合があることである。さらには女性であることに加え、ユダヤ人として迫害されていたり、貧困に苦しんでいたり、マイノリティとして抑圧されていたりした人物が少なくない。
障害や障壁を乗り越え、彼女たちを先へと進めたのは、「知りたい」という欲求だったのだ。
映画女優である上に発明家であるとか、植物学者で女性参政権活動家であるとか、業績が多岐にわたる人物も多い。そのバイタリティに勇気づけられる人もいるだろう。
イラストはポップだが、細密で、背景を相当調べて描き込んでいることが感じられる。
作りからして、「女の子」向けではあるのだろうが、高い壁に負けずに「その先」を目指すさまざまな人に元気を与えてくれる1冊だろう。 -
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ネタバレ歴史を揺るがした50回の衝撃と、未来を彩る教育的アート――『世界を変えた50人の女性科学者たち』を読んで
2018年4月に刊行された『世界を変えた50人の女性科学者たち』は、少し大きめのビジュアルブックである。ページを開いた瞬間、そのおしゃれでユーモラスな挿絵にまず目を奪われるが、そこに描かれているのは単なるポップな伝記ではない。文章とビジュアルの奥に潜んでいるのは、強烈なエネルギーと、社会の分厚い壁を覆してきた情熱の歴史である。
本書が描き出すのは、科学・技術・工学・数学(STEM)の分野において、歴史の陰に追いやられがちだった女性たちの足跡だ。彼女たちが生きた時代は、そもそも女性が学問を深めたり、仕事で活躍したりすること自体が極めて困難であった。徹底した男性優位の社会構造や、人種差別という理不尽な壁が立ちはだかるなかで、彼女たちはそれらを乗り越え、自らの手で塗り替えながら世界に多大な貢献を果たしてきた。本書は、そうした「女性の活躍の場が切り拓かれていった歴史」を、50人の生涯を通じて鮮明に映し出している。
読んでいて最も胸を打たれたのは、この本に登場する50人が、ただ「優れた業績を残した人」にとどまらず、「世界に衝撃を与えまくった人たち」だという事実である。50人の女性科学者が紹介されているということは、言い換えれば「世界を力強く叩き、揺るがした出来事が50回も記されている」ということだ。既存の偏見や常識をすべて巻き返し、たった一発でとてつもない偉業を成し遂げた彼女たちの軌跡は、純粋に面白いと同時に圧倒される。その事実を前にすると、「自分にも何かできるのではないか」「もっと頑張ってみよう」という活力が内側から湧き上がってくるのを感じた。
さらに本作の魅力は、内容の深さだけでなく、著者のレイチェル・イグノトフスキー自身の哲学にある。彼女について調べてみると、アメリカで生まれ育ち、「教育的なアート作品を創作すること」に心血を注いでいる人物だという。彼女にとって、勉強や教育、リテラシーといったものを、独自のイラストと文章を通じて世に広める行為そのものが、ひとつの「アート」として位置づけられているのだ。このアプローチには深く感銘を受けた。難解な専門書としてではなく、ビジュアルという直感的なメディアを通して知識を伝えることで、読者の心にダイレクトに火をつけることができる。
現に、この本を読んで触発される人が世界中にいて、その人たちがまた新たな歴史を動かし、世界はどんどん回っていくのだと想像すると、たまらなくワクワクした。日本ではこれまで女性科学者のロールモデルを知る機会が少なかったとも言われるが、こうした本が次世代の手に渡る意義は計り知れない。
家に一冊置いてあるだけで、本棚が、そして日常がパッと華やぐ。そんなパワーを持った素晴らしい本だった。世界を揺らした彼女たちの物語は、これからを生きる私たちに対して「あなたも世界を揺らせるかもしれない」と静かに、しかし力強く語りかけている。