AZ Ptのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
SF小説としても、BLとしても面白いお話でした。
最初の導入部分は不器用×健気な2人が引き離される切なさでウルウル。でも、周りもみんな温かな良い人たち。まさかそこからこんなにも予想もできない辛く厳しい展開になっていくとは…。疑惑に満ちたサスペンス+結構な血みどろ(カニバあり)なので、駄目な人は注意して。衝撃の展開から絶望的な状況。悲しくて美しくて、でも小さな幸せを抱きしめて眠った二人のラストに涙が…。何度も出てくるだいじなフレーズ。氷が溶けたら春になる。もしかしたら…と期待が持てる終わり方で、ホッとするので読後感も良かった。
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購入済み
思ってたより深い
前半は、高島のクズっぷりに耐えれず
読み飛ばしてしまったのですが
中盤以降は惹かれるように
読み進め、後半は思ってた以上に
深く、心温まる内容でした。 -
Posted by ブクログ
まさに狂気の坩堝と化している重くて痛い下巻。
これを読んで、何も感じない人はいないのではないかと思います。いい意味でも悪い意味でも衝撃的です。
自分を受胎させようとしている黒崎の愛が信じられなくなる和巳。都合のいい実験台だと思い込み、失望しますが、結局黒崎の切実な思いに気づき立ち直ります。肝心の黒崎は精神を病むことに。
彰や黒崎の不幸は、約束された形がなければ愛情を信じることができない弱さにあるような気がします。愛の証とか、愛の結晶的なものがあれば、安堵し寂しくなくなると思い込んでいます。
で、たどり着いた答えが妊娠です。
種を守り繋いでいくことを考えれば、確かに男同士の愛は不毛だとバッサリ切られそう。その危惧が彰や黒崎を追い立てます。進歩した医学の力でどうにかしようという足掻きが切なくて胸に沁みます。彰の場合は、圭介や彼の両親に対しての罪悪感なんだろうな。世間体とか、跡継ぎとか。それは異性間でもありがちな苦悩です。
しかも痛い事件と圭介の母親の来訪が重なり、彰の精神は限界に。
圭介という男を愛してしまったゆえの悲劇ですが、最終的に彰は彼を純粋に愛することで、完全に自分のものにすることができたんじゃないかと思います。
女でなくても、受胎できなくても、愛の本質とはゆるぎない互いの情にこそあるのだと、教えてくれる深い物語です。 -
Posted by ブクログ
慟哭の物語でした。近年、こういった「同性愛」を真っ向から禁忌な題材として扱ってる作品少ないので、新装版ではあるけど、たいへん貴重なJUNE系。
イラストも往年のJUNEぽく、いかにもな感じでベストマッチです。表紙がすばらしい。
圭介への報われない愛に絶望した彰は、生まれ変わることで愛されようと人生の全てを懸けます。そしてそれは、神の領域をも侵す罪を繰り返す発端に。
彰や安藤たちが優秀な外科医でなければ、そんな発想はなかったはず。彰は自殺して終了するしかなかったでしょうね。
ここで大切なのは彰が性同一障害とは違うところ。愛されるための手段として変身します。自己意識では男だと認めているし、圭介に男としての自分を愛してもらいたかったと思ってます。そこが愚かで哀れ。悲しい男心がひしひしと伝わってきます。
それにしてもほんとに圭介は鈍すぎです。全てに鈍。頭がよくて優しくて真面目な男はこんなもん?まあ、そこに彰は惚れたんだから仕方ないけど。
確かに常識的で仕事一筋の男なら、それが心からの厚い友情だと思うのが当然かな。男同士で愛し合うなんて無理!と決め込んでる一般的でまっとうなタイプ。
安藤のフォローがなかったら、圭介は彰への気持ちをこの先もずーっと真面目に「友情」だと決め込んでた気がします。
圭介がもうひとつダメダメなのは、優秀な医者ならHの時点で事実にちゃんと気がつけよってところ。
やっぱり、鈍過ぎる。彰の選択した悲しい方法でしか圭介は目覚めなかったかも…
圭介のことを一生懸命全身全霊をかけて愛している彰が、健気でかわいくて胸がしめつけられます。そして、彰を優しく愛して受けとめた圭介に安堵。褒めてあげたい。
話の中でいい味出してる安藤ですが、彼が手を貸してしまったさらなる罪は、エリート黒崎の狂気めいた計画です。
正直ドン引いた。生々しい描写がリアルすぎて、それが寂寞とした黒崎のエゴをいっそう浮き彫りにしてます。神をも恐れぬ尊大な考えが、実は愛情の暴走だとしたら悲しすぎます…
安藤や和巳の明るい性格にとても救われました。
Hシーンも生々しく夢やロマンからは遠い感じではあるけど、かなり煽られてしまった。濃厚です。 -
購入済み
まあ満足かな
2カップルの話。
前カップルは、萌えないけど、安藤のおかげで読みやすく、面白くなっている。
後カップルは、兄弟で萌えるけど続くのが問題。
気になるので買う予定。
安藤のおかげでこちらも楽しそう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレBL界にはままある「もしも自分が女性だったら、攻は自分を好きになってくれるだろうか」という、受のセンチメンタルな語りが……。
まさかのまさか、本当に女にしちゃうお話は、BL界広しといえどそうそうない。
この一種狂気じみた受の、ねっとりねっちりとした攻への執着には、思わずぞっとするものがある。
自分の社会的地位や立場、性別に戸籍等々全てを捨ててでも、攻に振り向いて貰いたいという、悲しいまでの受の覚悟に胸が痛みました。
じゃ、どうしてそこまで?
という疑問が湧くわけですけれども、この攻がもうBL攻様としてはあり得ないくらいの鈍感男なんですよ……しかも完全にヘテロ。
そして女の身体になって攻の前あらわれた受に、攻はすんなりとその身体を受け入れてしまったものだから、心はちゃんと男性である受にはなんと辛かったことだろう……と胃がきりきりしてきます。
性同一性障害というわけではないだけに、余計に受にとってつらい。
BLと思って読むとちょっときついと思うんですが、真っ向から性差に切り込んでく姿勢に感嘆します。これがデビュー作ってすごすぎ。