AZ Ptのレビュー一覧
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購入済み
思ってたより深い
前半は、高島のクズっぷりに耐えれず
読み飛ばしてしまったのですが
中盤以降は惹かれるように
読み進め、後半は思ってた以上に
深く、心温まる内容でした。 -
Posted by ブクログ
まさに狂気の坩堝と化している重くて痛い下巻。
これを読んで、何も感じない人はいないのではないかと思います。いい意味でも悪い意味でも衝撃的です。
自分を受胎させようとしている黒崎の愛が信じられなくなる和巳。都合のいい実験台だと思い込み、失望しますが、結局黒崎の切実な思いに気づき立ち直ります。肝心の黒崎は精神を病むことに。
彰や黒崎の不幸は、約束された形がなければ愛情を信じることができない弱さにあるような気がします。愛の証とか、愛の結晶的なものがあれば、安堵し寂しくなくなると思い込んでいます。
で、たどり着いた答えが妊娠です。
種を守り繋いでいくことを考えれば、確かに男同士の愛は不毛だとバッサ -
Posted by ブクログ
慟哭の物語でした。近年、こういった「同性愛」を真っ向から禁忌な題材として扱ってる作品少ないので、新装版ではあるけど、たいへん貴重なJUNE系。
イラストも往年のJUNEぽく、いかにもな感じでベストマッチです。表紙がすばらしい。
圭介への報われない愛に絶望した彰は、生まれ変わることで愛されようと人生の全てを懸けます。そしてそれは、神の領域をも侵す罪を繰り返す発端に。
彰や安藤たちが優秀な外科医でなければ、そんな発想はなかったはず。彰は自殺して終了するしかなかったでしょうね。
ここで大切なのは彰が性同一障害とは違うところ。愛されるための手段として変身します。自己意識では男だと認めているし、圭介に -
購入済み
まあ満足かな
2カップルの話。
前カップルは、萌えないけど、安藤のおかげで読みやすく、面白くなっている。
後カップルは、兄弟で萌えるけど続くのが問題。
気になるので買う予定。
安藤のおかげでこちらも楽しそう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレBL界にはままある「もしも自分が女性だったら、攻は自分を好きになってくれるだろうか」という、受のセンチメンタルな語りが……。
まさかのまさか、本当に女にしちゃうお話は、BL界広しといえどそうそうない。
この一種狂気じみた受の、ねっとりねっちりとした攻への執着には、思わずぞっとするものがある。
自分の社会的地位や立場、性別に戸籍等々全てを捨ててでも、攻に振り向いて貰いたいという、悲しいまでの受の覚悟に胸が痛みました。
じゃ、どうしてそこまで?
という疑問が湧くわけですけれども、この攻がもうBL攻様としてはあり得ないくらいの鈍感男なんですよ……しかも完全にヘテロ。
そして女の身体になって攻の前 -
Posted by ブクログ
こちらも上巻からの続きで重い、ぐっと重かったです。
何故、男女が結ばれたら赤ちゃんが出来て当然なのか。
同性同士には絶対無理だとされている愛の結晶、赤ちゃんの存在が
重いです。
男女間であっても今は不妊に悩む夫婦はかなり多いし、実態は殺伐としていて悲惨だと思います。男同士でなくても、得られない物はあるんです。
好きな人の子が欲しい、遺伝子を残したい、それに執着するあまりの異常さに付いていけませんでした。
歪んだ愛情から実の弟に自分と弟から培養した受精卵を着床させる外科医の黒崎。
安藤の後輩で優秀な外科医である黒崎結城は弟和己を騙して妊娠させ、やがて精神に異常をきたしていく。
一方、女性として圭