あらすじ
滅びゆくこの世界で、
最初で最後の恋に落ちた。
ニューヨークにある人体の冷凍保存研究機関、
通称『フェニックス』で生まれた美しい青年・廻音は、
日本からやってきた研修医の真士と恋に落ちた。
愛し、愛される喜びを初めて知る廻音。
しかし、コールドスリープの被験者になることが決まっていた彼は、
真士にその事実を伝えられないまま、20歳の誕生日に長い眠りについた……。
――目覚めたのは35年後。核戦争により、人類は死に絶えようとしていた。
そうとは知らず恋人との再会を夢見る廻音の前に、真士そっくりの男が現れる。
リョウキと名乗るその男の正体は……?
もうひとつのエンディング「sleeping brain」も収録した完全版!
感情タグBEST3
SF小説としても、BLとしても面白いお話でした。
最初の導入部分は不器用×健気な2人が引き離される切なさでウルウル。でも、周りもみんな温かな良い人たち。まさかそこからこんなにも予想もできない辛く厳しい展開になっていくとは…。疑惑に満ちたサスペンス+結構な血みどろ(カニバあり)なので、駄目な人は注意して。衝撃の展開から絶望的な状況。悲しくて美しくて、でも小さな幸せを抱きしめて眠った二人のラストに涙が…。何度も出てくるだいじなフレーズ。氷が溶けたら春になる。もしかしたら…と期待が持てる終わり方で、ホッとするので読後感も良かった。