北綾子のレビュー一覧
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ジェス・ロウリー『怪物の森 未解決事件捜査官ヴァン・リード』新潮文庫。
女流作家によるシリーズ第1作。
『ファーム』という名のカルト的小集団で育てられた過去を持ち、事件の手掛りを悪夢という形で知る特殊能力を持つミネソタ州犯罪捜査局BCAの未解決事件捜査官エヴァンジェリーン・リードと辣腕科学捜査官ハリー・スタインベック、ヴァンが指導したカイルの3人がチームを組み、長らく未解決となっていた42年前の3人の少女失踪事件に挑む。
トラウマになるような過酷な過去を経験し、超常的な特殊能力を持つ未解決事件捜査官エヴァンジェリーン・リードが、実はスウィートティー殺人事件で3人の男性を殺害した犯人であっ -
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『森から来た少年』は、奇想天外なアイディアで生まれた、いかにもコーベンらしい奇作であった。森に棲んでいた非文明的少年ワイルドは、40代にさしかかっている。彼は超奇妙な私立探偵存在として現代文明の中に沸き起こる現代的事件を解決に導いてゆく。解決できていないのが彼の正体。彼はなぜ独り森で育つことになったのかという謎。
またワイルドとダブル主人公的に活躍するのが、何作ものシリーズや単発作をまたいで登場する女性弁護士ヘスター・クリムスティーンである。そう。このシリーズは続編である本書と併せてワイルドの出生の秘密に迫るのが本書なのである。なので『森の中の少年』を読んだ人はこれを読まなくては完結しな -
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ネタバレこれは苦しい物語。
幼い頃に姉を亡くしたトラウマからその手の犯罪の解決に使命感を燃やす主人公のチェルシー。
二年前に失踪し、ぱたりと消息を絶っていた少女エリーが帰還を遂げた。
何事もないはずもなく、彼女が潜り抜けてきた凄惨な扱いがわかってくると同時に訪れる胸くそ悪さ、絶望感の追体験に頭がくらくらする。
それでも止められないリーダビリティがある前半。
チェルシーの聞き込みによってわかってくる他の被害者達の存在の可能性と、どこか不自然な挙動を取り続けるエリー。何かを隠している。
「私たちを見つけて」の言葉に同じく少女達の辿った悲劇の物語『塩の湿地に消え行く前に』が頭をよぎった。
事件の解決よ -
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生き埋めにされたばかりの死体が発見されるという…衝撃的な場面。
この現場に駆けつけたのは、ヴァンとカイルで2人は未解決事件部門捜査官である。
科学捜査官のハリーとともにこの事件に取り組むことになるのは、現場で発見されたネックレスから1980年7月に失踪した2人の少女のものであるとわかったからである。
手がかりのないまま未解決となった事件「盗まれた少女たち」彼女たちはどうしていたのか?何故、今になって殺されることになったのか?
ヴァンが幼少期「ファーム」というカルト的小集団で育ち、悍ましい体験をしたことから犯罪場面をはっきりとした夢の形で見る能力を持ち、殺人課の刑事の頃は相棒バートと高い検挙 -
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ネタバレ2025年の45冊目は、ジェス・ロウリーの「怪物の森 未解決事件捜査官ヴァン・リード」です。
2024年のエドガー賞最優秀ペーパーバック部門ノミネート作品です。こちらも新潮社さんからの出版です。今年は、本当に良い本を出版してくれています。
主人公は、ミネソタ州犯罪捜査局BCAの未解決事件捜査官ヴァン・リードと同じくBCAの科学捜査官ハリー・スタインベックの2人です。
40年前に起きた少女失踪事件“盗まれた少女たち”の当事者の1人アンバー・カインドが、今になって生き埋め死体となって発見されます。しかも直前まで生きていた事が明らかになります。彼女は、40年間、どこにいたのか?何故、今になって殺害さ -
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ネタバレアメリカ在住の作家エミコ・ジーンの本邦初紹介作品。
2年前に行方不明となったエリーが、ある日不意に林道で発見される。ただ、誘拐される前と全く異なる雰囲気に、周囲は不安を覚える。
一方、無理心中で姉を奪われた過去を持つ刑事チェルシーは、何も話そうとしないエリーの秘密に迫ろうとし。。。
淡々と暗く多視点で描かれる作品。エリーのパートもあるが、誘拐される直前からその後を辿るものとなり、これが結構辛い。
少しずつ違和感が積もりつつ読み進めると、後半、ガラッと展開が変わる。この意外性と、さらに最後が非常に衝撃的。不意をつかれた。
ボリュームもそこまでなく、辛くはあるもののスッと入っていける読み応え。 -
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ネタバレ下巻はパニック中心なのでそこまで飽きない。誰が死ぬのか予想がつかないのも良い。キャラがバラけているので各地の様子がわかる。
吸血鬼の母親と息子良かったな。血を飲むと血色がよくなるのか。ずっと幼い子供のままというのもきついな。
みんながみんな言葉が喋れる吸血鬼になるのではなく、大半はゾンビのようになる、というのが面白い。
最後、完全に救助されるのではなく、海上のボートで救出されるのを待つシーンで終わる。海中には変わった人達が陸地を目指すというもの。映画みたいなラスト。
映画化したら面白そう。
残念だったのは、キャラの描写がちょっと物足りないかなってとこ。成長や変化が感じられなくてそこにカ