北綾子のレビュー一覧

  • 怪物の森―未解決事件捜査官ヴァン・リード―(新潮文庫)

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    ジェス・ロウリー『怪物の森 未解決事件捜査官ヴァン・リード』新潮文庫。

    女流作家によるシリーズ第1作。

    『ファーム』という名のカルト的小集団で育てられた過去を持ち、事件の手掛りを悪夢という形で知る特殊能力を持つミネソタ州犯罪捜査局BCAの未解決事件捜査官エヴァンジェリーン・リードと辣腕科学捜査官ハリー・スタインベック、ヴァンが指導したカイルの3人がチームを組み、長らく未解決となっていた42年前の3人の少女失踪事件に挑む。

    トラウマになるような過酷な過去を経験し、超常的な特殊能力を持つ未解決事件捜査官エヴァンジェリーン・リードが、実はスウィートティー殺人事件で3人の男性を殺害した犯人であっ

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    2025年12月04日
  • 鎖された声

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    怖かった。めちゃくちゃ嫌な題材の話ではあったが、終わりが気になり、また、とても読みやすいこともあり、1日で一気読み。まじで腹立つ!ミステリーではあるが悲しみと深い問題提起を誘う話。

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    2025年08月16日
  • THE MATCH

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     『森から来た少年』は、奇想天外なアイディアで生まれた、いかにもコーベンらしい奇作であった。森に棲んでいた非文明的少年ワイルドは、40代にさしかかっている。彼は超奇妙な私立探偵存在として現代文明の中に沸き起こる現代的事件を解決に導いてゆく。解決できていないのが彼の正体。彼はなぜ独り森で育つことになったのかという謎。

     またワイルドとダブル主人公的に活躍するのが、何作ものシリーズや単発作をまたいで登場する女性弁護士ヘスター・クリムスティーンである。そう。このシリーズは続編である本書と併せてワイルドの出生の秘密に迫るのが本書なのである。なので『森の中の少年』を読んだ人はこれを読まなくては完結しな

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    2024年01月06日
  • 怪物の森―未解決事件捜査官ヴァン・リード―(新潮文庫)

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    主人公も相棒も過去に秘密を抱えていたり、主人公が明晰夢を見るという設定が物語に面白みをプラスしている。海外ドラマ「ミディアム」が好きな人はハマるかも。

    主人公が過去を思い出すシーン以外は、時系列で物語が進んでいき、章も短く区切ってあるのでとても読みやすい。日本で馴染みのない名称などは適切にカッコ書きで解説が入るのも親切。海外ミステリーをあまり読んだことがない人にもおすすめ。

    本国ではシリーズ3作まで出ているとのこと。日本での刊行が楽しみだ。

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    2025年12月13日
  • 怪物の森―未解決事件捜査官ヴァン・リード―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2025年の45冊目は、ジェス・ロウリーの「怪物の森 未解決事件捜査官ヴァン・リード」です。
    2024年のエドガー賞最優秀ペーパーバック部門ノミネート作品です。こちらも新潮社さんからの出版です。今年は、本当に良い本を出版してくれています。
    主人公は、ミネソタ州犯罪捜査局BCAの未解決事件捜査官ヴァン・リードと同じくBCAの科学捜査官ハリー・スタインベックの2人です。
    40年前に起きた少女失踪事件“盗まれた少女たち”の当事者の1人アンバー・カインドが、今になって生き埋め死体となって発見されます。しかも直前まで生きていた事が明らかになります。彼女は、40年間、どこにいたのか?何故、今になって殺害さ

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    2025年12月09日
  • 怪物の森―未解決事件捜査官ヴァン・リード―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一気読み!!
    メインの事件と共に主人公であるヴァンの過去や隠された秘密も開示されていき、彼女を取り巻く外と内のどちらにも安らぎがない。
    中盤以降ハラハラ度は増して読む手が止められなかった。ハリーにもなにやら事情がありそうだし、これは絶対絶対続刊も翻訳してください!!!

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    2025年12月08日
  • 鎖された声

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    ワシントン州の海岸沿いの町。そこに隣接する森で、二年前に姿を消した少女エリー・ブラックがシャツに血の染みをつけた状態で発見された。行方不明当時に捜査を行っていた警察官チェルシーは、エリーの事情聴取を行うことになる。だが、少女は自分が行方不明になったことについて語らず、何かを隠すように沈黙を貫いていた。捜査を進めていくうちに、エリーが誘拐されたこと、そして彼女の着ているシャツが死体となり見つかった別の少女の持ち物だと判明する。エリーは何を隠しているのか。驚愕のサスペンス小説。

    痛々しい描写は読者を選ぶと思われる。

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    2025年07月05日
  • 鎖された声

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    ネタバレ

    アメリカ在住の作家エミコ・ジーンの本邦初紹介作品。

    2年前に行方不明となったエリーが、ある日不意に林道で発見される。ただ、誘拐される前と全く異なる雰囲気に、周囲は不安を覚える。
    一方、無理心中で姉を奪われた過去を持つ刑事チェルシーは、何も話そうとしないエリーの秘密に迫ろうとし。。。

    淡々と暗く多視点で描かれる作品。エリーのパートもあるが、誘拐される直前からその後を辿るものとなり、これが結構辛い。
    少しずつ違和感が積もりつつ読み進めると、後半、ガラッと展開が変わる。この意外性と、さらに最後が非常に衝撃的。不意をつかれた。
    ボリュームもそこまでなく、辛くはあるもののスッと入っていける読み応え。

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    2025年05月31日
  • 鎖された声

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    ワシントン州の森で2年前に行方不明になった少女が発見された。自らの姉も行方不明後に亡くなった経験を持つチェルシー刑事は、何としてでも犯人を捕まえたいと決意していた。主人公であるチェルシーと少女エリーの回想がほぼ交互に描かれていく。残された家族の喪失感や監禁された日々の残虐さが容赦なく記される。初めての作家さんだが、心理的な事も含めて描写のリアルさで一気読みした。

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    2025年05月13日
  • ロブとマリアン

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    ひゃーーーB面もなかなか甘ヒヤ満載でした!
    勝手にB面って名前つけてるけど、キットとパーシーの物語と同時並行で起きていたもう一つの二人の物語。

    気が強い公爵夫人と人たらしでいい塩梅の甘い盗賊。
    しかも殺人事件を起こした勝ち気なお嬢様と修羅場潜り抜けてきた盗賊なんてもう設定勝ちなわけですよ。
    先は見えている、でもそれがよい!!!

    二人の逃避行、仕返し、そしてA面の二人との再会。
    最後のシーンは非常に微笑ましかった!

    2025.3.22
    64

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    2025年03月22日
  • キットとパーシー

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    これがA面だとしたらB面が次の作品のようなので、B面も読まなければ!B面の2人の方がキャラ濃そうなんだよな。。。

    身分の差に苛まれないラブは珍しい気がする。
    身分差は今回の作品では重要ではなかったといえばそれまでですが、BLも身分差も障害にならず、いけちゃうのはちょっとスイスイスムーズに行きすぎてる感がありましたかね

    2025.3.9
    54

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    2025年03月09日
  • THE MATCH

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    前作、「森から来た少年」よりすっきり終わり、面白かった。
    謎の多いワイルドの出自も判明。リアリティ番組の闇など社会の問題点もあり、読み応えもあり。

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    2024年09月23日
  • THE MATCH

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    CL 2024.2.13-2024.2.15
    「森から来た少年」ワイルドの実の親探しと、リアリティ番組の虚実やネットの中傷。いろんな要素が絡み合って、一気に読める面白さだけど、一気に読まないとわからなくなってしまう複雑さもある。そこをラストに全部ひっくるめて回収する手腕はさすが。
    でも、次回がないようなまとまり方でちょっと残念。もっとワイルドを読みたい。

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    2024年02月16日
  • THE MATCH

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    一気にいけるが、人間関係が複雑で、前作の展開も忘れているし。これでケリがついたってことで、次作はないのかな。

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    2024年01月29日
  • ブラッド・クルーズ 下

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    ネタバレ

    下巻はパニック中心なのでそこまで飽きない。誰が死ぬのか予想がつかないのも良い。キャラがバラけているので各地の様子がわかる。

    吸血鬼の母親と息子良かったな。血を飲むと血色がよくなるのか。ずっと幼い子供のままというのもきついな。
    みんながみんな言葉が喋れる吸血鬼になるのではなく、大半はゾンビのようになる、というのが面白い。

    最後、完全に救助されるのではなく、海上のボートで救出されるのを待つシーンで終わる。海中には変わった人達が陸地を目指すというもの。映画みたいなラスト。

    映画化したら面白そう。

    残念だったのは、キャラの描写がちょっと物足りないかなってとこ。成長や変化が感じられなくてそこにカ

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    2024年01月08日
  • ブラッド・クルーズ 上

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    ネタバレ

    バルト海上のクルーズ船内での吸血鬼パニック群像劇。

    まあまあ。なにかが起きるまでが結構退屈ではあるけど、そこまで無駄ではなく、キャラの悩みや事情を把握するのには良かった。

    客層に、酒飲みが多くて品が無いなと思う描写が多くて、そんなものなのか?という感じ。
    キャラ視点が細かく切れてて、そこで別のキャラも描かれてたりと、俯瞰して見ることが出来た。

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    2024年01月08日
  • THE MATCH

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    幼い頃に独り森で育った過去を持つ天才調査員ワイルド。コスタリカでの新生活を終えてアメリカに帰国した彼は、DNA鑑定サイトを使い生みの親を捜していた。亡き親友の母・豪腕弁護士ヘスターの協力を得て、父親と思われる男を捜し出したものの、母親が誰なのか、なぜ自分が森に捨てられたのかはわからないままだった。そんななかで母方の血縁者と思しき男PBからの4か月前のメールに気づいたワイルドは、彼と連絡を取ろうとする。PBはリアリティ番組のスターだったが、あることが原因で大炎上し、行方がわからなくなっていた。PBの周辺調査を進めるワイルドだが、やがて思わぬ事件に巻き込まれてしまう…。

    「森から来た少年」の続編

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    2023年11月16日
  • ブラッド・クルーズ 下

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    上巻では登場人物たちのエピソードがゆっくりと描かれていて、なかなか事件が起こらない。
    でもそのせいで彼らに好感を持ったり、イライラしたり、より気持ちが入る。
    乗客がみんなお酒とエッチのことしか考えてない人ばっかで、さすが海外のクルーズは違うぜ……と思った。

    上巻の後半から惨劇が起こり始めて面白くなりますが、あれだけ丁寧に人物を描いていたのに、ラスト駆け足になって、いつの間にかあいつもこいつも死んでるじゃん……という印象。
    ラストはもう少しドラマチックな戦いが欲しかったかなぁ。
    でも、この人は死なないよね、と思ってた人が何人かあっさり死んでしまったのが逆に良かった。

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    2025年08月01日
  • ブラッド・クルーズ 下

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    感想は上下巻あわせてのものです。

    クルーズ船で吸血鬼が乗ってて仲間を増やして大変なことに、なホラー。スウェーデンのスティーヴン・キングなんて言われてる作家さんらしいです。

    正直パニック感はあるものの、そんなに怖くはなかったな。なんでだろう?と考えたんだけど、たぶん吸血鬼側のモノローグ的なものが早くからずっとあるから「得体のしれないなにかに襲われてる」というような怖さがあんまりなかったからじゃないかと。ああ向こうは向こうでいろいろ考えてるんだなあ、というメタ的な視点で見れちゃう。

    あと日本人からするとスウェーデンとフィンランドってあまり違いを意識したことないというかどっちがどっちかわからな

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    2025年06月05日
  • ブラッド・クルーズ 下

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    まぁそうだよね、という終わり。
    ピアはちょっとずるいけど。
    これならちゃんとゾンビを閉じ込めた
    日本の海上自衛隊だかの話の方が
    うまくやれてたな笑

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    2024年05月01日