あらすじ
Goodreadsが選ぶ2024年ベストのサスペンス
20年前、妹が誘拐されて以来、刑事チェルシーは誘拐事件を憎んでいた。ある日、2年前に誘拐された少女エリーが帰ってくる。さらに一緒にさらわれた少女の死体が発見された。だが、エリーは事件について何も語らない。彼女はただの被害者なのか、それとも?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
怖かった。めちゃくちゃ嫌な題材の話ではあったが、終わりが気になり、また、とても読みやすいこともあり、1日で一気読み。まじで腹立つ!ミステリーではあるが悲しみと深い問題提起を誘う話。
Posted by ブクログ
ワシントン州の海岸沿いの町。そこに隣接する森で、二年前に姿を消した少女エリー・ブラックがシャツに血の染みをつけた状態で発見された。行方不明当時に捜査を行っていた警察官チェルシーは、エリーの事情聴取を行うことになる。だが、少女は自分が行方不明になったことについて語らず、何かを隠すように沈黙を貫いていた。捜査を進めていくうちに、エリーが誘拐されたこと、そして彼女の着ているシャツが死体となり見つかった別の少女の持ち物だと判明する。エリーは何を隠しているのか。驚愕のサスペンス小説。
痛々しい描写は読者を選ぶと思われる。
Posted by ブクログ
アメリカ在住の作家エミコ・ジーンの本邦初紹介作品。
2年前に行方不明となったエリーが、ある日不意に林道で発見される。ただ、誘拐される前と全く異なる雰囲気に、周囲は不安を覚える。
一方、無理心中で姉を奪われた過去を持つ刑事チェルシーは、何も話そうとしないエリーの秘密に迫ろうとし。。。
淡々と暗く多視点で描かれる作品。エリーのパートもあるが、誘拐される直前からその後を辿るものとなり、これが結構辛い。
少しずつ違和感が積もりつつ読み進めると、後半、ガラッと展開が変わる。この意外性と、さらに最後が非常に衝撃的。不意をつかれた。
ボリュームもそこまでなく、辛くはあるもののスッと入っていける読み応え。良作。