郷原信郎のレビュー一覧

  • 虚構の法治国家

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    「引き返さない」検察と、検察に「もたれこむ」(もたれかかるよりももっとひどい)裁判所の構図を実際の事件を通して赤裸々に暴く。
    裁判中の美濃加茂市長事件も、市長の無罪が確定している。
    (贈賄側は有罪)

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    2015年03月15日
  • 銀行問題の核心

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    著者:江上剛氏は、第一勧業銀行入行、広報部次長等を務め現在は退行し作家として活躍中。
    郷原信郎氏は、検事等を経て、弁護士として法律事務所を開設し、関西大学特任教授もと務めている。

    銀行は、口座の開設、振込・送金、クレジットカードの支払決済など、我々の社会生活に不可欠なインフラ昨日を離す「血管」であるのと同時に、健全な血液が確保され、血液が身体の隅々にまでいきわたるよう「循環器」の役割を果たす、というのが銀行の役目であった。

    しかし、バブル以降の銀行はその役割を十分に果たしてきたのであろうか。上記の2人により以下の5章にわたりテーマ通りの銀行の核心について対談形式でその問題に切り込んでいる。

    ①みずほ銀行反社融資問題
    ②反社融資問題
    ③中小企業融資問題
    ④法システム・行政の問題
    ⑤これからの銀行、そして銀行員

    問題の核心に触れるのには想像以上の体力が必要である。わかってはいるもののそれに触れてしまうと火傷してしまう・・。どこかにそんな思いがあるのかどうしても敬遠してしまいがちな核心との付き合い方。

    しかし、問題を解決にまでもっていくには、傷口を補修する等の応急処置ではなく、核心である本質から改善していかなければいけない。

    時間も労力もかかるが、必要であることは誰から見ても明白である。

    知っておいて良い知識。知っておくべき知識である本書の核心。もちろん著者の意見であるという点もしっかり前提として受け入れようと思う。

    本書のような本。そして、理論や知識等を吸収することによって自分の意見を持ち、そして知識だけではなく、それを礎にして自分の行動にも反映させていきたいものである。

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    2014年12月31日
  • 検察の正義

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    「法律が定める制度は国民の利益を図るためにあります。法律が機能していないことによって最終的に不利益を受けるのは国民です。我々国民一人ひとりが、法律の定める制度が本当に社会の実情に即しているか、適正に運用されているかに関心を持つ必要があります。」

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    2013年08月24日
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ

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    組織論と思って読み始めたら、がっつり法律関係の用語が飛び交うという事態になってしまう。そもそも郷原氏が組織論?と不思議だったのだが、その時点で気づくべきだった。

    法律用語が容赦なく飛び交うので、法学の心得がないと難しい。私は理工系出身なので読み進めるのを何度も諦めかけた。(しかし、郷原氏は理工系の学位も持つ異色の法律家である)

    しかし、内容は非常に緻密で切り口も鋭い。厚労省の村木氏の冤罪事件から検察という組織に対する体質の問題に切り込み、そこから一般の組織へと視野を広げ、コンプライアンスという普遍的な問題として捉えることにより、組織の不祥事が起こるプロセスや、発生した場合の対応方法を丁寧に検証している。

    そして、広義の「法」に対して、ただ盲目的に守ることだけでなく、それが現実にそぐわない時の対処にも触れる。この辺りは、日本では「法」はお上や上層部から降りてくるものという意識に警鐘を鳴らすものといえるだろう。

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    2013年06月14日
  • 検察崩壊 ─失われた正義─

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    小沢事件がいかに無茶な捜査だったかを検証した本

    この事件がなければ民主党が政権をとった時には小沢さんが総理だったんだろうね。

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    2013年06月02日
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本

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    目的と手段の取り違えの問題点を提示。◆朝ズバッの編集・作為は問題だな。◆経済検察の質の低下の警鐘を鳴らす。

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    2020年07月27日
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本

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    ネタバレ

    情報を見極める目を養う必要がある。

    iPS細胞の臨床応用問題の新聞報道もそうであるが、
    報道されると、ありえないことも、真実だと思わされてしまう。

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    2013年04月21日
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本

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    「思考停止社会」。特に、現代日本の問題点を象徴する言葉だと思う。
    思考停止に陥っていることさえ認識できず、ただただ一方的に流される情報に受身。本質を隠す隠蔽体質、それに対して懐疑心を持続するパワーに欠け、見抜く手段さえ麻痺してしまった国民。

    法律も時代に即応できるような組織体制ではなく、事なかれ主義。踏襲社会が歪みを生む悪循環システムのようだ。

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    2012年08月26日
  • 検察の正義

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    本書は、元検察官である著者が政治資金問題、裁判員制度、改正された検察審査会法などにより大きく揺れ動く検察の正義を問い直した本である。
    本書を読むと近年の国策捜査の弊害が良くわかる。特に衝撃的だったのは、「吉田内閣時の指揮権発動が、捜査に行き詰まった検察側から提案された」という事である。既に2006年の朝日新聞において、報道されていたようであるが、本書を読むまで不覚にも知らなかった。
    日本のあらゆるシステムは賞味期限を迎え劣化しているが本書を読むと検察という組織も、例外ではない事がわかる。

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    2012年01月03日
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす

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    ルールや法律が目的とズレが生じると形骸化されたり、法律の抜け穴になり法律は守ってるけど社会の要請に応えられてない事は世の中にも普段の仕事でもよくある。
    法律は守らないといけないが、守る為のルールに生産性を感じない。

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    2011年09月05日
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす

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    ネタバレ

    本書のテーマはコンプライアンスである。90年代の末か国家公務員倫理法制定により、官僚の実社会との隔絶が広がり、法令を遵守するだけでは、社会的要請に応えられなくなって来ているという問題意識が存在する。

    例えば、談合について、高度経済成長期には社会的要請としての富の再配分としてのシステムが存在しており、雇用の確保、中小企業を通した地域振興、天下りの受け皿、技術革新などの多面的役割があった。刑法の談合規定も適用されず、談合は公然化していた。しかし、低成長時代、弊害が多く出始めたので会社法上の規定と公正取独禁法の見直しにより、談合に課徴金を課し、談合コストを高める事で談合=犯罪のイメージは定着した。90年代以降の規制緩和の流れの中で、一方で競争システムを助長する事で、消費者の利益に資する反面、受注実績に制限を掛けなければ安全、良質という社会的要請には応えられない。談合を巡る問題で、結果的に談合は「不正の温床」というイメージは出来たが、なぜ談合が必要とされていたのか社会的実態を問う事をしなかったため、談合=悪論が目的化し、手抜き工事や有望ななどの問題が出始めている。

    上記のように、時代とともに法令と社会的要請にはズレが生じ、拡大して来ている。法令遵守する事がメディアや規制緩和の事後チェック型の流れで求められるが、社会の要請に基づかなければ法律だけ守っても問題の解決にはならない。そこで法と実態社会のギャップの拡大を食い止める為に、どうすれば良いかは述べられていない。ただ、おそらく法令が完全に社会の要請に応える事は困難であろう。筆者はコンプライアンスを「組織が社会的要請に適応すること」と定義し、組織が法の趣旨に照らし社会的要請に応えるための組織改革が必要だと言う。ただ、当たり前の事のようにも思え、多くの企業が生き残るべく実施しているのではないかとも思える。むしろ、官僚という組織について知りたいので、他の書にあたろうと思う。

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    2012年03月11日
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす

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    法律を守るだけじゃなくてもっと能動的に考えようといった話。

    法律は相互に絡み合っていて、経済法をやるには色々な法律の理解が必要とのこと。
    検察官の方の本。

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    2011年06月16日
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本

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    食の安全の問題がまたとりあげられるようになったのでこの本を手に取ってみた。
    世間では食中毒事件と実際に食の安全を脅かす出来事が起きた。その被害が起きてしまったという点ではこの本に書かれている食の問題とは違うかもしれない。
    ただこの本にも書かれている重要なこととは本当にそれが消費者にとって利益になっているのか?ということである。隠蔽=悪、という図式がなりたっていては真実は見えてこない。公にしなかったのはそれが企業にとって利益が生じ、消費者にとって不利益が生じるからだったのだろうか。安全に関する情報をすべて提示していればそれは消費者にとって大きな誤解を生じさせ得ない。
    とかくそれが本当に消費者の利益になっているのか?この視点を忘れてはいけない。

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    2011年05月07日
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす

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    目を引くキャッチーなたいとるだけど、要は「コンプライアンス=法令遵守」ではなく「コンプライアンス=社会的要請への適応」であり、法令だけまもっていても、その法令の背後である社会的要請に応えなければコンプライアンス違反のそしりは免れないということ。

    1,2章はちょっとこじつけな感じがするけど、3~5章は社会人として読んでおいたほうがよい。

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    2010年09月20日
  • 検察の正義

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    [ 内容 ]
    理学部出身、鉱山会社を辞めて独学で司法試験に合格した「変わり種」が、さしたる動機も思い入れもなく、無理やり引きずり込まれた検察の世界。
    そこで目にしたのは、刑事司法の「正義」を独占してきた検察が社会・経済の構造変革から大きく立ち後れている姿だった。
    談合事件やゼネコン汚職などで「組織の論理」への違和感に悩んだ末に辿り着いた自民党長崎県連事件。
    中小地検捜査の常識を超える「長崎の奇跡」だった。
    こうした経験から、政治資金問題、被害者・遺族との関係、裁判員制度、検察審査会議決による起訴強制などで今大きく揺れ動く「検察の正義」を問い直す。異色の検察OBによる渾身の書。

    [ 目次 ]
    序章 私にとって検察とは
    第1章 私が見てきた検察
    第2章 日本的刑事司法の構造と検察
    第3章 経済検察への展開と「迷走」
    第4章 政治資金捜査の行きづまり
    第5章 揺らぐ「検察の正義」
    終章 「長崎の奇跡」

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年10月28日
  • 検察の正義

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    検察というものがどういうものか、著者の体験に基づき、批判的な視点で書かれている
    中身は面白いのに、主に文章力の問題で読みづらさを感じさせるのが残念

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    2010年04月25日
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす

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     なんかあると審査、検査を強化しよう、となる。また間接業務が増える。いまに間接業務だけになってしまうのではないだろうか?著者の言われるとおり「日本の建築物の安全性を支えてきた」のは「会社の信用と技術者の倫理」(p.80)なんですよね。文系の間接業務じゃない。

     まあそうはいっても信用だの倫理というのは文明だから、なかなか一朝一夕には対策が取れない。そこで、本書も背後にある社会の要請ってものをよく考えろ、というメッセージになっている。「常識が大事だよ、常識が…」というわけだ。著者は「本来、人間が持っているはずのセンシティビティ」(p.103)という表現をされている。まあ要するに、よく考えろよ、ということなんですね。だけどよく考えても報われないんだよね。それでも考えろ、と。そういうわけだ。

     読みどころはやはり実例が書いてあるところ。バカヤローという表現はとっていないが、困ったことがありますよ、という実例を使った文脈が面白いです。

     専門家のバカヤローという文脈がある。法律家ってのは生活にはたいして役にもたたない。そういう専門家だから、面倒なことは法律家に丸投げしていた。それでよかったし、法律家も少ないから偉かった、重宝された、というわけだ。win-winですね。著者は「巫女のようなもの」(p.130)だったとしておられます。

    縦割りのバカヤローという文脈もある。法律は個々にあるけれども、背後の価値観ってのはつながっているんだから、「タコツボの中に入ってでてきません」(p.138)というのは困りますよ、というわけだ。例えば企業法にしたって「企業に関する法全体を体系化して『面』でとらえるということ」(p.139)が大事とのこと。その通りですね。専門家ってのはその専門のオブジェクトのほうをキーに考えるんだよな。それをあてはめる相手の側の体系にあてはめないんだよなあ、と思いました。このくだりは賛同しました。しかし、面で捉えるには実体経済に近づかなければならないですよね。そこがイヤなんでしょうね。専門家の人は。そもそも実体経済がイヤだから専門家になった人が多いんじゃないのか?これは私の邪推。

     すぐ間接業務に持ち込むっていうところで、法令遵守ってのも、これもまた、わが国を覆う文系の禍いの一つだな、と解釈しました。

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    2010年01月04日
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす

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    新潮社
    郷原 信郎


    むずかしかったなーw
    普段新聞を読まない俺にとってはねw


    物事には多面性があって、
    ありき論や、善悪とか正誤とか、それだけで考えるのは幼いことですよー。

    っていいたいんだと思う笑

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    2009年10月07日
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす

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    発売当初に購入して中途半端なままだったので、読み返してみたんですが、改めて再読すると新たな発見というものがあります。視点が変わったり、気付かなかったところが浮き彫りになったり。読書自体が自分の成長の目安になったりするんでしょうね。

    (+)
    ・『会社法と労働法の関係』P135
    会社は株主のものという考え方が一般的に認知されだした現在、労働者(つまり社員)はその利益獲得に必要な労働用益であり、その労働契約の相手方であるという考え方。会社はだれのものかという前提にたった「会社法」と雇用や労働者保護を目的とする「労働法」は相互に密接に関連している


    ・『法の背後に何があるのか?〜社会的要請と法令遵守〜』P100
    法の背後にある社会的要請と、法令遵守の精神で締め上げた自らの守備範囲への意識の歪みがいわゆるテキサスヒットが生まれてしまう原因になってしまう。
    →自分がかつてそうだったと反省。意識するあまり、潜在的に法令遵守がインプリンティングされることによって、手がでなくなる可能性がある。


    (−)
    途中からコンプライアンス論からマスコミを暗に批判しているような内容にも見える。またフルセットコンプライアンスについては、どうしても5W1Hのような漠然とした話に終始して、実態例にそぐわない気がしてならない。



    【「法令遵守」が日本を滅ぼす】
    郷原 信郎 (著)
    出版社: 新潮社 (2007/1/16)
    ISBN-10: 4106101971
    ISBN-13: 978-4106101977
    発売日: 2007/1/16

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    2009年10月04日
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす

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     タイトル負けした内容。
     特に目新しいことはない。しかし、事実関係荷は問題ないので、毒にも薬にもならない感じか。

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    2009年10月04日