郷原信郎のレビュー一覧

  • 偽りの「都民ファースト」
    2017年とちょっと前なので問題提起レベルの本かもしれない。例えば有本香さんの本の方が突っ込んでいる。
    昨今の女帝本はまだ読んでいないが、多分、推して知るべしなんだろう。

    世の中を良くしたいのでなく、対立を煽り、風を読んでより大きな権力を望むのが行動原理。

    最後の方の一文。

    よくよく考えてみる...続きを読む
  • 初級 ビジネスコンプライアンス 第2版―「社会的要請への適応」から事例理解まで
    資格試験のため仕方なく手にしましたが、意外に参考になる内容でした。
    試験まであと何回か読み込みます。
  • 偽りの「都民ファースト」
    都民ではないが、当初小池氏が都知事になった時はこれで東京が変わると応援していた。ただ都民ファーストが都議選で圧倒的支持を得て、その候補者、代表者を見て何か違和感を感じたので読んでみた。
    小池知事の問題点を指摘されているが、もっと深くなぜこれほど小池氏が支持されているのかの考察が欲しかった。
    単に旧都...続きを読む
  • 検察の正義
    閉鎖的な内部の文脈に縛られ、時代に取り残された組織という意味では、検察も昨今のニュースになっている大企業も同じだ。

    処方箋は最終章に書かれた通り、本来的な目的まで遡り、各人が合目的的に判断し、行動することに尽きるのだろうが、そういう組織がそれを許容するか。
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    新書を読むのは久しぶり!
    2000年代に話題になった食の偽装/耐震強度偽装などのトピックをテーマに、報道によって拡張された言葉と実際の数字の間にあるギャップを検証することで、どれだけ人が情報を鵜呑みにしてしまうかということを前半で説いている。後半はメディアの不完全性についてが中心だが、大衆を「育てる...続きを読む
  • 銀行問題の核心
    江上剛×郷原信郎(弁護士)の対談集。みずほ銀行の反社融資の話と、東日本震災保証融資詐欺事件の話を中心に、今の銀行とか、あと検察(特捜)の問題点について。こういう問題点の指摘ってちょっと飽きてきたかな~。欠点ばかり見てても仕方がないというか。
  • 虚構の法治国家
    「引き返さない」検察と、検察に「もたれこむ」(もたれかかるよりももっとひどい)裁判所の構図を実際の事件を通して赤裸々に暴く。
    裁判中の美濃加茂市長事件も、市長の無罪が確定している。
    (贈賄側は有罪)
  • 銀行問題の核心
    著者:江上剛氏は、第一勧業銀行入行、広報部次長等を務め現在は退行し作家として活躍中。
    郷原信郎氏は、検事等を経て、弁護士として法律事務所を開設し、関西大学特任教授もと務めている。

    銀行は、口座の開設、振込・送金、クレジットカードの支払決済など、我々の社会生活に不可欠なインフラ昨日を離す「血管」であ...続きを読む
  • 検察の正義
    「法律が定める制度は国民の利益を図るためにあります。法律が機能していないことによって最終的に不利益を受けるのは国民です。我々国民一人ひとりが、法律の定める制度が本当に社会の実情に即しているか、適正に運用されているかに関心を持つ必要があります。」
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    組織論と思って読み始めたら、がっつり法律関係の用語が飛び交うという事態になってしまう。そもそも郷原氏が組織論?と不思議だったのだが、その時点で気づくべきだった。

    法律用語が容赦なく飛び交うので、法学の心得がないと難しい。私は理工系出身なので読み進めるのを何度も諦めかけた。(しかし、郷原氏は理工系の...続きを読む
  • 検察崩壊 ─失われた正義─
    小沢事件がいかに無茶な捜査だったかを検証した本

    この事件がなければ民主党が政権をとった時には小沢さんが総理だったんだろうね。
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    目的と手段の取り違えの問題点を提示。◆朝ズバッの編集・作為は問題だな。◆経済検察の質の低下の警鐘を鳴らす。
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    情報を見極める目を養う必要がある。

    iPS細胞の臨床応用問題の新聞報道もそうであるが、
    報道されると、ありえないことも、真実だと思わされてしまう。
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    「思考停止社会」。特に、現代日本の問題点を象徴する言葉だと思う。
    思考停止に陥っていることさえ認識できず、ただただ一方的に流される情報に受身。本質を隠す隠蔽体質、それに対して懐疑心を持続するパワーに欠け、見抜く手段さえ麻痺してしまった国民。

    法律も時代に即応できるような組織体制ではなく、事なかれ主...続きを読む
  • 検察の正義
    本書は、元検察官である著者が政治資金問題、裁判員制度、改正された検察審査会法などにより大きく揺れ動く検察の正義を問い直した本である。
    本書を読むと近年の国策捜査の弊害が良くわかる。特に衝撃的だったのは、「吉田内閣時の指揮権発動が、捜査に行き詰まった検察側から提案された」という事である。既に2006...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    ルールや法律が目的とズレが生じると形骸化されたり、法律の抜け穴になり法律は守ってるけど社会の要請に応えられてない事は世の中にも普段の仕事でもよくある。
    法律は守らないといけないが、守る為のルールに生産性を感じない。
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    本書のテーマはコンプライアンスである。90年代の末か国家公務員倫理法制定により、官僚の実社会との隔絶が広がり、法令を遵守するだけでは、社会的要請に応えられなくなって来ているという問題意識が存在する。

    例えば、談合について、高度経済成長期には社会的要請としての富の再配分としてのシステムが存在しており...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    法律を守るだけじゃなくてもっと能動的に考えようといった話。

    法律は相互に絡み合っていて、経済法をやるには色々な法律の理解が必要とのこと。
    検察官の方の本。
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    食の安全の問題がまたとりあげられるようになったのでこの本を手に取ってみた。
    世間では食中毒事件と実際に食の安全を脅かす出来事が起きた。その被害が起きてしまったという点ではこの本に書かれている食の問題とは違うかもしれない。
    ただこの本にも書かれている重要なこととは本当にそれが消費者にとって利益になって...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    目を引くキャッチーなたいとるだけど、要は「コンプライアンス=法令遵守」ではなく「コンプライアンス=社会的要請への適応」であり、法令だけまもっていても、その法令の背後である社会的要請に応えなければコンプライアンス違反のそしりは免れないということ。

    1,2章はちょっとこじつけな感じがするけど、3~5章...続きを読む