郷原信郎のレビュー一覧

  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    コンプライアンスは「法令遵守」ではない、というのはおっしゃるとおり。。しかし社会の要請を見極め、それに応えていくことは本当に難しい。
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    [ 内容 ]
    「申し訳ございません。違法行為を二度と起こさないよう、コンプライアンスを徹底いたします」とは、不祥事を起こした際の謝罪会見での常套句。
    だが、こうした「コンプライアンスとは単に法を守ること」と考える法令遵守原理主義そのものが、会社はおろか、この国の根幹をも深く着実に蝕んでいるのだ。
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  • 検察の正義
    検察の証拠改ざんとかリアルタイムで検察が話題になってた時に読んだけど、この組織の硬直した部分の理由が良くわかった。

    でも本著はそーいうところよりも、この著者の物語が話の中心で、それがとってもおもしろい。
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    コンプライアンス、法令遵守でさえ、所詮は「手段」に過ぎないんだと認識した。どんなことでも大切なのは、やはり「目的」そのもの。「手段」としてのコンプライアンスが「目的」化するから、おかしくなる。
    コンプライアンス、法令遵守の「自己目的化」が、さまざまな弊害を生んでる。確かに、そのとおり!!
    自分たちで...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    2011/02/28読んでいる最中の感想
    法律の目的が風化すると、ただ守ることだけが目的となり、当初の目的や意図が活かされず、かえって経済や社会への悪影響が生まれる。
    一般的には悪である"談合"にも、インフレ時代には社会的な存在意義があった。だが、デフレの時代では存在意義が薄れている。

    罪刑法定主...続きを読む
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    事実を不公平なく伝えられないマスメディアへの批判
    ●不二家や伊東ハム・姉歯建築・消えた年金問題の真相 マスコミの報道との齟齬
    また「虚偽を正したものへのあまりに厳しい制裁」「うやむやなままにしておいた方が非難されない」という社会の有り様に言及。
    社会の風潮に多大な影響を与えるマスコミの問題点など。
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  • 検察の正義
    検察の暴走、その実態。

    検察をしりつくすOBだからこそ書ける内容の濃さ。

    「国策捜査」という言葉を発する人たちがいたが、事件を理解するならば、現在進行形で起きている検察の暴走を知ることが肝心。
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    [ 内容 ]
    日本の経済と社会を覆う閉塞感の正体。
    相次ぐ食品企業の「不祥事」、メディアスクラム、年金記録「改ざん」問題、裁判員制度…コンプライアンス問題の第一人者が、あらゆる分野の問題に斬り込み再生への処方箋を示す。

    [ 目次 ]
    第1章 食の「偽装」「隠蔽」に見る思考停止
    第2章 「強度偽装」...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    なんとなく聞こえがいい「コンプライアンス」という言葉は、ここ10年の間に一気に広まった。これを法令遵守と訳し、ひたすらちゃんと法律を守りましょう、と捉えることがさらなる失敗を生む、と著者は語る。
    そのとおりであると思う。そもそも法律は、それ単独で成り立つものではない。その背景に「社会」「慣習」「常識...続きを読む
  • 検察の正義
    世の中の進展とともに検察の正義の実現の独占が行き詰っている。今求められているのは、正義の実現に関わって多様なステークホルダーとの調和だ。
    長崎の奇跡は、立場を越え、正義の実現を訴えかけたことにより為しえたことだ。
    長崎の奇跡に普遍性があるとすれば、それは、日本全体へと波及していくはずだろう。
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    遵守してなにを達成するかというその先の目標を見ないまま、
    法令遵守なんて言っても何の意味もない。
    経済活動を萎縮させてしまうような規制ばっかりまかり通るだけ。

    なのに法令遵守に異議を唱えればバッシングされることうけあい。
    「法令を遵守しましょう」っていう言葉は「人を殺してはいけません」っていう言葉...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    何でも法にすればいいというわけでもない。むしろ、何でも法にするから現実と法令の離隔が生じる。(2009.05.13)

  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    「遵守」に蝕まれる日本、という副題の通り、形式的な法令遵守に囚われすぎて、本質を見誤っているのではないか、という内容。扱われている話題としては、不二家、伊藤ハムの偽装事件、耐震強度偽装事件、村上ファンド、ライブドア事件、裁判員制度、年金記録改ざん問題がある。日本の法律制度の根本思想として、「普通の人...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    「未熟な」法治国家である日本で、法令のみを守るだけでよしとする風潮に警鐘を鳴らす。
    「なぜ」は色々な事件によって詳しいが、「ではどうすれば」にもうちょっと...という感じ。
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    ゼネコンの談合、ライブドア、村上ファンド、パロマなどの記憶に新しい問題を例に、「法令遵守」に固執することの弊害を説いています。
    法令によらない、倫理観・信頼・社会的責任を果たそうとする姿勢によって支えられた日本が、変化しようとしているのを感じました。
    現状では法的責任を追及されるのを恐れるあまり、会...続きを読む
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    法令遵守が徹底された今は、問題の中身より、偽装、隠ぺい、改ざん、捏造は一切弁解ができない。
    背景や原因は問われず、法令に違反したかどうかだけが問題とされる=本当に正しいか、思考が停止している。

    食の偽装、隠ぺい
    不二家の問題は、賞味期限と消費期限の問題
    ローソンの焼き鯖寿司回収、賞味期限切れの原料...続きを読む
  • 「単純化」という日本の病 安倍政治が日本に残したもの
    「森・かけ・桜」の何が問題だったのか、よくわかる本

    でも、専門用語が多く、集中しないと理解しづらい

    そして、単純化されてしまった今、今後の指針は見えてこない、、
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    1. 検察の起訴裁量について

     法令と実態が乖離しているような状態で「形式的にすぎる」官僚を批判しているが、検察については法令違反については淡々と職務を遂行すべきだと感じた。世間から特装検察が評価されていた執筆時とは異なり、袴田事件を筆頭に検察への不信も高まっている現在では、「柔軟に」事件に対応し...続きを読む
  • 企業法とコンプライアンス 第3版―“法令遵守”から“社会的要請への適応”へ
    コンプライアンス=「法令遵守」ではなく「社会的要請に応える」ためのもの
    <フルセット・コンプライアンス>
    発生した問題について、事実関係を明らかにし、その原因を究明して是正措置を講じるという「問題解決」を重視する点が特徴。
    (1)方針の明確化
    (2)組織の構築
    (3)予防的コンプライアンス
    (4)治...続きを読む
  • 「深層」カルロス・ゴーンとの対話~起訴されれば99%超が有罪になる国で~
    事実はひとつしかなく、当事者しかわからない。

    ゴーンの無罪に偏った論調だが、経営については厳しいコメントも。

    とはいえ、元従業員としては、なんか虚しくなる内容でした。