郷原信郎のレビュー一覧

  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    情報弱者とか強者とかいうけど、真実を理解するには相当ニュースを読み込んで、客観性をもって考えないと強者にはなれないなと感じた。行き過ぎたコンプライアンスに陥らないために、マスコミもうまく使いこなせないと墓穴をほるのでしょうね。今まで「不二家のケーキは買わないぞ」と思ってましたが、考えを改めます<(_...続きを読む
  • 検察崩壊 ─失われた正義─
    ネットや一部の著作で言われている「検察の権力・横暴」には懐疑的だったが、郵便不正事件、小沢裁判などの一連の検察不祥事から本書を購入。著者と上記事件の当事者との対談を通じて、検察の問題点(恣意性や間違いを否定できない体質)が浮き彫りになっている。
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    法令遵守の観点でしか物事を考えない、その背景、実態には目を向けずに単純化され、思考停止社会に陥っている。マスコミには視聴率のためなら事実を曲げて報道し、間違っていても逃げ続ける。マスコミの視聴者受けするための単純化優先の論理が社会の思考停止を助長する。
    これまでの報道、一般に認識されてきた事実はマス...続きを読む
  • 検察崩壊 ─失われた正義─
    ライブドア事件辺りから、検察ってちょっとおかしくなって来てないかと感じだし、村木さん、小沢さんの事件で信頼が失墜。日本がまともな法治国家である為に、検察組織には生まれ変わってほしいです。新聞、メディアがスルー気味なこういった問題を、正す為に活動されている方々は本当に尊敬します。
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    郵便不正事件から検察の実態が暴かれたが、元検察の筆者がなぜ起こったのか、その仕組みから、具体的な事例での提言をまとめている。

    具体的には、官公庁、医療、放送メディア、証券会社、などのことや、クライシスマネジメントについて述べている。筆者の本を読んでいると、ほとんどは今までの本に書いてあるかなと思う...続きを読む
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    法令を守ることだけを主眼としてしまって、その奥にある真の目的を守れなくなっている現状を、元検事の視点から解き明かした本。

    具体例としては、食料品の偽装、建築の構造計算、経済司法の問題、裁判員制度の問題、厚生年金の問題、マスメディアの問題点を挙げている。

    思考停止になることの問題点を考えるならば、...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    「法例遵守」することで、大丈夫だと思っている日本人に向けて、それが問題の解決にはならないことを指摘する良書。

    談合が非公式のシステムとして認められたことであること、公正取引委員会が歴史的には非常に難しい立場であったこと、ライブドア、村上ファンド、耐震強度偽装事件、パロマ事件などを例に挙げて、官とマ...続きを読む
  • 検察の正義
    理系出身で就職後、司法試験に合格して検事になったという変わり種の著者が、検察の正義がうまくきのうしていたものが、機能しにくくになっている現状を鋭く指摘している書。

    内容は、検事になった理由から始まり、日常の仕事や人々の関わり、検事が多くの権利を有していることを説明している、また、問題となっている、...続きを読む
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
     検察問題を入り口に,コンプライアンス≠法令遵守という持論を展開。フルセットコンプライアンス,リスクマネジメントとクライシスマネジメント,などなど,非常に予防法務的な立論です。コンプライアンスを社会の要請に応えるという意味だと強調すればする程,法律家の専売特許ではなくなるような気もしますが,修羅場を...続きを読む
  • 検察の正義
    とても説得的な文章だと思います。タイトルは表層的な皮肉かと思いきや、問題の本質を表してます。こういう人が地検の次席までやれた時代があったんだなぁ。。。現役の検察官からみれば色々言いたいことはあるとは思うけど、これくらいの問題意識は共有して欲しい。今まで縁のあった心ある検察官の感想を聞いてみたいと思う...続きを読む
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    『法令遵守が日本を滅ぼす』。なんだかタイトルもあざといし、新潮新書なのであまり期待しない方がいいかな(←出版社差別)と思いながら読んでみたのですが、思ったよりも面白く読み応えのある本でした。

    法律と企業倫理のこれまでの関係と、そのこれからあるべき関係が述べられています。具体例や歴史的経緯、それに日...続きを読む
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    郷原氏の著書
    コンプライアンスの定義『社会の要請に応えること』の意味を、各業種における過去事例を交えて説明。
  • 「法令遵守」が日本を滅ぼす
    有名な郷原弁護士の著書。
    フルセット・コンプライアンス論の提唱者。今取り組んでいるコンプラ課題の来季以降の方向性の参考にと、購入してみました。『食の不祥事を考える』と『司法記者』は読んでみようかと…
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    思考停止社会か。本書に出てくる、事件は当時メディアでよく騒がれていた。年金の問題、食品偽装、livedoor事件等。自分も思考停止に陥っていて、「ああ、また悪いことしているよ」と思っていた。

    それは何故か。今、出た答えは、固定観念が強くて知ろうとしなかったことがデカイのかも。

    でも、そこから知っ...続きを読む
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    組織が思考停止状態にならないことはいざ組織を運営する側になると想像以上に難しい。

    いざ困難に直面すると、組織が思考停止状態にある場合がほとんどで、この本の深さが分かる。
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    ・「コンプライアンス」とは「法令遵守」のことではない。組織が社会の要請に応えることだ。
    ・なぜその法令があるのか?ということから根本的に問い、皆で話し合い、場合によっては法令の改正まで考える「ルールの創造」が必要。
    ・組織としてセンシテイビティーを鋭くすることが重要

    会社の守りをサッカーにたと...続きを読む
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    著者は東京地検特捜部、法務省法務総合研究所総括研究官等を経た、日本における組織のコンプライアンスの第一人者(巻末の著者紹介より)。

    コンプライアンスを単に「法令遵守」ではなく、「社会の要請に応える」という観点で取り組むべきと解説する。

    自分は現状「法令順守」を推進する部署に所属しているが、思考を...続きを読む
  • 組織の思考が止まるとき 「法令遵守」から「ルールの創造」へ
    とかくコンプライアンス=「法令順守」と考えられがちであるが、その考え方が組織を萎縮させ、思考停止を起こし、問題が発生した場合に間違った対処を行って取り返しのつかない結果を引き起こすと説明する。コンプライアンスは、「社会の要請に応えること」であり、組織の目的・存在理由を念頭に置いておくこと、それを感じ...続きを読む
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    法令遵守の御旗の下で繰り返されるマスコミのバッシング、マスコミ自体の虚偽報道、その他。
    年金改ざんの問題の実態をきくと、じゃあどうすればいいのか、という気になる。役人が良心に基づき良かれと思ってやっていることなので、目をつぶるべきなのか。その前提で着服、使い込みをしたのがそもそものきっかけではなかっ...続きを読む
  • 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
    耐震偽装、賞味期限といった世間を賑わせた社会問題から、「法令遵守」の皮をかぶった「思考停止」に対する警鐘を鳴らす。実例が豊富でわかりやすい。思考停止は法律に限らず、学校や企業などどこでも起こりうることだと私は思う。問題なのは、「思考停止」自体ではなく、「思考停止」を自覚できているかということな気がす...続きを読む