高橋是清のレビュー一覧

  • 高橋是清自伝(上)

    Posted by ブクログ

    自伝なので脚色もあるだろうがちょっとドラマ化したら少し薄めないとドラマにならないだろうくらいの濃ゆい人生

    0
    2024年12月07日
  • 随想録

    mac

    ネタバレ

    合成の誤謬

    ・個人経済から見る時と、国家経済から見る時とは、大変な相違がある。
    例えば、ここに一年五万円の生活をする余力のある人が、倹約して三万円を以って生活し、
    あとニ万円はこれを貯蓄する事となれば、その人の個人経済は、毎年それだけ蓄財が増えていって結構なことである。
    しかし、これを国家経済の上から見る時は、その倹約に依って、これまでその人が消費していったニ万円だけは、
    どこかに物資の需要が減る訳である。その分、国家の生産力はそれだけ低下してしまう。
    故に国家経済より見れば、五万円の生活をする余裕ある人には、それだけの生活をして貰ったほうがいいのである。
    また、別の例えをすると、仮にある人が待合へ行って

    0
    2023年04月08日
  • 高橋是清自伝(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     日本がロシアの属国になるかどうかの瀬戸際だった日露戦争における高橋是清の活躍は、改めて素晴らしかったと思った。また外債を引き受けてくれたヤコブ・シフやアーネスト・カッセル卿などの人々は日本の恩人である。
     自伝上下巻を読み終え、明治の外交史、財政史、経済史を学べた上、是清の「利害を打算せず、常に条理に基づいて行動する」という姿勢はこれから社会人になる自分にとってとても参考になった。

    0
    2021年03月24日
  • 高橋是清自伝(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自伝の後半は銀山経営で詐欺にあい、無一文になった是清に友人たちが助けの手を差し伸べ、日銀に職を得るところから始まる。建築所事務主任。日銀本店の建物は是清の知恵と努力の賜物だった。

    銀行家としての実績を積み上げ、横浜正金銀行の経営に乗り出し副頭取に。やがて日銀の内紛に巻き込まれ、日銀副頭取となる。

    やがて日露関係が悪化し、日露戦争が勃発。ここからが下巻のクライマックスである戦費調達のための5回にわたる外債起債だ。
    起債のために数多くの英米独仏の有力者と信頼関係を築き、市場動向を見極めながら次々と起債を成功させていく。

    最初の起債では、イギリスでは希望の半額の500万ポンドしか発行できないと

    0
    2021年03月02日
  • 高橋是清自伝(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    津本陽の書いた高橋是清の生涯を描いた作品を読み、興味を持って本書を読んだ。
    津本はこの自伝を元に小説を書いた事は明白で、エピソードも全く重なっているが、やはり本人の書いたものの迫力は全然異なる。

    是清活躍の背景に傑出した英語の語学力がある。幕府の御用絵師の子に生まれ、仙台藩足軽の家に生後すぐ養子に出されたにもかかわらず、何故に秀でた語学力を身につけたか?

    12才で横浜の外資銀行のボーイとして雇われ、14才でアメリカに渡る。コミュニケーションは英語オンリーの環境に置かれ、座学ではない語学力を身に付けたことが大きい様だ。今の日本の座学主流の英語教育を根本的に考え直す必要がある。

    アメリカに語

    0
    2021年03月02日
  • 高橋是清自伝(下)

    Posted by ブクログ

    波乱万丈の高橋是清の半生を描いた口述自伝。ペルー銀山の開拓に失敗しどん底から実業界に転身した是清が、着々と立身を重ねついには日露戦争における資金調達という国運を左右する大仕事に挑む下巻。
    上下巻通して読んでいてまず感じたのは、その桁違いの馬力。常に無私の境地でものごとを押していく感じの凄さがあった。そしてリレーション力。主にロンドンにおける日露戦争間後の外債発行においても、光明を見出すきっかけとなったユダヤ人アメリカ金融家シフとの出会いを始め、各国の要人とするすると関係を築いていってしまう。自身の口述ゆえ淡々と描かれているが、この人以外にはできない芸当だったであろうことが伝わる。歴史を紐解くと

    0
    2020年05月22日
  • 随想録

    Posted by ブクログ

    高橋是清自伝上下巻に続く自伝です。是清の言葉には含蓄があり首肯するところが大でした。当時、蔵相経験者として是清が思っていたことを知ることができるのも良いのですが、趣味や日常生活の話もしているのが興味深かったです。最新刊なのでかなづかいも現代に近いので比較的読みやすい印象を受けました。

    0
    2018年11月11日
  • 高橋是清自伝(下)

    Posted by ブクログ

    単調な筆致で少し飽きてくるところもあったが、これだけ流転を繰り返す人生は珍しく、とても興味深かった。英語以外に専門性があるようにも思えないが、本質をとらえて専門家の話を聞いて調整して決めるのがポイントのように感じた。

    0
    2024年08月15日
  • 高橋是清自伝(上)

    Posted by ブクログ

    経歴はそれなりに知っているつもりだったが、ここまで破天荒とは思っておらず、とても面白く読めた。人間としての強さと魅力を感じる。

    0
    2024年08月03日
  • 高橋是清自伝(上)

    Posted by ブクログ

    高橋是清といえば、歴史の教科書において総理大臣経験者で二・二六事件の被害者と知るのみだったが、この自伝を読むことで随分と印象が変わった。
    ペルー銀山での失敗までが描かれており、随分とヤンチャな少年時代から放蕩時代の話に至るまで、およそ総理大臣になる者の生き様とは思えないようなものばかりだった。
    とはいえ、時代の流れを自分なりに見極め、国を良くするためにどうすれば良いかを考えながら生きており、その発露が些か破天荒な結果を招くだけなのだとよく分かった。

    0
    2023年08月20日
  • 高橋是清自伝(下)

    Posted by ブクログ

    是清人生のハイライトの1つ、日露戦争の戦費獲得のため外国を飛び回る。そこでこの自伝は終わる。52歳。81歳まで生きてるから先を知るには続編の自伝を読まなければならないようだ。

    0
    2023年03月11日
  • 高橋是清自伝(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     12歳くらいでアメリカに渡り、知らぬままに契約書にサインさせられ奴隷になったり、その頃から浴びるほど酒を飲んだりと、すごい破天荒な人だと思った笑
     是清が農商務省で働いていたときの話も出てきて、前田正名や谷干城など、以前読んだ農業の本で知った名前の人物も出てきた。
     最後のペルー銀山事件も、当時の状況を想像するだけで凄まじい。NHKのグレートトラヴァーズに出ても良さそうな感じではなかろうか笑
     下巻はいよいよ日露の際の資金調達の話とか出てくると思うので楽しみである。

    0
    2021年03月13日
  • 高橋是清自伝(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文書は単調。
    元は菓子屋の息子だったが養子となり武家に入る。14歳でアメリカに渡り、語学を学ぶも立ち位置は奴隷。
    帰国後は、身につけた英語で先生や役人となる。特許整備、ペルーの鉱山経営は失敗。日銀では海外からの融資獲得に尽力するまで、出世する。芸者にいれ込み浪費。投資話、詐欺にも引っかかる。波瀾万丈の人生。

    0
    2025年01月08日
  • 高橋是清自伝(上)

    Posted by ブクログ

    江戸後期、1854年生まれの高橋是清の自伝。若い頃に留学して、語学を学んだ事が本人の強みになっている。
    今では考えられないくらい色々な職業についている。
    銀山開発に失敗したところで、上巻終了。
    読みずらい箇所もあったが、読み流し作戦で突破。

    0
    2024年11月29日
  • 高橋是清自伝(上)

    Posted by ブクログ

    今もそうなんだろうと思うけど、好奇心とか志とかに素直に従って行動すれば何でも経験できる、どんなものにでもなれるんだなと実感する。幕末、維新、明治の雰囲気が少しわかった。下巻で進む時代を読むのが楽しみ。

    0
    2024年04月11日