朽木誠一郎のレビュー一覧
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「健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方」
医療デマは命にかかわる
例1.ガン放置理論・・・標準治療を否定する
例2.反ワクチン
つけ込まれる理由
・情報格差・・・医療についての情報には、医師などの専門家とそれ以外の人に大きな格差がある。悪意のある(ない人も多いと思うが)騙す人はこの格差につけ込んでデマを流す。騙されないようにするには知識が必要。
経済合理性が騙す人を生む
・売れるから作る。健康食品は健康になりたいという需要と、利益を見込めるから売るという供給で成り立っている。
経済合理性は医師に対しても働きうる
・転倒した子供がいたとして、頭を強く打っ -
Posted by ブクログ
BuzzFeed Japanの医療部門コーナーで記者をやっている朽木誠一郎さんが書いた一冊。
あやしい医療情報に対して丹念に取材を行い、その怪しさをひもといたり、そういう情報への精査の仕方も書いています。
医療デマがなくなるように、と書き始めた本ですが、その難しさや背景も後半で語っています。
正しさを伝えるだけでは、どうにもならないという難しさ、悩みも伝わり、考えさせられる部分もあります。
途中、出版業界においての健康本問題にもメスを入れています。
その途中で、出てくる本に関わる人たち(匿名が多かったけど)の悩みやつらさも、構造的な問題から出てきていることもあった。
また、そうしたことが表 -
Posted by ブクログ
とても良い内容だった。
以下はポイント。
ハッシュタグは今も生きている
第一章 健康になりたい人とそれを騙す人
・もっとも確からしいダイエット法は、「食事の節制」と「適度な運動」だけである
・機能性表示食品やトクホには、不十分とはいえ、一定の基準が存在するが、本当に注意が必要なのは、なんの基準もない、いわゆる健康食品
・「医療の不確実性」とは医療に100%はないという意味
・医師でもパターナリズムとインフォームド・コンセントの狭間で悩んでいる
・医師は「不完全な代理人」である
経済合理性は医師に対しても働き得る
・免疫療法は効果があるのと効果が証明されていないのがある。
「免疫チェ -
購入済み
朽木さん凄い
前職で交流があった朽木さんがもの凄く痩せられた
その取り組みと、根拠について書かれた内容
正直専門的なお話のくだりは理解2割程度だが、それでも痩せるために取り組まれてきたことは真似できるところが多くありました。
私も本書を参考にダイエットに励みます -
Posted by ブクログ
☆本書のメッセージ
正しい医療情報を選択できる社会を作る
●読んだきっかけ
audiobookのセールに惹かれて
●本の概要
医療ジャーナリストである著者が、今日のメディアにおける誤った医療情報の氾濫について叙述。この問題を食い止めることの難しさについても述べながら、どのように医療情報と付き合っていけばいいかを語る
●本の面白かった点、学びになった点
*「ヘルスケア大学」を運営している、リッチメディア最低やん...。就活してたときに目立ってたけど、、やっぱ儲かって、自社が成長していくことにしか興味がない会社ってあるもんなんだな
*大学の研究教育で誤った情報の選択は防げるだろう
・著者 -
Posted by ブクログ
インターネット事業者なら2016年末におきた「WELQ問題」を知らない人はいないはずです。
本書の中では「医療デマ」という言葉を使っていますが、医療に関する信ぴょう性の薄い記事を大量につくって、グーグルなどの検索エンジン対策(SEO)をして、ウェブページに誘導することが大きな問題となりました。
これまでにも「この記事、本当かよ!」みたいなことがありましたが、人の命に係わる「医療」を題材にしていたことが何よりも問題視され、そこから芋づる式に「キュレーションメディア」と呼ばれている特定のテーマについて記事を大量に作る?作らせていたサービスが一気に問題視されました。
何が問題の中心か?と問われ