中西鼎のレビュー一覧

  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

    Posted by ブクログ

    一冊完結。
    とても下劣で暴力的な描写。 人間を壊す過程、壊された人間が追い詰められていく心理。醜さの極致を体現した登場人物達。そいつらが君臨して善良な者をなぶり殺す田舎。
    そんな読むに耐えないシーンで進む本作、胸くそ悪いの言葉がピッタリで評価1にする気も起きましたが、それほど衝撃を与えるライトノベルも無いもんだと思い最高評価です。
    民俗学、宗教、教育、精神医学の知識を織り混ぜた衝撃の復讐ライトノベル、読めば嫌な気分になること請け合います。
    それでもクズ共がクズのように死体になるところに爽快感を感じたいならどうぞ。でもそしたら読む側の人間性にも問題が、それを行間から作者さんが観察してるのでは…

    0
    2025年06月29日
  • 宮澤くんのあまりにも愚かな恋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    果南との爛れた関係をズルズルを続け、トイレでの行為も発覚し破滅への道まっしぐらかと思ったけど、幻想の中でルインと仲直りをし、お互いに浮気公認という形で復縁。後日談では半年経っても2人の関係は続いているけど、果たしてさらにその先はどうなることやら。

    果南妊娠のバッドエンドでなくてよかった。改稿前は果南エンドだったらしいが…。

    0
    2025年02月18日
  • 宮澤くんのとびっきり愚かな恋

    Posted by ブクログ

    青崎が救えないな…。瑠音も男女交際に対しての価値観が人と違うから、かなり特徴的なメインヒロイン。

    青崎と瑠音のやりとりを果南に見られたときはゾッとしたな。果南がだんだんおかしくなっていくのも読んでいて印象的。

    0
    2025年02月12日
  • 少女Null 1

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    2話の公園で、マリーが地面に描いていた落書きは何故フラクタル図形であるシェルピンスキーのギャスケット…?

    #ダーク #ドキドキハラハラ #怖い

    0
    2024年04月10日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

    Posted by ブクログ

    これはまたすごい。端的に言うと、土着の神様 『オカカシサマ』の力を使った復讐劇。
    神様を使役した行動のおどろおどろしい描写、そして讐劇の悲惨な背景など、暗いストーリーで心にダメージもありますが、独特な作風で楽しく読めました。
    特に、オオカカシサマの使役による復讐は、独特かつ恐ろしいもので、本作特有の面白さがあったと思います。
    本作はこれにとどまらず、復讐劇を通じた冥と栞の恋模様が描かれているのが凄い。復讐劇というある種の特殊状態における恋模様は、悲しくも愛おしく、そして切なく感じました。

    0
    2023年09月25日
  • たかが従姉妹との恋。 2

    Posted by ブクログ

    これはとっても良かったぞ。
    綺麗に言うと、5人の従姉妹たちと凪夏と織りなす、激動の恋物語。従姉妹という近しい距離感によって、お泊りや小旅行等のイベントを効率的に実現。イベントを通じて、彼らの関係性をスピーティーに複雑化してゆく、シナリオ運びが凄かった。
    全般的に、女の子たちが「強い」お話で、主人公は終始ヘタレ。だけど、女の子たち一人ずつの、恋に向ける覚悟のほどや強さ、それに伴う行動が異なっていて、それぞれのアプローチの違いが面白かったです。特に、凪夏は帯のシーンといいその後のシーンといい、めっちゃ強くてすげえわ。

    0
    2023年06月03日
  • アルキメデスの捜査線 学者警部・葵野数則

    Posted by ブクログ

    ラノベ的なノリで読むことが出来たのでミステリー初心者には嬉しい(専門的なところはちんぷんかんぷんだけど)
    続刊は近日中に読もうと思っています。

    0
    2023年03月30日
  • たかが従姉妹との恋。

    Posted by ブクログ

    恋愛に対する感性が異なる従姉妹たち織り成す、青春物語。
    作品全体に渡るしっとりとした雰囲気は、独特の読み心地。
    「いとこ」という、血縁だけど結婚できる絶妙な距離感の存在を軸に、心を揺さぶる様々な仕掛けをが展開されるお話で、とても良かったです。
    絢音の幹隆に対する態度の変遷など、絢音が何を意図して行動しているのか作品全体に渡って読み取れない箇所が多く、色々気になりました。
    後2人ぐらいは従姉妹のストックがありそうだし、今後の展開も非常に楽しみです。

    0
    2022年12月24日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

    Posted by ブクログ

    『“神”をも息を呑むような、渾身の復讐劇』

    こんな突飛な復讐劇あったものか、とその発想に非常に驚かされる。
    復讐には、下剋上のようなことをする方法や、社会的に正当(もしくはグレーな)方法、更には虐待や殺人など法に触れる方法など、種類は様々だ。
    だが、本作はそれらのどれにも当てはまらない、奇想天外な手段で行われる。

    本作は、阿加田町という町を舞台に繰り広げられる復讐劇。
    いじめを受け不登校になった高校2年生の中川栞は、ある時、父親の親友の娘である佐藤冥と共に生活するようになる。
    冥は高校1年生であるが、ある人物達への復讐を果たすべく、親元を離れ、阿加田町に住む中川家で生活するようになる。

    0
    2025年12月14日
  • サクチシノニエ ~異端の儀式~

    Posted by ブクログ

    茨城県の村。
    続く猟奇的な事件。
    偶然か、必然か。
    と、いった趣向。

    物語としては十分楽しめた。

    薬、童謡、宗教。
    ライトノベル、ホラー、民俗。

    いろいろな要素が散りばめられているのだけれど、
    散ったまま終わってしまった感覚。
    小説として、いち作品としては、
    どこか惜しい作品。

    0
    2025年09月26日
  • アルキメデスの捜査線 学者警部・葵野数則

    Posted by ブクログ

    初読み作家の中西鼎さん
    刑事×バディもので、変人学者と女性刑事のお話でしたꉂꉂ
    短編連作だからか、続きが気になるところ
    めちゃくちゃ面白かった
    続編にも期待!!

    0
    2025年08月23日
  • シュレディンガーの容疑者 学者警部・葵野数則

    Posted by ブクログ

    シリーズ第2弾。葵野さんと珠緒さんのコンビが良かった!推理というよりも捜査系で警察小説として読むと面白かった!

    0
    2025年08月23日
  • 放課後の宇宙ラテ(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高校生になった我沢圭太郎と小手毬未想、転校生の月代曖が数理研(実質オカルト研)の部活で曖の「存在しない夏休み」の記憶ついて、その真相を究明する。「特殊性癖教室」以来の著者作品だから最初は作風の違いに戸惑いもあった。それでも前半は学園モノとして読めたが、中盤からSFみが濃くなって若干理解が追いつかない場面もあったけど、それはそれとして読み進めるうちなんだかんだで感動のフィナーレを迎えた。序盤で未想の出番が若干少なめ?って思ってたので、そういうことだったのねーと納得。細かい記憶はないけど読後感がすごくよい。

    0
    2024年12月09日
  • 宮澤くんのとびっきり愚かな恋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    え、ここで終わり?と言うのが読み終わった第一声。
    とんでもないところで終わったのでびっくりしたのだけど後書見たら続きがあるようなのでそれなら納得。
    と言うか、この巻だけだと宮澤くんの恋は決して愚かではないな。
    むしろ宮澤くん自体が愚か者だと思う。
    この後、題名に見合う話になっていくんだろうか?

    物語は良くある偽装恋人話から始まるのだけど、そもそもセフレのいる女の子を好きになること自体は決して愚かな恋ではないと思う。
    それよりも彼女と本当の恋人になりながら、別の女性とそう言う関係になることの方が愚かだろう。
    それにしても後半の主人公の、行ってはイケない方向にどんどん進んでいく有様はなにやってん

    0
    2024年09月26日
  • 特殊性癖教室へようこそ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者初読。最近ストレスで体調不良が続いていたため、ちょっとおバカな物を読みたいと思い購入。大学4年の伊藤真実はテレビ業界に憧れるも就活は全滅。仕方なく祖父が経営する高校の教師として働く事になるが、担当するのは特殊性癖を待つ生徒が集められたクラス。そこで生徒たちに寄り添うことを厳命された主人公のおバカなアクシデントの数々。ファンの方には怒られるかもだけど、少し前に読んだ朝井リョウ先生の「正欲」に通じるものもある。誰がどんな性癖持ちか分からず悪戦苦闘する主人公の成長物語。最後は「スン」ってなるけど続編へ進む。

    0
    2024年09月18日
  • 少女Null 1

    Posted by ブクログ

    2巻が発売されていたので1巻を買って読んでみた。1巻ではまだツカミの段階だけど、なかなかおもしろい。SF的アイデアがどこまで展開するのか期待。

    0
    2024年04月08日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

    Posted by ブクログ

    いじめ、自殺、復讐がすぐ頭に浮かぶ小説なので、今心が弱ってる方はおすすめしないかな…
    まぁ、ハッピーエンドなんで、読んでください。
    あ、B級映画好きな人なら、楽しめそう…かも笑

    0
    2024年02月26日
  • アルキメデスの捜査線 学者警部・葵野数則

    Posted by ブクログ

    所轄から警視庁捜査一課の新設部署に異動となった大村 珠緒。
    そこにいたのは、数学の元准教授で葵野 数則。
    そして、個性的な面々。
    異色のバディ2人が難事件に挑む。

    ・加算される遺体
    ・変換される証言
    ・展開される爆発
    ・未証となる愛情
    ・復号される誘拐

    あらゆるトリックを見破る科学知識を有する葵野と、思わぬ真実を見抜く直感力の大村。
    2人の理性と感性が、真実をあばくミステリー。

    0
    2023年08月24日
  • シュレディンガーの容疑者 学者警部・葵野数則

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初の事件以外は毒ガステロに関わる長めの話。
    最初の事件はどうしても脳内に「はなて、こころにきざんだゆめを……」という歌がエンドレスリピートされたが、それはさておき。

    毒ガステロの方は、色々情報は集まってくるのに犯人にたどり着けないのも不気味だったし、たどり着けたところで最後のテロを阻止できたと思えないのも不気味だったし、実際そうだったしで、常に不穏さ・不安感との闘い。
    読んでいて先が気になって仕方がなかった。
    テロの順番の謎も二段構えで面白かった(というのはネタ的には不謹慎か?)

    ただあれだけ大規模な毒ガステロ事件も「土星23事件」のほんの一部なんだなと思うと、事件はまだまだ続きそう。

    0
    2023年04月29日
  • アルキメデスの捜査線 学者警部・葵野数則

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三来とのエピソードはほんの少しだったけど、それでも葵野にとっての特別さが際立っていて切ない。
    数学の天才から見える世界が垣間見れたのもおもしろかった。

    0
    2022年07月26日