粟田房穂のレビュー一覧
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メモ
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・高齢化社会のアミューズメント事業
→「子供だけ」に視点を当てたパークは生き残れない
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・「娯楽」は1つ1つの「点」ではなく、楽しみの流れる「線」
→ディズニーのエントランス(ワールドバザール)はムード作りに欠かせない
(乗り物がないのに莫大なコストをかけた背景)
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・ディズニーは「擬似海外旅行」
→パークでアメリカ人になりきる日本人
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・本社へのロイヤリティは5〜10%
→ライセンスの強み
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・「心地よい異空間の提供」がビジネスのPOINT
→ファミレス、パソコン、ウォークマンとかが良い例
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・パークのゴミ箱は郵便ポスト型
→ポイ捨て防止 -
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リゾート事業の参考にしたいと思い購入。
内容は分かりやすく本当に一時間ぐらいで読めてしまったが、参考になる点はかなり多かった。
ディズニーのコンセプトはファミリーエンターテイメント。顧客は思った以上に大人が多く。TDLの70%は18歳以上。
リゾートで収益性を高める秘訣は滞在時間を伸ばすこと。TDR全体で顧客を囲い込むことで飲食、宿泊、翌日の入園料を稼いでいる。
それを可能にする複合的な条件がある。一つはその広さ。TDRの広さは51haとUSJの39haより大きいが、この大きさが絶妙で、一日に回る切ることはできないが広すぎて不満を持つほどではない。二つ目はその距離感。USJは都心部からのア -
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ちょうど、TDLがオープンしたのは、日本が成長社会から成熟社会へ変わっていく時、つまり「モノ」の所有から、「経験」の共有へひとびとの価値観が大きく変わるターニングポイントで(TDLがそれに気付かせ、流れを加速させたともいえる)あったことを示唆していたり、かつTDLを受け入れた日本の外部文化許容のキャパに関して言及したり1987年の初版の段階でかなり先駆的なことを述べている本。今回読んだのはその増補版で、内容的にも大きな主張は変わらず、その増強版。読みやすかったけど、かなり読み応えのある本でした。ディズニー経済学の古典にふさわしいです。
日本が外部の文化をジャパナイズすることが非常にうまいこと -
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【本の内容】
日本人の心をわしづかみにした東京ディズニーランドの企業秘密を余すことなく記したロングセラー。
増補にあたり、巨大リゾート化する経緯、卓越した集客戦略、消費社会との関わりなどを大幅に加筆。
ライバルに圧倒的な差をつけ、なお進化し続けるディズニーを分析する。
[ 目次 ]
1章 夢を売る現実主義者たち
2章 サービスの魔術師たち
3章 舞台を操る黒子たち
4章 遊びの経済学
5章 「現代の祭り」に酔う人びと
6章 「テーマパーク」から「テーマリゾート」へ
7章 「成熟消費」の経済学
8章 ディズニーを受容した日本の“ごった煮”文化
終章 仮想現実化する日本・TDLはなぜ生き残っ -
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30を迎えてはじめて、妻の誘いでディズニーランド、シーへ行った。
「はまるから」に「まさか」と猜疑心を抱きながら、現地に向かったのを覚えている。
行く機会がなかった、のも理由のひとつだが、そんなとこに行ってもおもしろくないっしょ、の気持ちが強かったのかもしれない。
しかしながら、「夢の国」「魔法の国」にすっかり魅了され帰ってくるという、予想だにしない結果となった。
とても楽しかった。
パレードでは、涙腺がゆるみ、ミッキーは僕のヒーローとなってしまった。
それだけなく、そこで働く「キャスト」の対応にも感動してしまった。ランド内では、いやな気持ちなく、楽しめた。
ランド内の仕掛け、街並。。。 -
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本書はディズニーランド開園の翌年に著された。本書の一節を引用しよう。
「ここで繰り広げられるドラマのクライマックスは、一周年でも10周年記念祭でもない.『雄目と魔法の王国』がただの住宅地に暗転する場面なのだ」
TDRの現在を知る我々にとっては、なんとも滑稽な感じのする一文だが、ポイントは、それが当時の衆目の一致するところであったということである。結果として、本書は当時の世間の空気を今に伝える良い資料となっている。
分析の内容自体よりも、当時にどうしてそのような分析がなされたか、その分析はなぜ外れたのかを考えながら読むと、大衆心理に対する洞察を深められる、かもしれない。逆に、そういった目的意