【感想・ネタバレ】増補版 ディズニーランドの経済学のレビュー

あらすじ

ディズニーランド本の元祖としてロングセラーとなっていた本書が増補版となって復活。東京ディズニーランド開業から4年までを今では不可能なほど裏側に入り込み綿密に取材した原本をそのまま収録し、さらに25年経った現在のディズニーリゾートについて大幅加筆。ディズニーシー、イクスピアリ、オフィシャルホテル等など巨大リゾート化した経緯、ディズニーの世界のほかの施設の中でも特に賞賛される理由、USJ等ライバルとの競争、不況との関係などを分析。これを読めば、TDLのすべてがわかる!

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Posted by ブクログ

メモ
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・高齢化社会のアミューズメント事業
→「子供だけ」に視点を当てたパークは生き残れない

・「娯楽」は1つ1つの「点」ではなく、楽しみの流れる「線」
→ディズニーのエントランス(ワールドバザール)はムード作りに欠かせない
(乗り物がないのに莫大なコストをかけた背景)

・ディズニーは「擬似海外旅行」
→パークでアメリカ人になりきる日本人

・本社へのロイヤリティは5〜10%
→ライセンスの強み

・「心地よい異空間の提供」がビジネスのPOINT
→ファミレス、パソコン、ウォークマンとかが良い例

・パークのゴミ箱は郵便ポスト型
→ポイ捨て防止(いつもパークが綺麗ならゲストは汚さない)
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年々、値上がりを続けるディズニーランド

つい先日も「大人入場料700円値上げ8200円に」

というニュースが話題になっていましたね

ですが年々入場者数は上がる一方です

何か「お金」の仕組みにカラクリが?と気になり手にとった1冊

著書の中で、ディズニーが「お金」をできるだけ意識させない工夫が

「前売り券制度」の導入を例にとってみますと

当日に入園料を払うよりも、事前に払っておくことで、「お金」に対する

ゲストの執着心を緩和するという狙いがあるそう

他にも、「値札を前面に出さないショップ」や
.
「売り込み禁止」制度など

「遊び」と「料金」をできる限り話していくあらゆる工夫が

結果として満足度の高い遊園地としてリピーターを量産していたわけです

面白いですよね、確かにディズニーを訪れると自然と「金銭面」

に関しての不安がなくなって純粋に「娯楽」を満喫しています。

(私の場合無駄遣いがすごいですがw)

「お金以上の価値提供」がサービスにおいて何よりも大事だと知れました

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2020年03月05日

Posted by ブクログ

ちょうど、TDLがオープンしたのは、日本が成長社会から成熟社会へ変わっていく時、つまり「モノ」の所有から、「経験」の共有へひとびとの価値観が大きく変わるターニングポイントで(TDLがそれに気付かせ、流れを加速させたともいえる)あったことを示唆していたり、かつTDLを受け入れた日本の外部文化許容のキャパに関して言及したり1987年の初版の段階でかなり先駆的なことを述べている本。今回読んだのはその増補版で、内容的にも大きな主張は変わらず、その増強版。読みやすかったけど、かなり読み応えのある本でした。ディズニー経済学の古典にふさわしいです。

日本が外部の文化をジャパナイズすることが非常にうまいことが許容する

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2013年09月08日

Posted by ブクログ

【本の内容】
日本人の心をわしづかみにした東京ディズニーランドの企業秘密を余すことなく記したロングセラー。

増補にあたり、巨大リゾート化する経緯、卓越した集客戦略、消費社会との関わりなどを大幅に加筆。

ライバルに圧倒的な差をつけ、なお進化し続けるディズニーを分析する。

[ 目次 ]
1章 夢を売る現実主義者たち
2章 サービスの魔術師たち
3章 舞台を操る黒子たち
4章 遊びの経済学
5章 「現代の祭り」に酔う人びと
6章 「テーマパーク」から「テーマリゾート」へ
7章 「成熟消費」の経済学
8章 ディズニーを受容した日本の“ごった煮”文化
終章 仮想現実化する日本・TDLはなぜ生き残ったのか

[ POP ]
ディズニーランドには、人を引きつける魔法がある。

その正体をのぞきたいという抑えられない気持ち故に、本書を手に取った人もいるだろう。

経済記者だった著者たちが、1983年に開園した直後から東京ディズニーランドに通い詰め取材した。

スポンサーや地元への経済効果、余暇が増えたという時代考察など、多角的にディズニーランド人気を検証している。

特に興味深いのは、「経営の秘訣は、綿密に計算されたキメ細かいサービスにある」という雰囲気作りへの言及だ。

例を挙げると、キャスト(従業員)に対するマニュアルは約400種類もあり、客がアイスクリームを落とした場合、交際を求めてきた時の応対にいたるまで規定されているという。

観光やレジャー産業に興味のある学生を中心に、今も読まれているという。

なぜか。

著者の1人、粟田さんに尋ねると、「魅力的であり続けるディズニーランド自身が、ロングセラーだからですよ」。

なるほど、28年たっても色あせない「夢の国」の魔法のレシピが、本書には詰まっている。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年09月21日

Posted by ブクログ

30を迎えてはじめて、妻の誘いでディズニーランド、シーへ行った。
「はまるから」に「まさか」と猜疑心を抱きながら、現地に向かったのを覚えている。
行く機会がなかった、のも理由のひとつだが、そんなとこに行ってもおもしろくないっしょ、の気持ちが強かったのかもしれない。

しかしながら、「夢の国」「魔法の国」にすっかり魅了され帰ってくるという、予想だにしない結果となった。
とても楽しかった。
パレードでは、涙腺がゆるみ、ミッキーは僕のヒーローとなってしまった。

それだけなく、そこで働く「キャスト」の対応にも感動してしまった。ランド内では、いやな気持ちなく、楽しめた。

ランド内の仕掛け、街並。。。

ディズニーについて、知りたくなった矢先に本屋さんに並べられており、運命を感じ、即購入した書籍。

夢の国「ディズニーランド」について、少し分かった気がした。

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2013年03月07日

Posted by ブクログ

本書はディズニーランド開園の翌年に著された。本書の一節を引用しよう。

「ここで繰り広げられるドラマのクライマックスは、一周年でも10周年記念祭でもない.『雄目と魔法の王国』がただの住宅地に暗転する場面なのだ」

TDRの現在を知る我々にとっては、なんとも滑稽な感じのする一文だが、ポイントは、それが当時の衆目の一致するところであったということである。結果として、本書は当時の世間の空気を今に伝える良い資料となっている。
分析の内容自体よりも、当時にどうしてそのような分析がなされたか、その分析はなぜ外れたのかを考えながら読むと、大衆心理に対する洞察を深められる、かもしれない。逆に、そういった目的意識を持って読まないと、全く意味のない本でもある。

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2012年08月20日

Posted by ブクログ

ディズニー本の古典と言われているだけあって、内容、さすがに古かったなあ。アメリカ的なものの象徴として書かれていたけど、今の認識は別にそうじゃない気がする。アメリカとか意識せず、夢をくれる場所、家族の幸せの象徴として、ディズニーは他の追随を許さないように思う。

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2013年07月21日

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