藤野美奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分にとっての宗教って、自分と近いようで遠いようで、理解できなくて理解してみたくて…という矛盾する存在。
信じる人に会うたび、少しの嫌悪感と少しの羨ましさを覚えるのです。「いいなあ、信じることができて」と。
宗教をいまいち信じられない自分は、不条理や悲劇などに遭っていない、祈るという行為が発生する事態に遭っていない、ぼんやりと幸せを享受している人間なのだろう。
でも、最後の最後には、わたしも祈るのかもしれない。
自分ができる術をなくしたとき、最後の最後に自分でできることが「祈ること」というのは納得。
著者の宗教に対するあたたかい視点を感じられる作品。むやみに肯定するでも否定するでもない -
購入済み
エッセイとしてはタイトル詐欺
全編母親に関してのコミックエッセイというわけではなく、オムニバス形式のコミック(本当にあった〇〇の話系。誰の体験談なのかは謎)
もしインタビューした体験談ならば、インタビュー形式で漫画にして欲しかったです。
作者のエッセイになっているのはページ半分過ぎたあたりのエピソード5からなのが残念。
掲載順を逆にするべきだったかと思います。