笠谷和比古のレビュー一覧

  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
    [江戸前夜、天下両分]東西両軍が激しく争い、その結果が江戸時代の幕を開けることにつながった関ヶ原の合戦。戦に至るまでの経緯からその戦闘及び戦略の特徴、そして合戦がその後の政治体制の形成に与えた影響を考察した一冊です。著者は、クラシック音楽への造詣も深い歴史学者である笠谷和比古。


    (失礼ながら)思...続きを読む
  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
    その後400年の歴史を決定付けた関ヶ原の真実が裏の裏までよく見える。本題ではないとはいえ、大阪の陣の記述が大変そっけないのが唯一の不満。
    征夷大将軍とその世襲という既成事実ができた。また合戦を約150年繰り返したため一度軍事衝突が生じれば、小勢力の小競り合いでなく数万単位へと合戦の大規模化が生じてし...続きを読む
  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
     関ヶ原合戦のことが知りたいのなら、この一冊を読めばかなり理解できると思います。1994年に刊行されたものを文庫化しており、内容としては特別真新しくはないため、最新の本と併読するとなおよいと思います。特に秀忠についての記述は『関ヶ原合戦と大坂の陣』で訂正を加えています。
     笠谷先生は他にもたくさんの...続きを読む
  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
    関ケ原の合戦およびその前後が詳細に記述されている。
    徳川方に属する豊臣系武将の強さ、そして、その強さを認識しながらも豊臣家とは異なる公儀制を布くことで、反感を買うことなく実質的に日本を支配してしまう家康の強かさには感嘆せずにはいられない。
  • 『日暮硯』と改革の時代 恩田杢にみる名臣の条件
     江戸時代中期に松代藩の財政を立て直した恩田杢について書かれた「日暮硯」を解説。

     恩田杢は財政再建に当たりまず自らが利益を放棄し質素倹約に努めた。そして今までの悪い慣習をしっかりと指摘しつつ、仕方のないこととして罰は与えなかった。その上で百姓達と直接に対話を重ね、損をする者が納得してもらうことで...続きを読む
  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
    関ヶ原合戦時の大名配置図やら合戦後の領地の増減、大名配置図などの資料が豊富ないい本です。私みたいな初心者からそれなりに知識のある人まで楽しめるんじゃないかな。

    個人的には地元の変遷がすごく面白かったです。
    佐竹義宣は常陸水戸54万石が出羽秋田30万石に減封・所替になったのですが、他にも『南総里見八...続きを読む
  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
    関ヶ原合戦の知られざる側面を解説する良書。

    ポイントは

    1.徳川秀忠率いる軍勢こそが、徳川の主力軍であった。
    2.東軍の総大将である家康の名代は松平忠吉であった。
    3.西軍の誤算は大津城攻めにあった。

    上記3点だけでも、関ヶ原合戦のイメージがずいぶんと変わった。

    1.関ヶ原にいた家康軍3万と...続きを読む
  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
    これまでの「東軍が勝って、徳川の天下ができましたとさ」みたいな考え方が、ちょっと変わるような、関ヶ原合戦の研究書。
    合戦前後の詳細な大名の動向を知るのにも、良い本だと思いました。
    序文を読むと、いつものトンデモ歴史解釈の人みたいな印象を持つかもしれませんが、本文でちゃんと考え方が示されているので、安...続きを読む
  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
     初出は1994年。関ヶ原合戦における東軍の意図せざる編成に、初期の幕藩体制を規定した政治史的・国制史的意義を見出している。「家康の戦略」という副題に反して、むしろ徳川家康のリーダーシップの脆弱性と豊臣系大名の強靭さを強調しており、豊臣秀頼の再評価と初期徳川幕府の西国支配の弱さという、近年の研究潮流...続きを読む
  • 関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制
    東軍七万、西軍八万の激突主力秀忠軍遅参が持つ意味は。
    関ヶ原での東軍の勝利は徳川の力によるものではない。秀忠の軍勢三万の遅参。外様大名の奮戦。不測の事態が家康の計算を狂わせた。苦い勝利。戦後処理の複雑な陰翳。三百年の政治構造がここに決定される。天下分け目の合戦を詳述。
     第一章 豊臣政権とその崩壊
    ...続きを読む