藤原徹司のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
ほぉ~
あずかりやと、そこに関わる人達の人生模様。色々有って、それぞれ味が有って。この中では、文人木の話が好きだな。文人木じゃなくても良いじゃないか、どっしり土に根を張って、長生きしてほしい。子孫(息子って、本人?本木?は、言ってるけど)あずかりやで、元気にしてそうだし。
-
-
Posted by ブクログ
表示の絵を見た時ティーンエイジャーの読む本かと思って一瞬ためらったが読んでみて全然違ったので、もっと早く知れば良かったと後悔した。シリーズの4作目。私はこのシリーズから読み始めたが充分おもしろい。シリーズになるくらいだからその人気の高さに頷ける。100円で何でも預かるなんて、どういうことだろう?という興味で読み進める。5つの短編のどのお話もホロッとさせられる所があって涙腺が緩む。「まぼろしチャーハン」は3ページしかないのに、タイトルの副題になっているし、表紙絵にもなっている。これは後に続く何か仕掛けがあるのかな?とも思わせる。どのお話も“歳月”が流れている。“歳月が短所を長所に変える”というフ
-
Posted by ブクログ
このシリーズは三作品、これまでに読んでいる。
「桐島君の青春」を読んだとき、とても楽しんだのだけれど、自分の中である程度この物語に対する思いが一段落した感覚があった。
だから、続編が出たと知っても、読むのをやめようかとも思ったりした。
が、この巻も、しっかり面白い。
桐島君は相変わらず物静かで思慮深い。
語り手も相変わらず意表を突いた設定だし。
特に、「ツキノワグマ」がよかった。
アルツハイマーで妻との記憶をなくしていく夫。
ヘルパーの「ふみこさん」を慕い続ける年老いた男性。
そうした人たちとのかかわりの中で、桐島君自身の淡い恋がすれ違ってしまう物語だ。
ちょっとほろ苦い味わいがいい。